クリアミン配合錠A1.0は市販されているのか?有効成分を含む市販薬は存在する?

「クリアミン配合錠A1.0は市販されているのだろうか…」
過去にクリアミン配合錠A1.0を服用し、それによって症状が改善された経験を持つ方の中には、市販されていれば近くで購入したい…と思われている方もいるでしょう。

そこで今回は、クリアミン配合錠A1.0を市販されているのか?という点をテーマにお届けしていきます。また、クリアミン配合錠A1.0の基本情報を紹介しますので、ぜひご覧ください。

Contents

クリアミン配合錠A1.0とは?

クリアミン配合錠A1.0とは、日医工株式会社が製造販売する頭痛治療剤です。有効成分は、エルゴタミン酒石酸塩、無水カフェイン、イソプロピルアンチピリンとなっています。

クリアミン配合錠A1.0の効能・効果などについて見ていきましょう。

クリアミン配合錠A1.0の効能・効果

クリアミン配合錠A1.0の効能・効果は、片頭痛・緊張性頭痛・血管性頭痛となっています。

「片頭痛」は何らかの原因で脳の血管が拡張し、その周囲の知覚神経を刺激することで起こります。片頭痛の特徴は、下記のとおりです。
・頭痛に先立って目チカチカする
・脈に合わせてズキンズキンと頭痛が起こる
・吐き気など頭痛以外の症状もある
・頭の片側に起こる

「緊張性頭痛」は頭や肩・首の筋肉の緊張により血流が滞り、その周囲の神経が刺激されて起こります。緊張性頭痛の特徴は、下記のとおりです。
・後頭部から首筋を中心に、頭全体が締め付けられるように痛む
・締め付けられるような頭痛が持続的に発症
・パソコン操作など長時間同じ姿勢を取ると起こり得る

クリアミン配合錠A1.0の用法・用量

通常成人で、1回1錠を1日2~3回経口投与することとされています。また、頭痛発作の前兆がある場合は1~2錠を頓用(一時的に専用の薬を用いること)します。年齢・症状により適宜増減することとなっていますので、医師の指示を仰ぎましょう。※服用錠数に制限あり(1週間に10錠まで)

クリアミン配合錠A1.0を投与してはいけない人

クリアミン配合錠A1.0を投与してはいけない人(禁忌)は下記が挙げられます。
・末梢血管障害(足の血管に動脈硬化が起こり足に十分な血液が流れにくくなることで発症)、閉塞性血管障害(中大脳動脈や内頚動脈が動脈硬化により閉塞している状態)のある患者
・狭心症(胸の痛みなどを生じる病気)の患者
・冠動脈硬化症の患者
・コントロール不十分な高血圧症、ショック、側頭動脈炎(大動脈や浅側頭動脈などに炎症を起こす自己免疫疾患)のある患者
・肝又は腎機能障害のある患者
・敗血症患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦
・本剤、麦角アルカロイド(エルゴタミン等)又はピラゾロン系薬剤(スルピリン,アミノピリン等)に対し過敏症の既往歴のある患者

他の痛み止めとの違いについて

ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなどは、痛みの原因となっている物質(プロスタグランジン)が作られないようにすることで痛みを抑えます。一方、クリアミン配合錠A1.0に含有されるエルゴタミン酒石酸塩は、頭痛の発作時に拡張してくる血管を収縮させる作用を持ち、血管周囲の炎症を抑えます。

クリアミン配合錠A1.0は市販されているのか?

クリアミン配合錠A1.0は市販されているのか?という点ですが、結論からしてクリアミン配合錠A1.0は医療用医薬品に分類されるため市販されていません。薬は大きく医療用医薬品とOTC医薬品に分けられ、医療用医薬品は基本的に処方箋が必要です。そのため、医師の診察を受けた上で処方箋を発行してもらい、そして調剤薬局で薬を受け取るという流れが必要になります。一方のOTC医薬品は、処方箋が必要ないためドラッグストアなどで購入でき、自己判断のもと使用ができます。

クリアミン配合錠A1.0の有効成分を含む市販薬は存在するのか?

クリアミン配合錠A1.0の有効成分は、解熱作用と鎮痛作用を持つイソプロピルアンチピリン、頭痛に効果を発揮するエルゴタミン酒石酸塩や無水カフェインが含有されています。これら全てが含有されている市販薬は存在しません。ただし、イソプロピルアンチピリンが含まれた市販薬は複数存在し、無水カフェインは多くの市販薬に含有されています。

例としては、
・セデス・ハイ(製造販売元:シオノギヘルスケア株式会社-指定第二類医薬品)
・サリドンWi(製造販売元:第一三共ヘルスケア株式会社-指定第二類医薬品)
以上が挙げられます。それぞれについて続いて見ていきます。注意としては、クリアミン配合錠A1.0とは有効成分が全く同じであるわけではないですし、含有量も違います。ですので、クリアミン配合錠A1.0と同じ効果が得られるわけではない点に注意しましょう。そして、医師による治療を受けられている方は、自己判断で市販薬に手を出すのは避けましょう。今回はあくまでも、頭痛に効果を発揮する市販薬としての紹介ですので、その点を理解した上でセルフケアの参考にしていただければと思います。

解熱鎮痛薬にはピリン系や非ピリン系、NSAIDsがあり、頭痛に効果があるといっても、人によって「合う合わない」があります。少しでも不安な点や疑問があれば、購入前に医師、薬剤師または販売登録者に相談しましょう。

セデス・ハイ(製造販売元:シオノギヘルスケア株式会社-指定第二類医薬品)

セデス・ハイ(指定第二類医薬品)は、鎮痛作用の強いイソプロピルアンチピリンに加えて、痛みを和らげるアセトアミノフェン、痛みを抑える働きを助けるアリルイソプロピルアセチル尿素、頭痛を和らげる無水カフェインが含有されたピリン系解熱鎮痛薬です。

効能・効果は、頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・神経痛・腰痛・外傷痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・筋肉痛などが挙げられます。
用法・用量は、15歳以上で1回2錠を、1日3回までが限度として服用できます。15歳未満は服用できません。

サリドンWi(製造販売元:第一三共ヘルスケア株式会社-指定第二類医薬品)

サリドンWi(指定第二類医薬品)は、クリアミン配合錠A1.0にも含まれているイソプロピルアンチピリンと無水カフェインに加えて、痛みと熱のもとを抑えるイブプロフェンが含有された解熱鎮痛薬です。

効能・効果は、頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・神経痛・腰痛・関節痛・打撲痛・肩こり痛などとなっています。

用法・用量は、15歳以上で1回1錠を、2回を限度として服用します。15歳未満は服用できません。

まとめ:クリアミン配合錠A1.0は市販されているのか?有効成分を含む市販薬は存在する?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・クリアミン配合錠A1.0は片頭痛や緊張性頭痛に効果がある
・クリアミン配合錠A1.0は医療用医薬品であるため市販されていない
・クリアミン配合錠A1.0の有効成分の一部を含む市販薬は存在する
・クリアミン配合錠A1.0の有効成分の一部を含む市販薬としてはセデス・ハイやサリドンWi市販がある
以上の点が重要なポイントでした。症状の軽い場合であれば、市販薬で対応するという方法もありますので、セルフケアの参考にしていただければと思います。ただし、セルフケアが出来るからといって病院の存在価値が無くなるわけでは決してありません。自己判断できないものに関しては、医師の診察を受けることが大切です。