桔梗湯は市販されているの?どんな症状におすすめ?

のどが晴れて痛みが強い時や扁桃周囲炎と時に桔梗湯という漢方が処方されます。

病院に行きたくても行けない時、桔梗湯を市販で購入したい方もいらっしゃることでしょう。

今回は、桔梗湯を市販で購入できる薬局のセルフケア薬局についてと、桔梗湯の詳しい効果と効能をご紹介します。

今回の記事では以下を解決できます。

・桔梗湯を市販で購入する方法
・桔梗湯の効果と副作用
・桔梗湯が有効な人の体質について
・西洋医学と東洋医学について


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Contents

桔梗湯を市販で購入する方法

桔梗湯は第2類医薬品として市販されています。漢方薬局では、薬剤師による「証」の診断を受けることも可能です。

※「証」とは漢方独特の観点に立った診断です。陰や陽、虚や実などに分けられます。

病院と同じ桔梗湯は零売薬局で購入できる

漢方薬はツムラやクラシエなどが第2類医薬品販売するものと、病院で処方される医療用の漢方薬があります。

第2類医薬品はドラッグストア等で購入することが可能です。
医療用の桔梗湯が欲しい場合は、零売薬局(れいばいやっきょうk)でなら購入可能です。

「零売」とは、受診ができない時などやむを得ない場合に、処方箋なしでも購入できる病院と同じ薬(医療用医薬品)を販売する形態のことであり、分割販売ともいわれます。

零売薬局を利用すれば、病院を受診する必要もなく、忙しい時などにはたいへん心強い存在です。ただし、ドラッグストア等で販売される薬よりも含有量が多く副作用も心配されるため、薬剤師に相談をし、指導を受ける必要があります。

デメリットといえば、保険が利かないため、薬代が高くなってしまうことです。ただし、医療機関の受診料は必要がないため、トータルで考えた場合にお得になる場合もあります。

セルフケア薬局も零売薬局に当たります。

セルフケア薬局ではLINEの友達登録をしていただくと店頭でお薬を20%オフの価格で購入することができます。
また、お薬の飲み合わせなどちょっとした疑問がある時にLINEから薬剤師に無料で相談ができます。相談だけでもぜひご活用くださいね。

また、零売薬局の数がまだまだ圧倒的に少ないです。

零売薬局を利用するのも一つの手ですが、気になる症状がある場合や、症状が改善しない場合、または症状が悪化した場合など、自己判断をするのではなく、速やかに医療機関を受診しましょう。

桔梗湯(キキョウトウ)の効果効能

桔梗湯は、のどが腫れて痛みが強い扁桃炎、扁桃周囲炎などに処方される漢方薬です。

古くは漢時代の古典書でも紹介されており、体質にこだわらずのどの腫れや痛みに広く用いられ、膿のような痰が出る場合にも利用されます。

甘草(カンゾウ)、桔梗(キキョウ)が配合されています。

甘草

生薬の働きを調和させる目的で広く使われます。そのため、複数の漢方を服用する時には、甘草の総量に注意をする必要があります。


桔梗

秋の七草のひとつである桔梗は、根っこの部分が生薬として用いられます。根っこに含まれるサポニンには、気道の粘膜の分泌をよくする作用があり、適量を服用することで痰が出やすくなります。

桔梗湯が有効な症状

◇熱感のある風邪の初期症状の人

◇のどがイガイガする人

◇のどの痛みや腫れを感じる人

◇うがい薬としても

など、のどの腫れや痛みを感じる時に広く利用されます。

のどの痛みでお困りの方は、桔梗湯と似たような効果のお薬を知ることができるかぜ薬も参考にしてみましょう。
また、アズレンなどが含まれるうがい薬もおすすめです。

より効果的な飲み方とは

桔梗湯は、のどの痛みを伴う風邪に有効です。

おすすめの飲み方としては、桔梗湯をお湯で溶き、氷を入れて冷やした後、のどの痛みを感じる部分によく触れるようにゆっくりと飲み込みます。これを何度か繰り返すと、2日くらいでのどの痛みがかなり緩和されることが多いです。

桔梗湯の副作用は?

漢方は副作用がないというイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、漢方にも副作用ができることがあります。

ただし、頻度は少ないものの、下記の副作用が報告されています。

重度の副作用:偽アルドステロン症(初期症状:だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症)

※成分に「甘草」が含まれるため、副作用としてむくみや血圧の上昇などが起こる可能性があります。アルドステロン症、ミオパチー(筋肉障害)、低カリウム血症の方は利用できません。

桔梗湯の服用が向いているのは「陽証」「虚実間証」体質の人

漢方医学では「陰証・陽証」「虚証・実証」などでその漢方薬が向くタイプか状態かを判断します。

桔梗湯は、「陽証」「虚実間証」向けの漢方薬です。

陽証とは、熱に影響されている暑がりタイプです。

特徴は、以下となります。


◇暑がり

◇冷たい飲み物を好む

◇顔色が紅潮している

◇体温が高め

◇舌が赤い

◇便のニオイがきつい

◇尿の色が濃い

もう一つの虚実間証は、虚証・実証のどちらでもないちょうど中間の状態です。

ちなみに虚証は、体力がない状態で、実証は体力のある状態です。

おまけの知識:西洋医学と漢方医学の違い

西洋医学の薬は、そのほとんどが人工的に合成された化学物質ですが、漢方薬は現代でも、植物や動物、鉱物などの天然素材から作られています。

西洋医学では、症状を科学的に分析し、病気や病名を診断しますが、漢方医学では経験により総合的に判断し、「証」と呼ばれる全身流れのゆがみ方を判断します。西洋医学は症状のある部分に対して抗菌薬や手術を行うことで治療しますが、漢方医学では、心と体を一つととらえ全体を整えることで改善へと導きます。

西洋医学、漢方医学双方ともに万能ではありませんが、それぞれの長所を活かすために併用することも可能です。

まとめ

 

もともと喉が弱く少しでも負担がかかると痛みを感じる人や、風邪をひく時は必ず喉からという人も少なくありません。

のどの痛みや腫れ、不快な症状に悩まされる場合は、早めに桔梗湯を利用し、症状の悪化を防ぎましょう。

 

薬剤師 服部雄太
監修:
薬剤師 服部雄太
■薬学部卒業後、医療機器MR・調剤薬局での薬剤師経験を経て、現在調剤薬局を複数店舗展開中。
■処方箋なしで病院の薬が買える薬局を通して、受診ができない方々の健康支援を目指しています。