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アレルギーの特定原材料(7品目)とは?特定原材料に準ずるものは?
食物に対するアレルギーがある方のために、加工食品には該当の食品に含まれているアレルギー物質を表示する義務があります。特定の食物でアレルギー反応が出る方は、この表示を確認することで安心して食品を購入できるようになるでしょう。
今回は、アレルギーの特定材料表示(7品目)について分かりやすく説明します。
Contents
アレルギーの特定原材料表示とは?
食物アレルギーを引き起こすことが明らかになったもののうち、特にアレルギーの症例数が多く重篤な症状が出やすいものを、特定原材料と定めて法律で表示を義務付けています。表示義務のある7品目は以下のものです。表示方法は商品によって変わります。
・卵(代替表記:玉子・エッグ・鶏卵・うずら卵・あひる卵)
・牛乳(代替表記:ミルク・バター・バターオイル・チーズ・アイスクリーム)
・小麦(代替表記:こむぎ・コムギ)
・えび(代替表記:海老・エビ)
・かに(代替表記:蟹・カニ)
・落花生(代替表記:ピーナッツ)
・そば(代替表記:ソバ)
特定原材料表示が義務化された背景
特定原材料表示が義務化された背景には、特定の食物を原因としたアレルギーによる健康危害が散見され、重篤なアレルギー症状であるアナフィラキシーを起こす方も現れたことがあります。そして、諸外国でも表示の義務化が進められていることや、こうした問題を未然に防止するために特定原材料表示が義務化されました。
正確な情報を消費者に伝えることで、アレルギー反応を予防することが可能になったのです。
食物アレルギーとは?
アレルギーには花粉症・ハウスダスト・ラテックスなどさまざまな原因物質がありますが、特定の食べ物に対してアレルギー反応があることを、食物アレルギーと呼びます。
食物アレルギーは、実際に該当の食べ物を口にしなくても、同じ設備で調理されているという事実だけで、アレルギー反応が出てしまう可能性があります。
特定原材料に準ずる21品目
特定原材料表示の7品目とは別に、食品への表示が推奨されている原材料には、次の21品目があります。
・アーモンド
・あわび
・いか
・いくら
・オレンジ
・カシューナッツ
・キウイフルーツ
・牛肉
・くるみ
・ごま
・さけ
・さば
・大豆
・鶏肉
・バナナ
・豚肉
・もも
・まつたけ
・やまいも
・りんご
・ゼラチン
2019年9月にアーモンドが特定原材料に準ずるものとして追加されるまでは、20品目が該当食品として定められていました。このように、特定原材料及び特定原材料に準ずるものは定期的に内容が見直されるため、最新の情報を確認する必要があるでしょう。
特定原材料表示が必要な食品とは?
特定原材料表示は箱・ペットボトル・ビン・缶などの容器包装された加工食品にのみ表示義務が課されています。
そのため、小売店で購入した惣菜やパンなど包装されていないもの・外食の料理などは、特定原材料表示がなくても問題ありません。しかし最近は、食物アレルギー食に力を入れる小売店・飲食店が増えており、義務ではない商品にも自主的に原材料表示を行っている店舗も存在します。
具体的な内容物やアレルギーに対する対応については、直接問い合わせるべきでしょう。
注意喚起表示とは?
特定原材料表示とは別に、原材料表示の欄外に「本品製造工場では〇〇を含む製品を生産しています」などの記載を目にしたことはありませんか?
この表示を注意喚起表示と呼びます。原材料に特定原材料を使っていなくても、同工場内で生産している食品に特定原材料が使われている場合には、このような注意喚起をすることで、意図せぬ混入の可能性を伝えているのです。
特定の食物に強いアレルギー反応がある・アナフィラキシーが懸念される方は、特定原材料表示とともに注意喚起表示も確認しながら商品を選択するべきでしょう。
代表的な注意喚起表示の例は、下記の通りです。
「本製造工場では小麦・卵を含む製品を生産しています。」
「本製品で使用しているしらすは、かにが混ざる漁法で採取しています。」
特定原材料7品目を使わない食品
食物アレルギーに対応するために、特定原材料7品目を使用しない加工食品の開発も進められています。
本来であれば小麦や乳製品が必要なカレーのルーなどでも、特定原材料7品目を使用しない商品が販売されており、食物アレルギーの方やその家族が安心して食べ物を購入・楽しめるような工夫が行われているのです。このような取り組みは、今後も広がっていくでしょう。
まとめ:アレルギーの特定原材料(7品目)とは?特定原材料に準ずるものは?
いかがでしたか?今回の内容としては、アレルギーの特定原材料の7品目は、食物アレルギーを引き起こすことが明らかになったもののうち、特にアレルギーの症例数が多く重篤な症状が出やすいものを指しているということでした。容器包装された食品には、この特定原材料の7品目の表示義務が課されていますので、注意して確認しましょう。