キシロカインゼリーは市販されている?主成分のリドカインが含まれている市販薬はある?

キシロカインは、塗布することで患部を麻痺させて痛みを緩和させる効果がある薬です。そして、キシロカインには、液剤・ゼリー・点眼液などがあり、使用部位によって使い分けられています。そんなキシロカインですが、市販されているのか気になりませんか?今回は、キシロカインゼリー2%は市販されているのか?また、主成分を含む市販薬はあるのか?という点をテーマにお届けしていきます。

Contents

キシロカインゼリー2%について

まずは、キシロカインゼリー2%(製造販売元:サンドファーマ株式会社)について見ていきましょう。

キシロカインゼリー2%の効能・効果

キシロカインゼリー2%の効能・効果は、表面麻酔です。痛みや痒みの間隔を麻痺させる効果があるため、尿道麻酔や気管内挿管といった処置や検査に使用されています。

キシロカインゼリー2%の副作用

副作用としては、徐脈・不整脈・血圧低下・チアノーゼ・アナフィラキシーショックなどが報告されています。その他の副作用として、眠気・興奮・不安・悪心・嘔吐・じんましんといった症状も挙げられますが、これらはショックや中毒へ移行することもあります。

キシロカインゼリー2%の有効成分はリドカイン

キシロカインゼリー2%の主成分はリドカインというもので、このリドカインが神経を一時的に麻痺させて痛みを感じさせなくします。キシロカインゼリー2%の効能・効果は、この主成分の効果であり、早漏防止としても用いられています。(キシロカインが商品名でありリドカインが成分名)

キシロカインゼリー2%は市販されていない

キシロカインゼリー2%(製造販売元:サンドファーマ株式会社)は市販されておらず、ドラッグストアなどで手軽に手に入る薬ではありません。市販がされているかどうかは、その分類を知ればわかります。薬は大きく医療用医薬品とOTC医薬品に分けることができ、ドラッグストアや通販で購入できるのが、OTC医薬品です。逆に、基本的に処方箋が必要になり、受診のうえ医療機関で処方箋を発行してもらう必要があるのが医療用医薬品です。キシロカインゼリー2%は医療用医薬品に分類されているため、処方箋が必要であり、市販できないのです。

リドカインを含む市販薬について

キシロカインゼリー2%自体は市販されていないものの、その主成分を含む市販薬であれば販売されています。市販薬はリドカイン以外の成分も含んで商品化されており、かゆみ止めや抗炎症薬、傷薬、早漏防止薬などが存在します。

市販薬にはさまざまな成分が含まれている

リドカインを含んだ市販薬だとしても、その他の成分も含んでいますので、効能・効果はそれぞれ異なります。ですので、リドカインが含まれているから良い、悪い、ではなく製品は効能・効果を確認し、症状にあわせて選ぶようにしましょう。

リドカインを含む市販薬を紹介

続いて、キシロカインゼリー2%の有効成分であるリドカインを含む市販薬を見ていきましょう。

キシロA軟膏(製造販売元:ジャパンメディック株式会社-第二類医薬品)

キシロA軟膏(第二類医薬品)の効能・効果は、きり傷・すり傷・かき傷・くつずれ・皮膚の殺菌・消毒が挙げられます。

成分は、局所麻酔剤のリドカイン、殺菌剤のセトリミド、抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンが含まれています。今回のテーマであるリドカインが含まれているため、きり傷やかき傷といった患部の痛みを抑える効果が期待できます。

メンソレータムカユピットb(製造販売元:ロート製薬株式会社-第二類医薬品)

メンソレータムカユピットb(第二類医薬品)は、顔などのかゆみを治す鎮痒消炎薬です。かゆみの原因に作用するジフェンヒドラミン塩酸塩、赤みや炎症を抑えるグリチルリチン酸二カリウム、皮膚を修復促進させるアラントニン、そして今回のテーマでもあるリドカインが成分として含まれています。リドカインの作用により、かゆみを鎮めてくれます。

効能・効果は、かゆみ・湿疹・皮膚炎・かぶれ・じんましん・ただれ・あせも・虫さされ・しもやけが挙げられます。

フェミニーナ軟膏S(製造販売元:小林製薬株式会社 -第二類医薬品)

フェミニーナ軟膏S(第二類医薬品)は、かゆみ・かぶれ・湿疹・虫さされ・皮膚炎・じんましん・あせも・ただれ・しもやけなどに効果がある鎮痒消炎薬です。含有成分は、かゆみの発生を抑えるジフェンヒドラミン塩酸塩、雑菌の発生を抑えるイソプロピルメチルフェノール、肌の新陳代謝を高めるトコフェロール酢酸エステル、そして今回のテーマでもあるリドカインが含まれています。リドカインの効果により、かゆみを素早く鎮めることができます。

まとめ:キシロカインゼリーは市販されている?主成分のリドカインが含まれている市販薬はある?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・キシロカインゼリー2%の効能・効果は表面麻酔である
・キシロカインゼリー2%の主成分であるリドカインは神経を一時的に麻痺させて痛みを感じさせなくする
・キシロカインゼリー2%は医療用医薬品であるため市販されていない
・リドカインを含む市販薬(キシロA軟膏など)は存在する
以上の点が重要なポイントでした。キシロカインゼリー2%の主成分であるリドカインは、神経を一時的に麻痺させる効果があるため、かゆみ止めや抗炎症薬に使われています。成分を知り理解することで、セルフケアの幅も広がるでしょう。