アズノールというお薬は聞いたことありますか?アズノールは、古くからヨーロッパで民間薬として使用されてきた「カミツレ」という植物由来の成分を主成分とするお薬です。「カミツレ」は、日本だと龍角散のど飴の成分でもおなじみです。
今回は、そんなカミツレの成分を含むアズノール軟膏についてご紹介します。
1.アズノール軟膏ってどんな薬?
アズノールには炎症を抑える作用があり、市販のトローチに配合されていたり、うがい薬、軟膏などいろいろなタイプのお薬があります。
中でも、アズノール軟膏は見た目が青色でびっくりするかもしれませんが、湿疹やかぶれに古くから使われている塗り薬です。
1-1.アズノール軟膏ってどんな効果があるの?
アズノール軟膏は下記のような作用があり、湿疹ややけどなどに効果があります。
その作用はステロイドの塗り薬に比べて穏やかなため、比較的症状が軽いときに使います。
<アズノール軟膏の効果>
・抗炎症作用
・抗アレルギー作用
・傷の治りを助ける
1-2.唇やデリケートゾーンにも使えるって本当?
アズノール軟膏は作用が穏やかなことから、口角炎や肛門周りの炎症など、皮膚が薄くデリケートな部位にも使うことができます。赤ちゃんのおむつかぶれにも使われることの多いお薬です。
2.アズノール軟膏の使い方
アズノール軟膏は具体的にどんな時に使えるのかご紹介します。
2-1.軽いやけどをしてしまった
お料理中などちょっとやけどをしてしまったけど、病院で診てもらうほどでもないかな、というときはアズノール軟膏で対処することもできます。
軽いやけどで赤くなってしまった場合には、まずは流水で患部をしっかり冷やして、その後アズノール軟膏を塗ってガーゼを当てておくと、やけどによる炎症を早く治すことができます。
ただし、水ぶくれができているなど、やけどが深い場合にはアズノール軟膏や市販のお薬だけでは対処が難しい場合もあるので、病院を受診するか、近所の薬局で症状を相談してみましょう。
2-2.湿疹によるかゆみ、炎症を抑えたい
軽いかゆみ、湿疹にアズノール軟膏を使うことができます。
アズノール軟膏には主成分の他に、保湿作用のある白色ワセリンも含まれています。このため、炎症を抑える以外にも、白色ワセリンが患部を保湿することで湿疹を改善してくれます。
作用が穏やかなので、湿疹を治したいけど、ステロイドを塗るほどひどくはないときや、口回りなど皮膚の薄い場所に使いたいときはアズノール軟膏を試してみるといいですね。
他にも、虫に刺されてしまったときなど、病院にかかるほどじゃないけど、市販の薬でささっと炎症やかゆみをおさえたいな、というときに家に1本あると便利です。
3.アズノール軟膏ってどこで買えるの?
アズノール軟膏は現在ドラッグストアでは扱っていないため、病院を受診して処方箋をもらうか、市販で購入したい場合には、医療用医薬品を取り扱っている零売薬局で購入しましょう。
3-1.零売薬局で薬を購入するメリット
零売薬局では患者さんの状態に合わせて薬剤師が一緒に薬を選ぶことができます。このため、薬剤師が患者さんの症状をカウンセリングし、薬局の薬では対処が難しい場合には医療機関の受診を勧めることもあります。
例えば、今回紹介したアズノール軟膏は、副作用の心配が少ない代わりに作用が穏やかです。このため、やけどの程度によっては、抗生剤の塗り薬を重ねて塗った方がいいことがあります。また、湿疹もひどい場合には塗り薬を変えたり、かゆみ止めの飲み薬を一緒に飲んだ方がいいこともあります。このような場合には、他に一緒に使う薬を提案したり、病院の受診を勧めることができます。
忙しくて病院に行く暇がないとき、また今の症状が病院で診てもらった方がいいのか、市販の薬で対処できるものなのか、迷った時にはまずは気軽に立ち寄れる零売薬局で相談してみるのもいいですね。
4.まとめ
・アズノール軟膏は古くから使われているお薬で、湿疹、やけどに効果があります
・作用は穏やかなので、症状が軽めのときや、デリケートな場所に使いたいときに使用できます
・アズノール軟膏は病院で処方箋を書いてもらうか、市販であれば零売薬局で購入できます
・零売薬局では症状を薬剤師に相談しながら薬を買えるので、病院に行くか迷ったら零売薬局で相談してみるのもオススメ