「アレグラって強いの?どのくらいの強さなんだろう?」
このような疑問を抱いたことありませんか?
アレグラは数十種類ある抗アレルギー薬のうちの1つです。
既に服用したことがある方や、耳にしたことのある方は本当にたくさんいると思います。
そのくらい認知力があるお薬です。
そんなアレグラの”強さ”について、今回は書いていきたいと思います。
まず初めに、アレグラについて知っていただきたいと思います。
アレグラは、2000年に発売したお薬でして、今からだいたい20年前になります。
ここ数年になって、市販でも購入できるようになり、CMはWEBサイトで宣伝が行われています。
そのせいか、最近よく目にする方や耳にしたりする方が増えていると思います。
以上のように、元々は病院や薬局でした扱われなかった薬が市販でも(特にドラッグストア)購入できるようになったケースは多いです。
「ガスター」なんかも、同じです。
ちなみに、アレグラの主成分は「フェキソフェナジン」という成分になります。
この成分が発揮する効能効果、または用法用量、副作用・注意点に分けて説明していきます。
※医療用のアレグラと市販のアレグラでは異なる部分があるので、随所随所で補足説明を入れています。
市販のアレグラにはいくつかの種類があるようです。
医療用、市販ともに有効成分は「フェキソフェナジン」ですが、効能効果について微妙な違いがあります。
添付文書に記載されている効能効果は以下の通りです。
・アレグラ[医療用]
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、 皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒
・アレグラFX[市販]
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり
違いはおわかりでしょうか?
市販のアレグラは、主に鼻炎・花粉症の症状の記載があるのに対し、医療用のアレグラはプラスして蕁麻疹による痒みにも効果があると記載されています。
同じ成分ですので、市販タイプでも蕁麻疹の痒みに効果があるとは思いますが、蕁麻疹の適用は取っていないということになります。
「あくまで、花粉症やハウスダストによる鼻症状に使ってくださいね。」ということでしょう。
ちょっと不思議ですよね!
・アレグラ[医療用]
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg を1日2回経口投与する。 通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン 塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児には フェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経 口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
・アレグラFX[市販]
成人(15才以上)、1回1錠、1日2回朝夕に服用してください。
医療用・市販ともに、30mgと60mgの2つの規格があります。
有効成分の量です。
医療用では薬剤名に「30mg」「60mg」と、しっかり記載されています。
市販では、”アレグラFX”が1錠あたり60mgの有効成分が入っており、”アレグラFXジュニア”では1錠あたり30mgの有効成分が入っています。
つまり、市販で購入する際には注意が必要ですし、自宅で服用する際にも飲み方に注意すべきです。
抗アレルギー薬ですので、”眠気、集中力・判断力の低下・”などの副作用が生じます。
ただ、アレグラは眠気が起きにくいと言われています。
実際に実験でも証明されています。
とはいえ、人によってはそれらの副作用が起きてします可能性があるので、服用後は十分に注意した方が良いと思います。
また、稀にアレグラの成分が合わずに薬疹が出る方がいるので、注意しましょう。
さて、本題である「アレグラの強さ」ですが、厳密には強さの判断はできません。
なぜなら、薬の効果には個体差が出るからです。
アレグラが抜群に効く人もいれば、あまり効かない人いると言った感じです。
「眠気が出にくいから効果は弱い」と勘違いしている方が多く見られます。
そのイメージは何となくわかりますが、その2つは相関しません。
近年でも新しいタイプの抗アレルギー薬や改良されたものが出ていて、どれも眠気などの副作用を意識したものばかりです。
将来的には、眠気と闘わずに済むかもしれませんね。
零売薬局(れいばいやっきょく)というのをご存知ですか?
「?」「初めて聞いた!」
とおっしゃる方が多いでしょう。
実は、零売薬局では病院や薬局でもらえるお薬が購入できる薬局なんです。
なぜ購入できるかと言うと、零売制度があるからです。
零売制度とは、止むを得ず病院を受診できない方に対して薬剤師指導の下、対面でお薬を販売する制度です。
必要最小限の量と定められています。
「そんな制度あるの!?」と思いますよね。
昔から存在している制度なんです。
ただ、零売薬局は全国で数店舗しかないのが現状。
今後はさらに増えていくと予想されています。
ぜひ、お近くに零売薬局があるか調べてみてください。
さて、いかがでしたか?
アレグラ1つとっても、市販では数種類あるのがわかります。
また、強さについも意外だと思った方が多いのではないでしょうか?
厳密に強さを比較するのは難しいですが、アレグラは”弱め”という印象が強いです。
弱めと言っても、効果がないわけではないので、ご了承ください。
今後も零売薬局であるセルフケア薬局をどうぞよろしくお願い致します。