亜鉛が不足すると口内炎になりやすい?亜鉛不足が招く症状について

「口内炎ができた理由は亜鉛が不足しているからなのかな…」
「亜鉛の働きについて知りたい…」
亜鉛は体内で作り出せない栄養素であり、体の調子を整える多くの役割を持っています。そのため亜鉛不足になると、人間の体にはさまざまな不調が現れてしまうのです。今回の記事では、口内炎など亜鉛不足が招く症状について紹介していきます。

Contents

亜鉛とは?

亜鉛は皮膚・肝臓・腎臓・脳・骨格筋などの体内に約2000mg存在し、たんぱく質の合成に関わる酵素の材料になります。また、身体の維持と成長にはかかせない栄養素ですが、体内で作り出すことはできないため、食事やサプリメントなどから摂取する必要があります。亜鉛の摂取推奨量は成人男性で10mg程度、成人女性なら8mg程度であり、妊娠中・授乳中にはより多くの亜鉛が(プラス2~3mg程度)必要です。

亜鉛の働き

亜鉛の働きには次のようなものがあります。
・免疫力を向上させる
・味覚を正常に保つ
・抗酸化作用で生活習慣病を予防する
・髪や肌を健康的に保つ
・新陳代謝を活性化する
・男性の生殖機能を改善させる
・うつ状態を緩和させる
亜鉛には、さまざまな効果があることがわかりますね。

亜鉛不足でなぜ口内炎は起こるのか?

亜鉛が不足すると、たんぱく質合成能力の低下や粘膜を修復したり保護する作用が弱まり、口内炎ができやすくなります。特に繰り返し、原因不明の口内炎ができるという方は、亜鉛が不足している可能性も考えられるでしょう。無理なダイエットや偏った食事が、亜鉛不足を招きます。

亜鉛不足が招く症状

続いて、亜鉛不足で引き起こされる口内炎以外の症状について見ていきましょう。

味覚障害

主に舌に存在する味細胞(味覚センサー)は、体内の細胞の中でも新陳代謝が活発な細胞であり、古くなった味細胞はすぐに生まれ変わる特徴があります。しかし、亜鉛不足になると新陳代謝が下がり、味を感じる能力が衰えてしまう恐れがあります。

皮膚炎

亜鉛不足によってたんぱく質の合成が滞ると、皮膚炎や慢性湿疹などが起こりやすくなります。肌だけでなく髪のトラブルも招くこともあります。亜鉛は、皮膚や毛髪のたんぱく質の合成にも関わっているということですね。

下痢

亜鉛が不足すると、消化管の働きが悪くなったり腸の粘膜の免疫機能が低下するため、下痢が起こりやすくなります。

食欲不振

下痢の症状と同じ理由で、亜鉛が不足すると消化管のはたらきが悪くなり、食欲が減ってしまいます。食欲低下によってさらに亜鉛不足が進むような悪循環に陥る恐れもあるでしょう。また、亜鉛不足が味覚障害を起こし、それによって食欲がわかなくなってしまう場合も考えられます。

骨粗鬆症

亜鉛は骨の生成にも関わっているため、亜鉛が足りなくなると骨粗しょう症になりやすくなります。

亜鉛を多く含む食べ物とは?

亜鉛は肉・魚介・穀物・種実など多くの食品に含まれており、バランスの良い食事を意識していれば亜鉛不足を防げます。しかし、自炊が難しく一品料理が多いという方は、亜鉛摂取を意識した食事選びを行う必要があるでしょう。

口内炎が繰り返されるなど、もしかしたら亜鉛が不足しているかもしれない…という方は、下記を参考にしていただき積極的に亜鉛を摂取すると良いでしょう。

<亜鉛を多く含む食べ物>
牡蠣・あわび・たらばがに・豚レバー・牛肉・卵・チーズ・高野豆腐・するめ・納豆・切り干し大根・えんどう豆・落花生・アーモンド

まとめ:亜鉛が不足すると口内炎になりやすい?亜鉛不足が招く症状について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・亜鉛はたんぱく質の合成に関わる酵素の材料であり、身体の維持と成長にはかかせない栄養素である
・亜鉛が不足すると、たんぱく質合成能力の低下などによって口内炎が起こりやすい
・亜鉛不足は口内炎だけでなく、味覚障害や皮膚炎、下痢や食欲不振なども引き起こす場合がある
・亜鉛を多く含む食べ物には牡蠣や豚レバーなどがある
以上の点が重要なポイントでした。バランスの取れた食事で、多くの栄養素とともに亜鉛も意識して、健康を維持しましょう。

処方箋なしで病院の薬を買う方法はあるのか?

病院の薬である医療用医薬品は、処方箋を発行してもらった上で調剤薬局にて薬を受け取るのが基本です。ただし、病院に行く時間がなく、薬を切らしてしまうこともあるでしょう。そのようなときには零売薬局を利用するという手があります。零売薬局では、病院の薬(処方箋医薬品以外の医療用医薬品に限る)を必要最低限量に限って購入できます。