アレグラ錠は市販されているのか?アレグラ錠の主成分を含む市販薬は存在する?

アレグラ錠30mg/60mg(製造販売元:サノフィ株式会社)の効果を実感した経験のある方の中には、再度服用したいと思う方も多いでしょう。そこで気になるのが、市販されているか否かではないでしょうか?今回は、アレグラ錠は市販されているのか?という点をテーマにお届けしていきます。

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アレグラ錠について

アレグラ錠は市販されているのか?という点を説明する前に、まずはアレグラ錠の概要について紹介していきます。アレグラ錠はフェキソフェナジン塩酸塩が主成分の薬で、アレルギー症状の緩和や皮膚炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎など、皮膚の症状にも効果を発揮します。

アレルギー症状になる原因はさまざまですが、花粉だけでなくハウスダストが原因の症状にもアプローチしてくれます。
<アレグラ錠の効能・効果>
・アレルギー性鼻炎
・蕁麻疹
・皮膚疾患(湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒

アレグラ錠の副作用について

副作用としては、下記のような症状が挙げられます。
精神神経系:頭痛・眠気・疲労・倦怠感・めまい不眠・神経過敏・悪夢・睡眠障害、し
びれ感
消化器:嘔気・嘔吐・口渇・腹痛・下痢・消化不良・便秘
過敏症:そう痒・蕁麻疹・潮紅・発疹・血管浮腫
肝臓:AST上昇・ALT上昇
腎臓・泌尿器:頻尿・排尿困難
循環器:動悸・血圧上昇
その他:呼吸困難・味覚異常・浮腫・胸痛・月経異常

頻度は高くはないものの、これらが副作用として報告されているので、万が一服用して体に異変を感じたらすぐに服用を中止し、医師に適切な処置をしてもらいましょう。また、どのような薬でも副作用は起こり得ますので、その点は理解しましょう。

アレグラ錠30mg/60mg(製造販売元:サノフィ株式会社)は市販されているのか?

医療用医薬品のアレグラ錠(製造販売元:サノフィ株式会社)は市販されていません。アレグラと聞いて、市販されているものではないの?と思われた方もいるかと思いますが、薬の分類について知ると理解ができます。

薬の分類には大きく分けて医療用医薬品とOTC医薬品の2種類に分けられます。前者の医療用医薬品は受診のうえ処方箋を発行してもらい手に入る薬であり、後者のOTC医薬品はドラッグストアや通販サイトでも購入が可能です。医師の指示や処方箋によって使用されることを目的として供給がなされているので、そもそも医療用医薬品は市販されていないのです。

そして、アレグラ錠30mgや60mgは、医療用医薬品の分類であるため市販されていません。

フェキソフェナジン塩酸塩の働き

ヒスタミンは、くしゃみや鼻水、かゆみなどのアレルギー症状を起こす物質であり、フェキソフェナジン塩酸塩はヒスタミンの受容体をブロックすることで、アレルギー症状を緩和させます。

フェキソフェナジン塩酸塩を含む市販薬を紹介

医療用医薬品のアレグラ錠(製造販売元:サノフィ株式会社)は市販されていませんが、その主成分であるフェキソフェナジン塩酸塩を含む市販薬は存在します。

実際の製品としては、下記が挙げられます。
・アレグラFX(製造販売元:サノフィ株式会社-第二類医薬品)
・ノスポール鼻炎錠FX(製造販売元:協和薬品工業株式会社-第二類医薬品)
・ロートアルガードゼロダイレクト(製造販売元:ロート製薬株式会社-第二類医薬品)

それぞれについて見ていきましょう。

アレグラFX(製造販売元:サノフィ株式会社-第二類医薬品)

アレグラFX(第二類医薬品)は、医療用医薬品の成分を、ドラッグストアなどでも購入できるように一般用医薬品として転用した、スイッチOTC薬です。(医療用医薬品のアレグラ錠と同様にサノフィ株式会社が製造。)

有効成分であるフェキソフェナジン塩酸塩も、医療用医薬品のアレグラ錠60mgと同様の量が含まれています。そのため、医療用医薬品のアレグラ錠60mgと同じく、花粉やハウスダストなどによるアレルギー症状に効果を発揮します。

ノスポール鼻炎錠FX(製造販売元:協和薬品工業株式会社-第二類医薬品)

ノスポール鼻炎錠FXは、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を緩和させるアレルギー専用鼻炎薬です。ノスポール鼻炎錠FX(第二類医薬品)も、医療用医薬品のアレグラ錠と同様に、有効成分がフェキソフェナジン塩酸塩のみとなっています。しかし、添加物は医療用医薬品のアレグラ錠と違いがあります。

<ノスポール鼻炎錠FXの添加物>
部分アルファー化デンプン・セルロース・ヒドロキシプロピルセルロース・クロスカルメロースナトリウム(クロスCMC-Na) ・無水ケイ酸・ステアリン酸マグネシウム・ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース) ・マクロゴール・酸化チタン・三二酸化鉄・黄色三二酸化鉄・カルナウバロウ

<アレグラ錠の添加物>
結晶セルロース・部分アルファー化デンプン・クロスカルメロースナトリウム・ステアリン酸マグネシウム・軽質無水ケイ酸・ヒプロメロース・ポビドン・酸化チタン・マクロゴール400・三二酸化鉄・黄色三二酸化鉄

同じ添加物も含有していますが、ポビドンや結晶セルロースなど違う成分も添加物として入っていることが分かります。

ロートアルガードゼロダイレクト(製造販売元:ロート製薬株式会社-第二類医薬品)

ロートアルガードゼロダイレクト(第二類医薬品)も有効成分がフェキソフェナジン塩酸塩のみとなっていますが、添加物はやはり違いがあります。ただし、有効成分がフェキソフェナジン塩酸塩のみとなっていますので、効能・効果は花粉やハウスダストなどによるアレルギー症状となっています。

<ロートアルガードゼロダイレクトの添加物>
無水クエン酸・ポビドン・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・レモン油・ℓ-メントール・アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)・ステビア抽出物・D-マンニトール・ヒドロキシプロピルセルロース・クロスポビドン・結晶セルロース・ステアリン酸マグネシウム・香料

市販薬を使用する注意について

今回紹介したアレグラFX、ノスポール鼻炎錠FX、ロートアルガードゼロダイレクトは、継続して服用することで効果が得られるものの、一週間服用しても症状の改善が見られなければ、医師、薬剤師または販売登録者に相談しましょう。

また、花粉などの季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合には、症状の軽いうちに早めに服用すると効果的です。

副作用に関しては下記のような症状があらわれることがありますので、もし副作用があらわれた場合にはただちに服用を中止して、医師や薬剤師に相談しましょう。

皮膚:のど・まぶた・口唇等のはれ・発疹・かゆみ・じんましん・皮膚が赤くなる
消化器:吐き気・嘔吐・腹痛・消化不良
精神神経系:しびれ感・頭痛・疲労・倦怠感・めまい・不眠・神経過敏・悪夢・睡眠障害
泌尿器:頻尿・排尿困難
その他:動悸・味覚異常・浮腫・胸痛・呼吸困難・血圧上昇・月経異常

まとめ:アレグラ錠は市販されているのか?アレグラ錠の主成分を含む市販薬は存在する?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・アレグラ錠はフェキソフェナジン塩酸塩が主成分の薬である
・アレグラ錠はアレルギー症状の緩和に加えて皮膚炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などにも効果を発揮する
・フェキソフェナジン塩酸塩はヒスタミンの受容体をブロックすることで、アレルギー症状を緩和させる
・フェキソフェナジン塩酸塩を含有する市販薬は存在する
・フェキソフェナジン塩酸塩を含有する市販薬(ロートアルガードゼロダイレクトなど)は添加物などに違いがある
以上の点が重要なポイントでした。医療用医薬品であるアレグラ錠は市販されていないものの、同様の成分が有効成分になっている市販薬もありますので、セルフケアの際の参考にしていただければと思います。