エクセラーゼ配合錠は市販されているのか?有効成分を含む市販薬は存在する?

以前エクセラーゼ配合錠(製造販売元:Meiji Seikaファルマ株式会社)を服用し、症状が改善された経験を持つ方の中には、市販されていれば近くで購入したいと思われている方もいるでしょう。そこで今回は、エクセラーゼ配合錠は市販されているのか?という点をテーマにお届けしていきます。また、市販されているのか?という本題に入る前に、エクセラーゼ配合錠の基本情報を先に紹介していきますので、最後までぜひご覧ください。

Contents

エクセラーゼ配合錠とは?

製造販売元がMeiji Seikaファルマ株式会社のエクセラーゼ配合錠は、サナクターゼM・プロクターゼ・オリパーゼ2S・メイセラーゼ・膵臓性消化酵素TAといった有効成分を含む消化酵素製剤です。さまざまな消化酵素*1が配合されており、消化不良に伴う胃腸症状に古くから使用されています。

*1:消化酵素とは、食べ物を分解して消化・吸収を促進する酵素の総称のこと

エクセラーゼ配合錠の効能・効果

エクセラーゼ配合錠の効能・効果は消化異常症状の改善であり、タンパク質や、でんぷん、脂質、繊維素を消化する酵素を配合しているため、胃腸の消化を助けます。

各有効成分の特徴

エクセラーゼ配合錠に含有される有効成分の特徴は下記になります。
サナクターゼM:炭水化物(でんぷん)を分解
プロクターゼ:タンパク質を分解
オリパーゼ2S:脂肪を分解
メイセラーゼ:繊維素を分解
膵臓性消化酵素TA:でんぷん、タンパク質、脂肪を分解

エクセラーゼ配合錠の用法・用量

通常、成人は1回1錠を1日3回食後直ちに服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従いましょう。

エクセラーゼ配合錠の副作用

副作用として、以下の症状が報告されています。
・下痢
・軟便
・くしゃみ
・流涙
・皮膚発赤、発疹
・食欲不振
・悪心
・下痢
・胃部膨満感
少しでも上記の症状や異変を感じたら、直ちに服用をやめ医師または薬剤師に相談してください。

エクセラーゼ配合錠の注意

エクセラーゼ配合錠に含まれる成分に対して過敏症の既往歴のある患者や、ウシまたはブタたん白質に対して過敏症の既往歴のある患者には、投与してはいけないこととされています。

エクセラーゼ配合錠は市販されているのか?

エクセラーゼ配合錠は市販されているのか?という点については、結論からして医療用医薬品であるため市販はされていません。エクセラーゼ配合錠を服用したことのある方は、医師の診察を受けた上で処方されたことでしょう。薬は医療用医薬品とOTC医薬品に大きく分類され、医療用医薬品は基本的に受診の上処方箋を発行してもらい、調剤薬局で薬を受け取る必要があります。一方のOTC医薬品は、処方箋が必要ではないため医師の診察を受けずとも、ドラッグストアなどで購入することができます。

エクセラーゼ配合錠の有効成分を含む市販薬は存在するのか?

エクセラーゼ配合錠の有効成分を含む市販薬は存在するのか?という点については、残念ながらエクセラーゼ配合錠と同じ有効成分を含む市販薬は販売されていません。ただし、別の成分を含む市販の消化剤・胃腸薬は存在しますので、続いてそちらを紹介していきます。
エクセラーゼ配合錠と成分が異なるため、全く同じ効果が得られるというわけでない点に注意していただければと思います。あくまで、「市販の消化剤・胃腸薬」というカテゴリーでの紹介になります。少しでも気になる点などあれば、市販薬といっても薬剤師や販売登録者に相談することをおすすめします。

市販されている消化剤は下記になります。
・キャベジンコーワα(製造販売元:興和株式会社-第二類医薬品)
・第一三共胃腸薬[細粒]a(製造販売元:第一三共ヘルスケア株式会社-第二類医薬品)
・太田胃散A(製造販売元:株式会社太田胃散-第二類医薬品)

キャベジンコーワα(製造販売元:興和株式会社-第二類医薬品)

キャベジンコーワα(第二類医薬品)は、脂肪消化酵素のリパーゼAP12や、胃の粘膜を丈夫にするメチルメチオニンスルホニウム、胃の働きを取り戻すソヨウ乾燥エキスなどが含まれた胃腸薬です。

効能・効果は、胃部不快感・胃弱・胃痛・食べ過ぎ・飲みすぎ・胸やけ・吐き気・嘔吐・食欲不振・消化不良・胃酸過多・げっぷ・胸つかえ・消化促進などとなっています。

用法・用量は、成人15歳以上で1回2錠を毎食後、8歳以上15歳未満で1回1錠を毎食後服用します。8歳未満の小児は服用できません。

第一三共胃腸薬[細粒]a(製造販売元:第一三共ヘルスケア株式会社-第二類医薬品)

第一三共胃腸薬[細粒]a(第二類医薬品)は、脂肪消化酵素のリパーゼAP12や消化酵素タカヂアスターゼN1、制酸作用を持つ水酸化マグネシウム、胃粘膜を保護して胃の炎症を鎮めるアカメガシワエキスなどが含まれた胃腸薬です。

効能・効果は、もたれ・食べ過ぎ・胸やけ・胃痛・消化不良・消化促進・腹部膨満感などが挙げられます。

用法・用量は、15歳以上で1回1包を毎食後、11歳以上15歳未満で1回2/3包を毎食後、8歳以上11歳未満で1回1/2包を毎食後、5歳以上8歳未満で1回1/3包を毎食後、3歳以上5歳未満で1/4包を毎食後服用します。3歳未満は服用できません。

太田胃散A(製造販売元:株式会社太田胃散-第二類医薬品)

太田胃散A(第二類医薬品)は、消化剤として、リパーゼAP(脂肪を消化)・プロザイム6(たん白質を消化)・ビオヂアスターゼ1000(でんぷんやたん白質を消化)・ウルソデオキシコール酸(脂肪の消化を助ける)が含まれています。その他、炭酸水素ナトリウムやケイヒ油などが含有された胃腸薬です。
効能・効果は、胃もたれ・食べ過ぎ・胃痛・胸やけ・食欲不振・消化不良・胃酸過多・胃部不快感・胃弱・げっぷ・胸つかえなどが挙げられます。

用法・用量は、15歳以上で1回3錠を1日3回、8歳~14歳で1回2錠を1日3回、5歳~7歳で1回1錠を1日3回服用します。5歳未満は服用できません。

まとめ:エクセラーゼ配合錠は市販されているのか?有効成分を含む市販薬は存在する?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・エクセラーゼ配合錠の効能効果は消化異常症状の改善である
・エクセラーゼ配合錠の有効成分はサナクターゼM、プロクターゼ、オリパーゼ2S、メイセラーゼ、膵臓性消化酵素TAである
・エクセラーゼ配合錠の有効成分と同じ成分を含有する市販薬は存在しない
・消化酵素を含む市販薬としては太田胃散Aやキャベジンコーワaなどがある
以上の点が重要なポイントでした。エクセラーゼ配合錠は市販されていないものの、消化不良などで使用できる市販薬は存在しますので、症状の軽い方などはセルフケアとして使用を検討されても良いでしょう。ただし、成分が異なる点に注意し、不安点や疑問があれば薬剤師などに購入前に相談しましょう。