市販の補中益気湯は疲れやすい体質の方におすすめ!

「最近なんだか疲れやすい」

「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」

このような方によく使用されるのが『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』という漢方薬です。

だるくて疲れやすい原因はさまざまですが、病気ではなく体質によるものである場合は少なくありません。

体質による不調なら、漢方薬で根本的に改善していくのもおすすめの方法です。

今回は補中益気湯の特徴や副作用、どのようなときに服用すべきなのかについて詳しく説明します。

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Contents

補中益気湯ってどんな漢方薬?

漢方薬にはさまざまな種類がありますが、体質によって効果を実感しやすい場合となかなか感じられない場合があります。

そのため、服用する前に漢方薬の特徴を知り、自分に合うかどうかをチェックすることも、しっかり効果を得るために大事なことです。

西洋の薬と漢方薬の違いを説明するとともに、補中益気湯の特徴をご紹介しましょう。

西洋薬と漢方薬は違う?

漢方薬には『薬』という文字が付いているため、西洋の薬と同じ部類に入ると思っている方もいるかもしれません。

しかし西洋の薬は科学的に合成された成分でできているのに対して、漢方薬は数種類の生薬を混ぜ合わせたもの。

そして体の中で不足している成分の代わりになってくれるのが西洋の薬で、不足している成分を補うのが漢方薬です。

このように西洋の薬と漢方薬は成分と不調に対するアプローチの仕方が違います。

そのほか、西洋の薬は服用をやめると疾患が完治していなければ再び不調を感じるようになってしまいますが、漢方薬で体質を改善できていれば、不調を感じなくなりやすいというのも2つの違いと覚えておきましょう。

補中益気湯の特徴

安心して体からフッと力が抜けたときのことを『気が抜ける』と表現するように『気』とはわたしたちの原動力のようなものです。

疲れやすく体が常にだるく感じるのは気が不足しているのが原因というのが日本古来の考え方で、補中益気湯は胃腸を整えることで気を生み出し、病気に強い体を作ることで元気を補っていきます。

「疲れやすい」「だるさが取れにくい」などの悩みの解消のほかに、脈が弱い、お腹が弱い、胃が弱い、寝汗、風邪、産後の体力不足、夏バテによる食欲不振などの症状の緩和に効果的です。

服用するときの注意点や副作用

補中益気湯は薬ではないですが、

・妊娠している方

・これまでに薬や漢方薬で副作用が出たことがある方

・治療を受けている方

は副作用が出やすいので念のため医師または薬剤師に相談してから服用しましょう。

万が一、

・息苦しくなる、息切れがする、から咳が出る

・皮膚がかゆくなる、熱が出る、皮膚や白目が黄色くなる

などの症状が出たときは重大な疾患の初期症状の可能性があるので、すぐに服用を中止して医師の診察を受けてください。

また、1ヶ月服用してもだるさが取れなかったり、症状が悪化したりする場合は体質が原因ではないかもしれないので、念のため医師の診察を受けることをおすすめします。

補中益気湯をを使用したい!市販で買えるの?

体質改善のために補中益気湯を服用したいと思っても、仕事や家事、育児の関係で医師の診察を受ける時間が取れない場合もあるでしょう。

しかし補中益気湯は処方箋が必要ないため、ドラッグストアやネット通販などでも購入できます。

病院を受診すると、補中益気湯を処方してもらうまでに1時間ほど時間かかかってしまうことも少なくありません。

ドラッグストアならすぐに利用できるため、自由な時間が少ない方は市販の補中益気湯を購入してみてくださいね。

市販での購入はどんな時にオススメ?

病院に行く時間があるときでも、市販の補中益気湯で済ませてもよいのか、それともやはり医師の診察を受けたほうがよいのか迷うこともあるでしょう。

そこでどのようなときに市販の補中益気湯がおすすめなのかをまとめましたので、迷ったときの参考にしてみてください。

休日や夜など病院が開いていないときに飲みたいとき

「補中益気湯を飲みたいけれど病院がお休み」このようなときは、ドラッグストアなどにある補中益気湯を購入できます。

定期的に服用したい場合は、ネット通販などでまとめ買いをして常備しておくのがおすすめです。

疲れて元気がないと感じるとき

病気ではなく「今日は疲れて元気が出ないな」と感じるときも、市販の補中益気湯を試されても良いかもしれません。

栄養ドリンクはカフェインが入っているものが多いので、疲れた体には刺激となってしまう場合があります。

また、基本的には疲れに効果がある薬はないので、十分な休養と補中益気湯で対処していきましょう。

「元気が出ない」と感じるなら市販の補中益気湯を(まとめ)

疲れが溜まっていると集中力が続かなかったり、元気が出なくてせっかくの休日もうまく楽しめなかったりします。

しかし補中益気湯をしばらく続ければ、疲れに負けない丈夫な体へと変化していくはずです。

元気が出ないと感じる日々が多いなら、一度補中益気湯を試してみてはいかがでしょうか?

薬剤師 服部雄太
監修:
薬剤師 服部雄太
■薬学部卒業後、医療機器MR・調剤薬局での薬剤師経験を経て、現在調剤薬局を複数店舗展開中。
■処方箋なしで病院の薬が買える薬局を通して、受診ができない方々の健康支援を目指しています。