コラム
処方箋なしで病院の薬が買える
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あせもに使われる漢方薬って?
こんにちは!病院の薬を処方箋なしで買えるセルフケア薬局です。
「あせもを飲み薬で治したい!」
「あせもに良い漢方薬ってないのかな?」
みなさん、このようなお悩みありませんか?
こまめにケアを頑張っていても、なかなか改善しないこともありますよね。
聴き慣れないかもしれませんが、あせもに使われる漢方があります。
今回はあせもに使われる漢方薬について解説していきたいと思います。
Contents
あせもについて
あせもは、汗が出る管の詰まりによって症状が引き起こされます。
詰まった管はもちろん汗が通らなくなり、周辺の組織に漏れ出します。
いつもは汗が溜まらないような組織に汗が溜まり、炎症を引き起こしてしまうメカニズムです。
赤ちゃんにあせもはよく出てきますが、赤ちゃんの汗腺の密度が大きいことが原因のようです。
大人の場合は、着用している衣類の種類や、汗のかきやすさによって変わってきます。
予防としましては、根本的に汗の量を少なくするのが良いとされています。
エアコンや扇風機を利用するなど、環境から変えてしまいましょう。
就寝中によく汗をかく方でしたら、マットを変えるのもおすすめです。
他には衣類を通気性のよいものに変えるのもひとつです。
特にスポーツ用の衣類は通気性抜群で、汗を留めておかないよう設計されています。
肌のケアもとても重要です。
汗をかいたらしっかりと拭き取ることや、お風呂上がりの保湿も大切です。
お風呂に入ると体温が上がり、痒みがひどくなることもあります。
痒くなってきたら、冷やすことで痒さは抑えられます。
冷えたタオルなどを当てて対処しましょう。
掻きむしるのはやめましょう。
皮膚が傷ついてしまい、悪化だけでなく、色素沈着して痕が残ってしまうこともあります。
痒みがひどい場合には抗ヒスタミン剤の飲み薬、赤みがある場合にはステロイド剤の塗り薬などが使用されます。
ステロイド剤には強さが5段階あり、症状によって使い分けられます。
さらに、漢方薬も使用されることがあるのです。
2 あせもに使われる漢方薬
あせもには、消風散(しょうふうさん)が利用されます。
消風散は、じゅくじゅくした患部に適しています。
熱を冷まし、血液循環を良くするので、夏場に特に適していると言われています。
体力は中程度、またはそれ以上の方に向いています。
含まれている生薬は以下の通りです。
荊芥(ケイガイ)、防風(ボウフウ)→皮膚病の病因を発散させる
蒼朮(ソウジュツ)、木通(モクツウ)→湿潤をとる
石膏(セッコウ)、知母(チモ)、苦參(クジン)、甘草(カンゾウ)→炎症をとる
地黄(ジオウ)、当帰(トウキ)→血行を改善させる
牛蒡子(ゴボウシ)→排膿を改善させる
胡麻(ゴマ)→解毒作用
蝉退(ゼンタイ)→痒みを抑える
漢方薬は特殊な診断法によって、個人に適したものが選択されます。
体質によって効果の現れ方に差が出ることがあります。
自分の体質を考慮した上で選択することをおすすめしますが、迷う場合は漢方薬局や漢方医に相談してみるのもいいかもしれません。
消風散は市販でも買うことができます。
購入される際は、現在服用中のお薬や体質・副作用歴などを専門のスタッフに伝えるようにしましょう。
3 零売薬局で漢方薬が買えます
零売制度(れいばいせいど)とは、止むを得ず医療機関を受診できない場合などに、薬剤師のカウンセリングのもと、病院のお薬が購入できる制度です。
その制度を使用し、病院にて処方される医薬品のうち「非処方箋医薬品」を販売しているのが零売薬局です。
ただし、購入できる量は必要最小量、代理購入はできないなどの決まりも定められています。
零売薬局チェーンのセルフケア薬局では、漢方薬のお取り扱いもございます。
在庫や事前相談については、各薬局にお問い合わせください。零売の取り扱いもある薬局一覧はこちら
4 まとめ
あせもは特に夏の時期にできやすくなります。
しっかりケアをして汗をかきにくくする、汗をかいても肌を守ることが大切です。
市販であせもに効くお薬は販売されていますが、漢方薬についてはあまり知られていないと思います。
機会がありましたらぜひ内服を検討してみてはいかがでしょうか。
看護師・保健師 小瀬文彰
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。