咳が辛いときに使う咳止め薬3つと自宅でのケアを5つ紹介!

「咳が辛く咳止め薬を服用したいがどれにするか迷っている…」
「自宅での咳止めケアはないだろうか…」
このような悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?咳が出て辛いときは、我慢せずに咳止めを服用するのが一つの選択肢です。咳を頻繁にすると体に負担がかかるだけでなく、ぐっすり眠れずに疲れが取れにくくなったりもします。

しかし咳止めにはさまざまな種類があるので、どれを選べば効果を実感できるのかわからない方もいるでしょう。

そこで今回は、咳が辛いときに使われる咳止め薬を紹介しますので、薬を服用したいときの参考にしてください。また、自宅でおこなえる咳止めケアも併せて紹介していきます。

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咳が辛いときは咳止め薬も検討すること

咳は風邪を引いたときなどに出やすい症状の一つで、長引くと2週間ほど続きますから、できれば1日でも早く治したいと思いますよね。そもそも咳は気管内から異物を排出しようとする生体防御反応ですが、辛い咳は体力消耗につながりますので、状況に応じて薬の服用も検討しましょう。

とは言え咳止め薬にはさまざまな種類がありますので、どの薬を服用すればよいのかわからない人や、自分に合う薬が見つからない人もいるかと思います。

次の章から咳止め薬を3つ紹介しますので、薬選びのときの参考にしていただければと思います。

市販薬として購入できる咳止めを3種類紹介!

では、市販薬として購入できる咳止めを3種類見ていきましょう。

今回挙げるのは、
・メジコンせき止め錠Pro
・アネトンせき止め錠
・ペアコールせき止め錠
いずれも第二類医薬品の咳止め薬となっています。※第二類医薬品は一般用医薬品のうちの一つで、副作用や相互作用の面で注意が必要な薬の分類になります。

メジコンせき止め錠Pro

メジコンせき止め錠Pro(第二類医薬品)は、デキストロメトルファン錠などの医療用医薬品にも含まれる、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を主成分とした咳止めです。

メジコンせき止め錠Proは、咳中枢に直接作用することで咳反射を抑制して、辛い咳症状に効果を発揮する薬です。(効能・効果は咳)

副作用としては、
・発疹/発赤/かゆみ(皮膚)
・吐き気/嘔吐/食欲不振(消化器)
・めまい(精神神経系)
・息苦しさ/息切れ(呼吸器)
などが報告されていますので、これらの症状があらわれれば医師、薬剤師または登録販売者に相談しましょう。また、まれにじんましんや意識の混濁といった重篤なアナフィラキシーが起こることがありますので、その際はただちに服用を中止して医師の診療を受けてください。

服用前に相談すべき人について

メジコンせき止め錠Proを服用する前に、副作用や事故をおこさないよう下記は必ず確認してください。
・メジコンせき止め錠Proの服用、または含有成分によりアレルギーを起こしたことがある人は服用してはいけない
・メジコンせき止め錠Proの服用を服用しているあいだは、他の鎮咳去痰薬、かぜ薬、鎮静薬、抗ヒスタミン剤を含有するアレルギー用薬や鼻炎用内服薬といった内服薬などは使用しない
これらの使用上の注意は、服用前に添付文書で必ず確認してください。

アネトンせき止め錠

アネトンせき止め錠(第二類医薬品)は、咳を起こす中枢に作用して咳を抑えるコデインリン酸塩水和物(リン酸コデイン)や、アレルギーが原因となって起こる咳に効果を持つ、クロルフェニラミンマレイン酸塩、痰を薄くして出しやすくするセネガ乾燥エキス、といった成分が含まれている薬です。(効能・効果は咳や痰)

副作用としては、
・発疹/発赤/かゆみ(皮膚)
・吐き気/嘔吐/食欲不振(消化器)
・めまい(精神神経系)
・排尿困難(泌尿器)
などが報告されています。まれに、血尿や気分がくらっとしてしまう再生不良性貧血や、突然の高熱や寒気などがあらわれる無顆粒球症、息苦しさがあらわれる呼吸抑制といった重篤な症状があらわれることがありますので、これらの症状があらわれた場合は、メジコンせき止め錠Proと同様の対応をとりましょう。

また、12歳未満の小児や、アネトンせき止め錠の服用または含有成分によって、アレルギー症状を起こしたことがある人は服用してはいけません。

ペアコールせき止め錠

ペアコールせき止め錠(第二類医薬品)は、咳の中枢に作用して咳を鎮めるジヒドロコデインリン酸塩や、気管支を広げて呼吸を楽にするdl-メチルエフェドリン塩酸塩、抗ヒスタミン剤のd-クロルフェニラミンマレイン酸塩、痰を吐き出しやすくするL-カルボシステインなどが含まれた薬になります。

気管支を拡張することで呼吸を楽にすることができますので、咳が辛く痰が絡む場合に用いましょう。(効能・効果は咳や痰)

副作用としては、
・発疹/発赤/かゆみ(皮膚)
・吐き気/嘔吐/食欲不振(消化器)
・めまい(精神神経系)
・排尿困難(泌尿器)
などが報告され、まれにアナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群(高熱や皮膚の広範囲の発疹など)、肝機能障害、再生不良性貧血、呼吸抑制、無顆粒球症といった重篤な症状が起こる場合がありますので、そのような場合はこれまでご説明した対応を取りましょう。

咳止めと併用したい!自宅で簡単にできるおすすめのケア

咳をできるだけ早く止めるには、咳止めと合わせて自宅ケアをおこなうのがポイントです。おすすめのケア方法を5つご紹介しますので、辛い咳に悩まされている方はぜひ今日から試してみましょう。

自宅での咳止めケアその1:部屋を加湿して喉を潤す

部屋が乾燥していると咳が止まらなくなったり、痰が固まって排出しにくくなったりします。
そのため、
・加湿器をかける
・濡らしたタオルを置く
・水を入れた容器を置く
などの方法で部屋の湿度を上げておきましょう。湿度の目安は50〜60%なので、湿度計を設置してマメに湿度を調節してみてください。

自宅での咳止めケアその2:マスクで喉を潤す

部屋の加湿だけでなくマスクをして過ごすと、乾燥からさらに喉を守ってくれます。近ごろは濡れたタイプのマスクもあるので、普通のマスクではあまり喉が潤わないと感じる方はそちらを利用してみてもよいでしょう。

また、寝ているときに口が開きやすい方は、日中だけでなく寝るときもマスクを着用するのがおすすめです。

自宅での咳止めケアその3:のど飴で喉を潤す

のど飴やガムを食べると唾液の分泌が活発になり喉の乾燥を防げるので、こちらもぜひ試してほしい方法です。ただしせき込んだ拍子にアメ・ガムを喉に詰まらせてしまわないよう注意しましょう。

のど飴でカロリーが気になる方は1日2〜3個にしておく、ノンシュガーののど飴にするなどで工夫してみてください。

自宅での咳止めケアその4:水分を積極的に摂取する

水分を摂取すると痰が出やすくなるため、咳止めの役割を果たしてくれます。また、喉を水で潤すだけでも効果的ですから、飲むだけでなく定期的にうがいをするのもよいでしょう。

自宅での咳止めケアその5:バランスのとれた食事を心がける

咳が出ている間はまだ風邪などが完全に治っていない状態なので、いつもより体力が落ちています。そのままにしておくと咳がひどくなったり、別の感染症などにかかったりするため、バランスのとれた食事をきちんと摂取することも忘れてはいけません。

そのほかきちんと睡眠をとる、体を冷やさないようにするなど、生活習慣にも十分注意しましょう。

まとめ:咳が辛いときに使う咳止め薬3つと自宅でのケアを5つ紹介!

咳が止まらないと体が疲れるだけでなく、物事に集中できなかったり、しっかり眠れなかったりするので辛いですよね。今回は、市販薬として購入できる咳止めとしてメジコンせき止め錠Pro・アネトンせき止め錠・ペアコールせき止め錠を紹介しましたので、薬選びの参考としていただければと思います。

また、咳止め薬を服用しながら自宅でのケアをおこなうと、咳も楽になりやすいので試してみてください。ただし薬を服用しても2週間以上咳が続く場合は、風邪ではなく別の病気が隠れている可能性がありますので、医師の診察を受けましょう。