ヘルパンギーナの症状・原因・治療|咳は出る?熱はひどい?

「ヘルパンギーナの症状や原因について知りたい…」
「ヘルパンギーナで咳が起こることはあるのだろうか…」
ヘルパンギーナといえば、子供の罹りやすい感染症で、ブツブツとした水脹れができることで知られています。また、ヘルパンギーナになると風邪症状も現れます。今回は、ヘルパンギーナの症状や治療方法について詳しく解説していきます。咳症状は起こるのだろうか…など、ヘルパンギーナについての基本情報を知りたい方はぜひご覧ください。

Contents

熱がひどいヘルパンギーナとは?

ヘルパンギーナは5歳以下の乳幼児を中心に、夏〜秋にかけて流行する夏風邪の一種です。免疫力が下がっているなどの原因から、大人が感染してしまうこともあります。

ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナは、38〜40度もの高い熱が出るという特徴があります。その他の症状は下記の通りです。
・喉の奥の粘膜が赤く腫れる
・喉の痛み
・水脹れ
・腹痛
・頭痛
・嘔吐
ヘルパンギーナの水脹れは1〜2mmの小さなものですが、破れると激しく痛むために飲食が困難になる可能性があります。その結果、脱水症状を起こしてしまう方もいるでしょう。重症化すると、急性心筋炎や髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。

ヘルパンギーナで咳は出る?

ヘルパンギーナでも風邪と同じように咳・鼻水が出ますが、その症状は比較的軽度です。何の症状もなく、突然高熱が出る場合が多いでしょう。

ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナはエンテロウイルス属が原因で引き起こされ、主に構成の一つであるコクサッキーウイルスA群によって発症します。エンテロウイルス属の宿主は人間のみで、接触感染・糞口感染・飛沫感染で広がっていきます。

ヘルパンギーナの治療

ヘルパンギーナはインフルエンザウイルスなどと違い、特効薬が存在しないため、医療機関では、対症療法を中心に治療が進められます。ほとんどのケースは自然治癒が可能ですが、脱水症状がある場合には、病院での点滴や入院が必要になることもあるでしょう。

特に乳幼児は体の水分が奪われやすいので、経過をよく観察しなくてはいけません。水分を自分で摂れる年齢ならば、ORSなどを活用して脱水症状を防いでください。また、ヘルパンギーナのワクチンはないため、こまめなうがい・手洗いが感染予防につながるでしょう。特に子供が集団生活をする場では、おもちゃの消毒やタオルや食器の共有を避けることが大切です。

ヘルパンギーナの熱はどれぐらい続く?

ヘルパンギーナは2〜4日間の潜伏期間ののちに発症し、発熱は2〜4日間で下がります。水脹れが消えるのにはさらに数日必要でしょう。比較的長く高熱が続く病気なので、解熱剤の服用が勧められることもあります。

ヘルパンギーナの感染経路は感染者の咳など

ヘルパンギーナは、エンテロウイルス感染者の咳・くしゃみによって、感染が拡大します。便にもウイルスが混じることから、おむつ替え後の手洗い不足も感染を広げる原因になるでしょう。非常に感染力が高いため、保育園や幼稚園などで集団感染が起こりやすい病気です。

まとめ:ヘルパンギーナの症状・原因・治療|咳は出る?熱はひどい?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・ヘルパンギーナの症状の特徴は、高熱と痛みを伴う水脹れであり、咳や鼻水が出たとしても、軽度で治る
・ヘルパンギーナの原因には、接触感染、糞口感染、飛沫感染がある
・ヘルパンギーナは特効薬が存在しないため、医療機関では、対症療法を中心に治療が進められる
・ヘルパンギーナは非常に感染力の強い病気である
以上の点が重要なポイントでした。非常に感染力の強い病気であるため、保育園や幼稚園では毎年のように集団感染が起こってしまいます。ヘルパンギーナに特効薬は存在しませんが、症状が重い場合には医療機関を受診し、対症療法を受けるべきでしょう。