シナール(シナール配合錠・配合顆粒)は市販されている?成分を含む市販薬は存在する?

シナール(シナール配合錠・配合顆粒)を以前服用し、それによって症状が改善された経験を持つ方の中に、再度症状があらわれてシナールが市販されているのか?という点が気になっている方もいるでしょう。そこで今回は、シナールは市販されているのか?という点をテーマにお届けしていきます。

Contents

シナールについて

シオノギファーマ株式会社が製造販売元のシナールは、錠剤タイプ(シナール配合錠)と顆粒タイプ(シナール配合顆粒)のある医薬品です。シナールは市販されているのか?という点をお伝えする前に、まずはその成分や効能・効果などについて見ていきましょう。

シナールの主成分について

シナールの主成分はアスコルビン酸とパントテン酸カルシウムであり、アスコルビン酸はビタミンCとして働きます。そして、パントテン酸カルシウムはビタミンB5とも呼ばれ、糖分やタンパク質などの代謝に関わったり、皮膚を正常に保つ働きをします。

シナールの効能・効果

シナール(シナール配合錠・シナール配合顆粒)の効能・効果は、炎症後の色素沈着、食事からのビタミン摂取が不十分な際の補給となっています。病気や妊娠によってビタミンが不足している人に対して処方される薬であり、肌トラブルを改善(しみやそばかす)するために、皮膚科で処方されることもあります。

シナールの副作用

シナール(シナール配合錠・シナール配合顆粒)の副作用としては、胃不快感・悪心・嘔吐・下痢などが挙げられます。効果があらわれないにも関わらず漠然と使用すべきではない薬となっています。

シナール(シナール配合錠・シナール配合顆粒)は市販されているのか?

シナール(シナール配合錠・シナール配合顆粒)は市販されているのか?という点については、結論からして市販されていません。薬には大きく分けて医療用医薬品とOTC医薬品があり、シナール配合錠やシナール配合顆粒は前者の医療用医薬品に分類されます。

この、医療用医薬品は、基本的に受診のうえ処方箋を発行してもらい受け取る薬であり、医師や薬剤師などの専門家による管理が必要です。つまり、そもそも医療用医薬品は市販することができないのです。一方のOTC医薬品の方は、自己の判断で使用できる薬であり、ドラッグストアなどでも購入することができます。

シナール(シナール配合錠・シナール配合顆粒)の主成分を含む市販薬は存在

医療用医薬品のシナールは市販されていませんが、アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムが含まれた市販薬は存在します。

アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムが含まれた市販薬としては、
・シナールEX pro顆粒(製造販売元:シオノギヘルスケア株式会社 -第三類医薬品)
・シナールイクシプレミアム(製造販売元:大峰堂薬品工業株式会社-第三類医薬品)
・シナールLホワイト錠(製造販売元:大峰堂薬品工業株式会社-第三類医薬品)
以上が挙げられます。

アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムが含まれた市販薬を紹介

前項で挙げた3つの市販薬について、それぞれ見ていきましょう。

シナールEX pro顆粒(製造販売元:シオノギヘルスケア株式会社 -第三類医薬品)

シナールEX pro顆粒は、アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムに加えて、リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2誘導体)と抗炎症作用をもつ酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)が含まれているビタミンC主薬製剤です。

効能・効果は、肉体疲労時や妊娠、老年期などのビタミンC補給、しみ・そばかす・日焼け・かぶれによる色素沈着の緩和、歯茎からの出血、鼻血予防となっています。

用法・用量は、15歳以上で1回あたり1~2包を1日2回、7歳以上15歳未満で1回あたり1包を1日2回、1歳以上7歳未満は1/2包を1日2回、1歳未満は服用できません。

シナールイクシプレミアム(製造販売元:大峰堂薬品工業株式会社-第三類医薬品)

シナールイクシプレミアムは、アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムに加えて、肌細胞の新陳代謝に関わるL-システインが成分に加わっている薬で、ノンシュガーとなっています。

用法・用量は、15歳以上で1回あたり3錠を1日2回、7歳以上15歳未満で1回あたり1錠を1日2回、7歳未満は服用できません。

シナールLホワイト錠(製造販売元:大峰堂薬品工業株式会社-第三類医薬品)

シナールLホワイト錠は、前項のシナールイクシプレミアムと同じく、アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム・L-システインが成分の薬です。この2つは、成分の含有量に違いがあり、シナールLホワイト錠はアスコルビン酸が6錠中に1000mg含まれており、シナールイクシプレミアムは6錠中に1200mg含まれています。

用法・用量は、シナールイクシプレミアムと同様に15歳以上は1回あたり3錠を1日2回服用します。

使用上の注意

今回紹介したシナールEX pro顆粒、シナールイクシプレミアム、シナールLホワイト錠の使用上の注意としては、吐き気や嘔吐といった副作用があらわれる場合がありますので、このような症状が見られれば服用を中止して、医師や薬剤師または登録販売者に相談しましょう。また、1カ月程服用しても症状がよくならない場合も同様に相談しましょう。

まとめ:シナール(シナール配合錠・配合顆粒)は市販されている?成分を含む市販薬は存在する?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・シナール配合錠・配合顆粒は医療用医薬品であるため市販されていない
・シナール配合錠・シナール配合顆粒の効能・効果は炎症後の色素沈着や不足しているビタミン補給が挙げられる
・シナール配合錠や配合顆粒の有効成分が含まれる市販薬は存在する
・今回紹介したシナールイクシプレミアムなどの市販薬を1カ月程使用して症状がよくならなければ医師などに相談すること
以上の点が重要なポイントでした。今回紹介した薬のそれぞれは、しみやそばかすなどの色素沈着に効果をあらわします。成分を知ることでセルフケアの幅も広がりますので、今回の内容を参考にしていただければと思います。