プリンペラン錠5は市販されているのか?胃の調子が悪い時の食生活見直しポイントも紹介!

「プリンペラン錠5は市販されているのだろうか…?」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?過去にプリンペラン錠5(製造販売元:日医工株式会社)を服用し、それによって症状が改善された経験を持つ方は少なくないでしょう。効果が期待できることを知っていれば、ドラッグストアなどで市販されていないのだろうか…という点が気になりますよね?

そこで今回は、プリンペラン錠5は市販されているのか?という点をテーマにお届けしていきます。また、プリンペラン錠5の基本情報や胃の調子が悪い時の食生活見直しポイントもお伝えしますので、是非ご覧ください。

今回の記事では以下を知ることができます。
・プリンペラン錠5の基本情報
・プリンペラン錠5は市販されているのか?
・市販の胃腸薬について
・胃の調子が悪い時の食生活見直しポイント
ぜひ最後までご覧ください。

Contents

プリンペラン錠5とは?

胃の不調を感じて受診をし、プリンペラン錠5を服用した経験があっても、どのような副作用や使用上の注意がある薬なのか?という点まで覚えている人は少ないでしょう。

そのため、まずはプリンペラン錠5の特徴や服用するときの注意点、副作用などについて見ていきましょう。

プリンペラン錠5の有効成分と後発品について

日医工株式会社が製造販売するプリンペラン錠5の有効成分は、メトクロプラミドという成分であり、メトクロプラミドを含む医療用医薬品は、その他にも複数販売されています。

・メトクロプラミド錠5mg「ツルハラ」
・メトクロプラミド錠5mg「テバ」
・メトクロプラミド錠5mg「トーワ」
・メトクロプラミド錠5mg「タカタ」
・メトクロプラミド錠5mg「あすか」
鶴原製薬株式会社が製造販売するメトクロプラミド錠5mg「ツルハラ」や、東和薬品株式会社が製造販売するメトクロプラミド錠5mg「トーワ」など、さまざまな会社から販売されていることがわかります。

日医工株式会社が製造販売するプリンペラン錠5は先発品であり、上記で挙げたそれぞれの医薬品は後発品となっています。また、日医工株式会社からは、錠剤だけでなく細粒タイプのプリンペラン細粒2%や、プリンペランシロップ0.1%も販売されています。

プリンペラン錠5の特徴と効能・効果

プリンペラン錠5はメトクロプラミドを主成分とし、弱った胃腸の運動を促進させることで、吐き気や胃の不快感を緩和するのが特徴です。

効能・効果は以下のとおりです。
次の場合における消化器機能異常(悪心・嘔吐・食欲不振・腹部膨満感)胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胆嚢・胆道疾患、腎炎、尿毒症、乳幼児嘔吐、薬剤(制癌剤・抗生物質・抗結核剤・麻酔剤)投与時、胃内・気管内挿管時、放射線照射時、開腹術後

プリンペラン錠5は胃炎が繰り返し起こる人や、薬を服用したことによって胃が荒れてしまった人が服用される薬であると言えます。

プリンペラン錠5を投与してはいけない人について

下記に該当する人には投与しないこと(禁忌)とされています。
・これまでにプリンペラン錠5の成分であるメトクロプラミドに対し過敏症の既往歴のある患者
・褐色細胞腫の疑いのある患者
・消化管に出血、穿孔又は器質的閉塞のある患者

プリンペラン錠5の服用で注意が必要な人

プリンペラン錠5は、妊娠または妊娠している可能性のある人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみに投与することとされています。また、高齢者の方は腎機能が低下していることが多いため、副作用の発現には注意が必要です。また、小児の場合には錐体外路症状(脳内の神経伝達物質の異常により運動減少・運動過多が引き起こされる)があらわれる場合もあるため過量投与は避けることとされています。

人によっては薬を服用すると副作用が出たり効果が強く出てしまったりする可能性があるので、事前に現在の状況について医師に伝えましょう。

プリンペラン錠5の副作用

プリンペラン錠の副作用としては、
錐体外路症状:手指振戦、筋硬直、頸・顔部の攣縮、眼球回転発作、焦燥感
内分泌:無月経、乳汁分泌、女性型乳房
消化器:胃の緊張増加、腹痛、下痢、便秘
循環器:血圧降下、頻脈、不整脈
精神神経系:眠気、頭痛、頭重、興奮、不安
過敏症:発疹、浮腫
その他:めまい、倦怠感
などが報告されています。

重大な副作用としては下記が挙げられます。
・ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、じんましんなど)
・悪性症候群
・意識障害
・痙攣
・遅発性ジスキネジア(口をもぐもぐさせるなどなどの不随意運動)
これらの症状が出た場合は、服用を中止するとともに、すみやかに医師の診察を受けるようにしましょう。

プリンペラン錠5は市販されている?

プリンペラン錠5は胃の不調を改善するのに効果的な薬ですが、市販されているものなのでしょうか?結論からして、プリンペラン錠5は医療用医薬品に分類されるため、市販されておらず、ドラッグストアなどでは購入できません。

医薬品は大きく医療用医薬品とOTC医薬品に分類されます。医療用医薬品は、基本的に処方箋が必要であるため、医師の診察を受けてから処方箋を発行してもらい、調剤薬局で薬を受け取るという流れになります。一方のOTC医薬品は、処方箋を必要とせずドラッグストアなどでも購入することができる薬となっています。

プリンペラン錠5の有効成分を含む市販薬は存在するのか?

プリンペラン錠5は医療用医薬品であるため、市販されていないことがわかりました。では、プリンペラン錠5の有効成分であるメトクロプラミドが含まれた市販薬は存在するのでしょうか?結論からして、2022年2月段階では、メトクロプラミドが含まれた市販薬は存在しません。

ただし、胃もたれや胸やけなどに効果を発揮する市販薬は存在しますので、今回はそれらを紹介していきます。プリンペラン錠5の有効成分であるメトクロプラミドは含まれていませんし、有効成分も異なりますので、プリンペラン錠5と同じ効果が期待できるわけではありません。

また、別の製品として、胃もたれなどに効果を発揮するという意味合いで紹介していますので、服用に際して不安な点や疑問があれば、市販薬であっても医師、薬剤師または販売登録者に相談しましょう。

胃もたれや胃痛などに効果を発揮する市販の胃腸薬を紹介

胃もたれや胃痛などに効果を発揮する市販の胃腸薬としては、下記が挙げられます。
・キャベジンコーワa(製造販売元:興和株式会社-第二類医薬品)
・第一三共胃腸薬錠剤s(製造販売元:第一三共ヘルスケア株式会社-第二類医薬品)
・太田胃散(製造販売元:株式会社太田胃散-第二類医薬品)
・パンシロンキュアSP(製造販売元:ロート製薬株式会社-第二類医薬品)
それぞれについて見ていきましょう。

キャベジンコーワa(製造販売元:興和株式会社-第二類医薬品)

キャベジンコーワa(第二類医薬品)は、荒れて傷んだ胃の運動を促進するソヨウ乾燥エキスの他、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウムなどが含まれた胃腸薬です。

効能・効果は、胃部不快感・胃弱・もたれ・胃痛・食べ過ぎ・飲み過ぎ・胸やけ・はきけ(むかつき・胃のむかつき)・食欲不振・消化不良などとなっています。

用法・用量は、15歳以上で1回2錠を1日3回、8歳以上15歳未満で1回1錠を1日3回服用します。8歳未満は服用できません。

第一三共胃腸薬錠剤s(製造販売元:第一三共ヘルスケア株式会社-第二類医薬品)

第一三共胃腸薬錠剤s(第二類医薬品)は、消化を助けて栄養の吸収をよくするタカヂアスターゼN1、脂肪消化酵素のリパーゼAP12、胃の炎症を鎮めるアカメガシワエキス、胃粘膜を保護するカンゾウ末、持続的な制酸作用を持つケイ酸アルミン酸マグネシウムなどが含まれた胃腸薬です。

効能・効果は、もたれ・食べ過ぎ・飲み過ぎ・胸つかえ・食欲不振・胸やけ・胃痛・胃酸過多・胃重・胃部不快感・げっぷ・消化不良などとなっています。

用法・用量は、15歳以上で1回3錠を1日3回、11歳以上15歳未満で1回2錠を1日3回、それぞれ食後に服用します。11歳未満は服用できません。

太田胃散(製造販売元:株式会社太田胃散-第二類医薬品)

太田胃散(第二類医薬品)に含有される、ケイヒ・ウイキョウ・ニクズク・チョウジ・チンピ・ゲンチアナ・ニガキ末といった、七種の健胃生薬が胃の働きを良好にします。その他、炭酸水素ナトリウムなどが含まれた、健胃消化薬です。

効能・効果は・飲みすぎ・胸やけ・胃部不快感・胃弱・胃もたれ・食べすぎ・胃痛・消化不良・消化促進・食欲不振・胃酸過多などとなっています。

用法・用量は、15歳以上で1回1包を1日3回、8歳~14歳で1回1/2包を1日3回服用します。8歳未満は服用できません。

パンシロンキュアSP(製造販売元:ロート製薬株式会社-第二類医薬品)

パンシロンキュアSP(第二類医薬品)は、水酸化マグネシウム・合成ヒドロタルサイト・沈降炭酸カルシウム・アルジオキサ・ピレンゼピン塩酸塩水和物などが含有された胃腸薬です。

効能・効果は、胃痛・胸やけ・胃酸過多・胃部不快感・胃部膨満感・もたれ(胃もたれ)・胃重・胸つかえ・げっぷなどとなっています。

用法・用量は、15歳以上で1回2錠を1日3回服用します。15歳未満は服用できません。

市販の医薬品を使いたくない人は?

プリンペラン錠5以外にも、胃の不調を緩和する市販薬は複数存在することがわかりました。しかし中には、「自己判断での使用となる市販薬は不安…」という方もいるでしょう。
そのような方は市販薬をいろいろ試すより、過去に使用して効果があった医療用医薬品を服用する方が良いでしょう。過去の症状と全く同じではない可能性もありますので、そのような場合には、医師の判断のもと適した薬を処方してもらえます。そういった意味でも安心感はあるでしょう。

胃の調子が悪い時は食生活の見直しを

胃の調子が悪いときの食生活のポイントを4つにまとめましたので、ぜひこちらも参考にしてください。

刺激物を避ける

胃が弱っているときに刺激が強い食事を摂取すると、胃が余計に荒れてしまう可能性があります。そのため、香辛料が入った食事やアルコールなどの刺激物はできるだけ避けるようにしましょう。喫煙も胃に負担をかけるので禁煙がベストです。しかし、それが難しいようであれば、本数を減らすようにしましょう。

食事の量は控えめにする

胃が弱っていると消化能力もいつもより落ちているので、食べすぎると胃もたれや消化不良の原因になります。胃の調子がよくなるまでは腹八分目を意識し、食べすぎないよう注意しましょう。早食いも胃に負担をかけますので、ゆっくりよく噛んで食べるようにしてください。

消化のよいものを食べる

「量を少なめにして刺激物を避けても胃もたれする」というときは、消化のよい食事に切り替えてみてください。たとえば、うどんやおかゆ、スープやバナナなど、工夫をすると良いでしょう。また、朝昼晩の食事だけでなく間食にも気をつかい、胃が元気になるまでは負担をかけないように心がけましょう。

ストレスや食事の時間帯にも注意

胃は食事の内容だけでなく、ストレスや食べる時間帯によっても荒れる原因になります。過剰なストレスを溜めないよう適度に休息を取り、遅い時間に食事をとるのを控えるなど、食事の時間帯にも注意しましょう。

まとめ:プリンペラン錠5は市販されているのか?胃の調子が悪い時の食生活見直しポイントも紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・プリンペラン錠5は消化器機能異常に効果を発揮する
・プリンペラン錠5は医療用医薬品であるため市販されていない
・プリンペラン錠5の有効成分であるメトクロプラミドが含有された市販薬も存在しない
・胃もたれなどに効果を発揮する市販薬には第一三共胃腸薬錠剤sなどがある
・胃の不調があれば食生活を見直すこと
以上の点が重要なポイントでした。
胃の不調が続くと食欲はなくなりますし、気になって日常生活に支障が出たりもしますよね。今回紹介したように、薬だけでなく食生活の見直しにも目を向けて、セルフケアをするようにしましょう。