開封した目薬の使用期限は?保存方法は?

目薬は商品によってさまざまな効果があります。特に市販の目薬は手軽に購入できることから、複数の目薬を持ち歩く方もいるでしょう。しかし、目薬の使用期限は開封の有無によって変わります。また、推奨される保存方法も存在するのです。

今回の記事では、目薬の使用期限や保管方法について説明します。普段から目薬をよく使っているという方は、ぜひ参考にしてください。

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目薬の種類

目薬には非常に多くの種類があり、それぞれ期待できる効果が変わります。具体的には、目のかすみを改善する・目の乾きを潤す・目の痒みを止めるなどの効果が得られる商品が存在します。また、目薬はドラッグストアや薬局で購入する市販薬の他に、処方箋がなくては購入できない医療用のものもあります。

市販の目薬について

市販の目薬は自己の判断で使用できることから、成分や濃度調整によって安全性に配慮がなされています。市販の目薬に入っている成分は下記のような効果をもたらします。
・角膜を保護する成分
・炎症を抑える成分
・血管を収縮させる成分
・抗菌作用のある成分
その他、爽快感が感じられる成分が加えられている目薬も多いです。特に角膜保護成分や炎症を抑える消炎剤には、医療機関で処方される目薬よりも薄い濃度の配合になることから、期待する効果が得られない可能性もあります。

また、充血を予防するための血管収縮作用も長時間持続しない・根本的な原因が治療できない可能性が考えられるでしょう。市販の目薬は手軽に購入できますが、一定期間使用しても症状が改善しないのであれば、眼科を受診するべきです。あくまでも市販で購入できる薬は、セルフケアで対応できる範囲内での症状に効果を発揮するものと認識しましょう。

医療機関で処方される目薬について

医療機関で処方される目薬は、市販薬とは含有量や成分の違いによって問題の症状に高い効果を発揮する可能性があります。医師から指示された用法・用量を守って点眼を行うことが大切です。

目薬の使用期間について

市販の目薬は外箱に使用期限が記載されていますが、記載された使用期限は未開封の状態に限ります。開封後の使用目安は保管条件によって変わるものの、約2〜3ヶ月だと考えるべきでしょう。市販薬の取扱説明書に、開封後の使用期限が記載されている場合は、それを参考にしてください。

また、処方箋が必要な目薬は長期保存を前提に作られていないため、開封後は1ヶ月程度で使い切ります。目薬を処方された際に使用期限について確認しておくと良いでしょう。

目薬の防腐剤について

市販の目薬の多くは防腐剤が含まれており、長期保存が可能なようにしています。具体的な成分はホウ酸・塩化ベンザルコニウム・クロロブタノールなどです。これらの成分が含まれていると、目薬を長く保存できるものの、使いすぎによって角膜を傷つける・炎症をひどくする・乾きを悪化させる恐れがあります。

現在では市販薬でも防腐剤フリーの目薬が販売されているため、防腐剤を避けたいという方はそのような商品を選ぶべきでしょう。ただし、防腐剤フリーの目薬は、開封後10日程度で使い切らなくてはいけません。

目薬の正しい保存方法

目薬をより安全に使用するためには、正しい保存方法を守ることが大切です。

薬剤師の指示に従う

病院で処方される目薬は、薬剤師の指示に従った方法で保存をします。例えば冷所保存の目薬は、15度以下の場所に保存する必要があるでしょう。

代表的な冷所保存の目薬はキサラタン点眼薬です。キサラタン点眼薬は、開封前は2〜8度の冷蔵庫保存が基本となっています。しかし、旅行や外出先でも冷所保存の目薬を必要とする場合は、保冷袋などを活用するなど無理に冷所保存にこだわる必要はありません。

市販の目薬も保存方法が取扱説明書や外箱に記載されているため、確認してください。

専用の袋に入れて直射日光を防ぐ

ほとんどの目薬には専用の袋が用意されています。目薬は直射日光に弱い成分が含まれているため、専用の袋に入れて直射日光を防ぐ必要があるのです。光は目薬の成分の化学反応を招きます。袋に入れた状態であっても、
日の当たるような場所に目薬を置くのは止めましょう。

凍結してしまわないように注意する

冷所保存の目薬を誤って凍結させてしまった場合や、寒い地域にお住まいで気がついたら目薬が凍結していた時には、その目薬を使用しません。使用期限内であっても一度凍結した目薬は、成分が変化してしまっている恐れがあるのです。特に冷蔵庫で冷所保存をする時には、冷気の吹き出し口に目薬を置かないようにしてください。

目薬を使用する際の注意点

目薬を安全に使用するためには、その他にも守るべき注意点があります。

目薬の先端を目尻などに付けない

目薬の先端は常に清潔な状態でなければいけません。点眼時には目尻などに目薬の先を付着させないように注意してください。また、目薬の先を手で触るような行為も避ける必要があります。

用法・用量を守る

口から服用する医薬品と同じように、目薬も指定された用法・用量を守らなくてはいけません。指示されている量以上の点眼をする・指示されている回数以上の点眼をすることは、症状の早期改善につながらず、副作用を招く恐れがあるでしょう。

目薬を貸し借りしない

目薬は家族であっても共有することができません。感染症を広げてしまう可能性を考え、一人一人別の目薬を使うようにしてください。

まとめ:開封した目薬の使用期限は?保存方法は?

いかがでしたか?開封した目薬は、市販の目薬であれば2〜3ヶ月、処方箋が必要な目薬は1ヶ月程度で使用期限を迎えてしまいます。また、防腐剤が入っていない目薬は開封後10日程度で使い切りましょう。
目薬の保管は
・薬剤師や取扱説明書の指示通りに保存する
・専用の袋に入れて直射日光を避ける
・凍結してしまわないように注意する
などの点を守ります。思わぬトラブルを防ぐためにも正しい保存方法で品質の保たれた目薬を使い、開封後は使用期限に注意してください。