栄養ドリンクを飲むタイミング~朝・食後・寝る前など~

栄養ドリンクは、普段の食事で不足しがちな栄養素を補給する方法として有効ですが、飲むタイミングが分からないという方もいるでしょう。また、栄養ドリンクを飲むタイミングによって、その効果は変わるのでしょうか?

この記事では、栄養ドリンクを飲むタイミングごとのポイントや、栄養ドリンクを飲む時の注意点をテーマにお届けしていきます。普段から栄養ドリンクを飲んでいるという方は、ぜひ参考にしてください。

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栄養ドリンクはいつ飲んでも問題ない

栄養ドリンクは決められた用法・用量を守れば、どのタイミングで飲んでも構いません。自分が栄養ドリンクに求める効果に合わせて、飲むタイミングを決めれば良いでしょう。
栄養ドリンクを飲む目的は大きく分けて2つです。
・これから頑張るために飲む
・体の疲れを取るために飲む
気持ちを引き締める、これから集中したいという目的で栄養ドリンクを飲む方は、朝または日中のタイミングが良いでしょう。逆に、体の疲れを取ることを目的としているのなら、夕食後や就寝前の摂取がお勧めです。

また、栄養ドリンクの中には、目的に合わせた成分が配合されているものも多いため、パッケージを確認するか、薬剤師に相談すると良いでしょう。

食後に栄養ドリンクを飲む場合について

栄養補給を目的としているのなら、食後に栄養ドリンクを飲むと良いです。食後であれば、すでに胃の中に食べ物が入っているため、空腹時よりも栄養ドリンクに含まれている栄養素を血管に運びやすくなります。また、胃が弱い方も食後の摂取をお勧めします。

食後のタイミングは飲み忘れを防ぐのにも効果的なので、日常的に栄養ドリンクを摂取したいと考えているのなら、食事を食べた後のタイミングが良いでしょう。

就寝前に栄養ドリンクを飲む場合について

栄養ドリンクは朝・日中に飲む方が多いですが、就寝前に飲むことで、睡眠中の成長ホルモンの働きをサポートできます。成長ホルモンは新陳代謝を促して体のダメージを回復させるため、栄養ドリンクによって十分な栄養を補給すれば、疲労回復や美肌を維持しやすくなるでしょう。そのため特に就寝前は、疲労回復効果・美肌効果のある栄養ドリンクを摂取すると良いです。

就寝前はカフェイン入りを避けること

就寝前に栄養ドリンクを飲む場合には、カフェインが含まれていない商品を選びましょう。寝る前にカフェインを摂取すると、寝つきが悪くなる、トイレが近くなるなどの作用によって、睡眠の質が下がってしまいます。特に高齢者はカフェインの効果が4〜5時間続くと言われているため、夕食後のカフェイン摂取も避けるべきです。カフェインはコーヒーなどの飲料にも含まれていることから、栄養ドリンクに限らず就寝前の飲み物には注意しましょう。

就寝前はアルコールを含まないものを選ぼう

栄養ドリンクの中にはアルコールを含むものがありますが、就寝前にはアルコールを摂取するべきではありません。アルコールは眠気を誘う効果があるものの、眠りを浅くして睡眠の質を落としてしまうのです。また、利尿作用によって夜中にトイレに行きたくなる方もいるでしょう。そのため、就寝前の栄養ドリンクはノンアルコールの商品を選んでください。

朝に栄養ドリンクを飲む場合について

朝に栄養ドリンクを飲む場合には、就寝前の摂取とは逆に、カフェインの入った商品を選び、すっきりと目を覚ますようにすると良いです。カフェインには眠気の原因となるアデノシンの働きを抑える作用があるため、栄養ドリンクでカフェインを摂取すれば、午前中の眠気を感じにくくなるでしょう。ただし、栄養ドリンクの効果が薄れてきても、追加で栄養ドリンクを飲んではいけません。

栄養ドリンクの過剰摂取には注意

栄養ドリンクには「医薬部外品」と「一般用医薬品」の2種類があります。医薬部外品はコンビニなどどこでも購入できますが、一般医薬品は薬剤師がいるドラッグストアや薬局のみで扱われています。そのため、医薬部外品の栄養ドリンクは気軽に購入でき、ジュース感覚で何本も飲んでしまう人もいるでしょう。

しかし実際には、医薬部外品・一般医薬品のどちらの商品も、過剰摂取で副作用が出る恐れがあるのです。
栄養ドリンクの副作用や過剰摂取による弊害の例は下記の通りです。
・糖質の過剰摂取による肥満・動脈硬化・脳卒中
・カフェインの過剰摂取による不整脈・嘔吐・睡眠障害・頻脈
栄養ドリンクを多く飲んだからといって、その効果は高まりません。栄養ドリンクによる副作用を避けるためには、商品のパッケージに記載された本数を必ず守るようにしてください。栄養ドリンクはパッケージに「1日1本まで」と記載されている場合が多いです。特定の栄養ドリンクの過剰摂取はもちろん、同じ日に複数の栄養ドリンクを飲むのも避けましょう。

健康になることを目的として栄養ドリンクを飲んでいても、決められた本数を守らなければ、栄養ドリンクが原因で健康を害してしまう恐れがあるのです。

薬を服用している方の栄養ドリンクについて

医師から処方された薬を飲んでいる場合は、栄養ドリンクの摂取を避けるべきです。なぜなら、栄養ドリンクに含まれた成分が、薬の効果を妨げる・強めてしまう可能性があるからです。栄養ドリンクを飲むことを習慣にしている方は、受診の際医師や薬剤師に、薬と栄養ドリンクの飲み合わせについて確認してください。

まとめ:栄養ドリンクを飲むタイミング~朝・食後・寝る前など~

いかがでしたか?栄養ドリンクは自分の目的に合わせて好きなタイミングで飲むことができます。しかし、就寝前の栄養ドリ
ンク摂取は、カフェインが入っていない商品を選んだり、ノンアルコールの栄養ドリンクを飲むようにしましょう。また、栄養ドリンクの過剰接収は健康を害してしまうことを理解し、商品ごとに定められた本数を必ず守るようにしてください。

処方箋がなくても医療用医薬品は買える?

薬は大きく医療用医薬品とOTC医薬品に分類され、医療用医薬品は基本的に受診のうえ処方箋を発行してもらって受け取る薬です。一方のOTC医薬品は、ドラッグストアでも購入できる薬です。医療用医薬品は基本的に受診してから受け取るものではありますが、時間がないなどのやむを得ない事情がある場合には、零売薬局と呼ばれる新しい形の薬局で、処方箋がなくても購入が可能です。