ぜんぜん取れない疲れに困ったら、食事を薬膳料理にしてみよう!~食材の力で健やかに~

疲れがなかなか取れないときありますよね。そんなときには薬膳料理がおすすめです。

今回のブログでは、疲れたときに有効な薬膳料理をご紹介します。

・疲れに効く薬膳料理
・薬膳料理のレシピ
・薬膳料理の特徴

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Contents

疲れが取れない時におすすめの薬膳料理は?

「なんだか疲れが取れなくて、やる気が出ない…」そんな時こそ、薬膳料理の出番です。疲れによく効くおすすめ食材と調理方についてご紹介しましょう。

元気不足は「気虚」の状態

体が疲れてやる気のない状態を、漢方では「気虚(ききょ)」といいます。気が不足している状態で、疲れや倦怠感があります。また、体が冷えやすく、胃腸が弱く、下痢をしやすい状態です。顔色が悪い、汗をかきやすい、無気力、食欲不振、疲れやすいなどが気虚の特徴です。

気虚におすすめの食材

エネルギー不足の気虚におすすめの食材は、納豆、豆乳、肉、卵、ニンニク、ウナギ、たまねぎ、ブロッコリー、きのこ、くるみ、えびなどです。

飲み物は、しょうが紅茶や杜仲茶がよいでしょう。胃腸が弱っているので、よく噛んでゆっくり食べるようにしましょう。

気虚におすすめの調理法

胃腸が疲れている状態なので、消化吸収に多くのエネルギーを使わないで済むように「煮込む」「細かく切る」調理法が最適です。

スープやお味噌汁、煮物などの煮込み料理や、細かく刻んだ野菜たっぷりのミネストローネやポタージュもおすすめです。

気虚が避けるべき食材

天ぷらや唐揚げなどの揚げ物などの高脂質なものや、トウガラシやワサビなど陰性の香辛料、冷たいものや生ものは避けましょう。また、甘い物は胃腸の調子が整うまでは我慢しましょう。

疲れに効く簡単薬膳レシピ

ここでは、お手軽にできる薬膳レシピをご紹介します。

食べることで自然治癒力を引き出し、健やかな体を手に入れましょう。

ヤマイモ入りニラ卵

滋養を補う卵とヤマイモのふわふわ食感が魅力です。力をつけたい時や血流を改善したい時におすすめです。

材料)2人前

卵2個、ヤマイモ5cm、だし汁小さじ2、ニラ(適量)、醤油小さじ1

作り方)

1.たまごを溶いたボールに、すりおろしたヤマイモ、細かく刻んだニラを混ぜます。全体が混ざったら、だし汁、醤油を加え、軽く合わせます。

2.フライパンにごま油を落とし、熱くなったら、1の卵液を入れます。

3.くるくると焼きながら巻いて出来上がりです。

もち米おこわ

体を温め、元気いっぱいになるレシピです。美容にも効果が期待できます。

材料)2合

もち米2合、市販の雑穀ミックス30g、水、360㏄、鶏ムネ肉150g、ニンニク少々、ショウガ一片、干ししいたけ2つ、みりん小さじ2、醤油大さじ1、塩小さじ1/2、クコの実(お好みで)

作り方)

1.もち米は洗って30分程度水切りします。

2.干しシイタケをもどして、細かく切っておきます。

3.鶏肉を食べやすいよう小さく刻みましょう。

4.ショウガはみじん切りにし、ニンニクはつぶします。

5.炊飯器にすべて入れ、水を加えざっくりと混ぜます。

6炊飯器のおこわコースを選べば出来上がりです。お好みで仕上げにクコの実を散らしましょう。

炊飯器でサムゲタン

気虚に最適のサムゲタンを炊飯器で簡単に作ります。栄養満点で体の芯から温まります。

材料)2合

骨付き鶏もも肉4本(手羽先でも可 6本)、だいこん3cm、ネギ1/2本、ニンニク2片、ショウガ1片、米大さじ3、水3カップ、酒大さじ1、塩小さじ1/2、鶏ガラスープの素小さじ1/2、ごま油小さじ1

作り方)

1.鶏肉は骨にそって切れ込みを入れ、ダシが出やすいようにします。

2.だいこんはイチョウ切りに、ネギは斜め切り、ニンニクとしょうがは、スライスします。

3.炊飯器にすべての材料を入れ、炊飯ボタンを押すだけで完成です。

薬膳料理の特徴

薬膳料理と聞くと、なんだか難しくて、ハードルが高く感じる人も多いのではないでしょうか?また、食材が高く、味はイマイチ…と考えられるかもしれません。

実際のところは、薬膳料理はたいへん身近な食材で作ることができる気軽なものです。

健康や美のために、薬膳料理を普段のお料理に摂り入れてみませんか?

これまでなかなか取れなかった疲れを少しずつ癒していきましょう。

薬膳の基本「陰と陽」とは

薬膳の考え方の基本は「陰と陽」であり、太陽と月(昼と夜)から生まれた考え方です。陰は夜であり、暗く冷たい、重い、湿っている、柔らかいイメージで、ゆるめたり冷やしたりする力があります。一方、陽は昼であり、明るく、温かい、乾いた、固いイメージで、締めたり温めたりする力があります。

陰と陽はどちらかが優れているわけではなく、両方のバランスが大切です。陰が強くなると、体は冷え、重く、スローモーになり、陽が強くなると、肌が乾燥し、吹き出物が出てせっかちになりやすいです。陰と陽のどちらにも偏らない「中庸」を目指すとよいでしょう。

薬膳料理はどんな時に食べるの?

薬膳料理は、体質や体調に合わせてつくるお料理のことです。陰や陽に傾いて、体調不良を感じる時や、免疫力を高める時に摂り入れることで、予防や改善に目指します。

難しく考える必要はなく、「風邪気味だから、体を温めるものを」「食欲がないから、胃腸に優しいものを」「体がむくみがちだから、すっきりさせるものを」など、日頃の体調に合わせて体のための食事こそが薬膳料理なのです。

疲れが溜まっている時や、季節の変わり目で体調の変化が気になる時など、ぜひ薬膳料理を試してみてください。

まとめ 

疲れがとれない…やる気が出ない…、なんだか体調が悪いと思ったら、薬膳料理に挑戦してみてください。普段の献立におすすめ食材をプラスするだけでOKです。体を作るのは食べたものです。体調に合わせた薬膳料理を摂ることで、少しずつ体調に変化が起こるのをぜひ感じてください。食材の力で元気な体を手に入れましょう。