擦り傷から膿が出た!悪化させないための正しい対処法とは

擦り傷から膿が出た!悪化させないための正しい対処法とは 擦り傷がで悪化して膿が出てしまうときもありますよね。膿が出たときはどんなケアをすればいいのか困りますね。今回は擦り傷から膿が出たときの対処法と、膿を出さないための予防策をご紹介します。

今回のブログでは、以下を知ることができます!

・擦り傷から膿が出たときにするべき対処とおすすめの薬
・なぜ擦り傷から膿が出るのか
・膿が出ないようにするためにはどうしたらいいか
・膿が出ていなくても注意するべき擦り傷

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Contents

膿が出た擦り傷を悪化させないための対処法!

擦り傷から膿が出てしまうと、傷の治りが遅くなります

さらに擦り傷以外の部分にも炎症が広がる可能性もあるので、膿が出たときは症状を悪化させないよう、適切に対処することが大切です。

膿が出た擦り傷を悪化させない方法をご紹介しましょう。

傷口に異物が入っていればすぐに取り除く

擦り傷がの傷口から異物が入ると、そこから細菌に感染して膿が出ることがあります。

そのため、膿が出ているときは、まだ傷口の中に異物が入っていることもあるので、まずは砂やガラスなどが入っていないか確認しましょう。異物が入ったままだと擦り傷は悪化してしまいます。

やさしく洗って膿を落としておく

擦り傷から出ている膿をそのままにしておこくことも、症状の悪化につながるので注意すべきです。対処の一つとしてよく泡立てた石鹸で優しく洗い、膿を落としておきましょう。

絆創膏で傷を保護する

膿が出た傷をそのままにしておくと、そこからさらに細菌が入り、症状がひどくなる可能性があります。細菌が入るのを防ぐには、絆創膏で傷を保護するのがおすすめの方法です。キズパワーパッドのような絆創膏は膿を留めてしまうので膿があるときは要注意です。

ただし絆創膏を貼りっぱなしにしておくと傷口が不衛生になり、膿がひどく出る危険性があるので、最低でも11回は新しいものと取り替えましょう。

抗生物質配合の皮膚用薬を使う

炎症を早く沈めて、擦り傷から出る膿を抑えるには抗生物質が入った皮膚用の塗り薬を使うのもおすすめ。抗生物質が膿のもとになる菌を殺してくれるので、症状が悪化しないよう対処をするときに効果的です。擦り傷からの膿に困っている方は、ゲンタマイシンというお薬が有効です。

擦り傷から膿が出るのはどうして?

人間には自分で傷を治す『自然治癒力』があるので、擦り傷ができてもほとんどの場合は膿がですにそのまま治っていきます。

しかし傷口から細菌が入り感染すると、皮膚が炎症を起こして膿が出るのです。膿は黄色や緑色をしていて、少しねっとりした液体であるのが特徴。これは細菌の死骸や細菌と戦ったあとの白血球が出てきたものです。

同じ擦り傷でも膿が出るときと出ないときがありますが、これは傷口が炎症を起こしているか起こしていないかの違いとなります。

擦り傷から膿が出ないようにするにはどうするべき?

擦り傷から膿が出てしまうと、出ていないときより治りが遅くなってしまいます。そのため、できるだけ早く擦り傷を治すには、膿が出る前に対処をしておくのがポイントです。

方法を簡単に説明しましょう。

まず擦り傷ができたら、水や石鹸の泡で優しく洗い流し、汚れや砂など異物を取り除いておきます。ゴシゴシ洗うと悪化してしまう可能性があるので注意しましょう。

血が出ているときは、清潔なガーゼなどで抑えて止血しましょう。

傷口を洗ったら、消毒液をかけて殺菌します。

もし傷用の軟膏があれば使用しておくと炎症が起こるのを防いでくれますよ。

最後に、絆創膏を貼って細菌が傷口から入らないようにすれば処置は終わりです。傷口が不衛生にならないよう、定期的に傷口をあらったり絆創膏を張り替えたりしましょう。

膿が出ていなくてもこのような擦り傷には注意

擦り傷から膿が出ていなくても、下記のような症状があるときは医療機関を受診することをおすすめします。

注意が必要な擦り傷

・止血できないほど出血量が多い

・擦り傷の中にガラス片や砂などが入り込んでいて取れない

・しびれや動かしにくさを感じる

5日〜1週間ほどセルフケアをしても症状がよくならない

これらの症状をそのままにしておくと、膿が出るだけでなく炎症を起こしている範囲が広がったり、別の疾患に繋がったりすることもあります。

「たかが擦り傷」と思わず、異変を感じたら早めに医療機関を受診しておきましょう。

膿が出る擦り傷は早めの対処を

擦り傷はケガの中でも比較的多いものですが、そのままにしておくと治りが遅くなったり病院での治療が必要になったりします。膿が出てしまったときは消毒をして、傷口をできるだけ清潔な状態にしておくのが症状を悪化させないポイントです。

とはいえ、一番よいのは膿が出る前に擦り傷を治すこと。傷ができたときに適切な対処をおこなえば、膿がどんどん広がっていくということは防げるはずです。

擦り傷ができたら素早く傷口を清潔に保ち、感染を防ぎましょう。

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看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。