アレルギー検査の費用はいくら?保険は適用される?(View39やMAST48等)

「アレルギー検査はどれぐらいの費用がかかるのだろう…」
「アレルギー検査で保険は適用されるのだろうか…」
何のアレルギーを持っているか知りたい場合には、アレルギー検査によってその可能性を知ることができます。しかし、アレルギー検査に必要な費用や検査の種類が分からず、なかなか病院にいけないという方も多いでしょう。

今回の記事では、アレルギー検査の費用の目安や検査の種類などについて詳しく解説していきます。アレルギー検査を受けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

アレルギーとは?

人間の体には免疫機能があり、ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入した事実を察知し、異物を攻撃・撃退する役割を持っています。この免疫が、本来であれば体に害のないものにも反応して体を傷つけてしまうことをアレルギー反応と呼び、その原因となる物質をアレルゲンと言います。

アレルギーになると、一度体内に入った花粉やハウスダストなどを免疫が異物と認識し、次にそのアレルゲンが体内に入り込む度、過剰な免疫反応を起こします。鼻水・くしゃみ・咳・喉の痛み・倦怠感などがアレルギー反応の代表的な例です。

アレルギー検査とは

アレルゲンは人によって変わりますが、アレルギー検査をすると、自分が何に対してどの程度のアレルギーを持っているのかが分かります。自分のアレルゲンを知れば、該当するアレルゲンとの接触を可能な限り避けることで、アレルギー症状を予防できるようになるでしょう。

スギ花粉がアレルゲンであるのなら、花粉の時期は外出時にマスクをつけるなどの対策が取れます。特にアナフィラキシーショックなどの命に関わるアレルギー反応を起こさないためにも、アレルギー検査は重要な役割を果たすのです。

アレルギー検査の種類

アレルギー検査は患者の血液を使って行われます。その検査には大きく分けて2つの種類があり、多くの場合は患者が持っていると想定されるアレルゲンの種類によって検査が選ばれます。

View39

View39では、39項目の重要なアレルギーに対する検査を行います。少量の採血で測定可能であり、検査可能なアレルゲンの例は下記の通りです。
・室内のチリ(ヤケヒョウダニ、ハウスダスト)
・動物(イヌ・ネコ)
・昆虫(ゴキブリ・ガ)
・草(カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・オオアワガエリ)
・樹木(ヒノキ・スギ・シラカンバ・ハンノキ)
・カビ(カンジダ・ラテックス・アスペルギルス・アルテルナリア)
・卵
・牛乳
・小麦
・豆・穀物類(ピーナッツ・大豆・そば・ごま、米)
・果物(キウイ・リンゴ・バナナ)
・甲殻類(カニ・エビ)
・魚・肉類(サケ・サバ・マグロ・鶏肉・豚肉・牛肉)

MAST48

MAST48もView39と同じように少量の血液で検査可能な検査であり、1度の検査で48項目ものアレルゲンを調べられます。特定原材料である卵・乳・小麦・落花生・エビ・カニ・ソバの全てを検査可能で、View36で分かる検査項目よりも種類が多くなっています。

アレルギー検査は保険適用になるのか?

アレルギー検査に保険が適用されるかは、アレルギー検査を受ける患者に症状があるかないかで区別されます。つまり、アレルギー症状があり医師が必要と判断した上でのアレルギー検査は、保険が適用されるのです。

多くの方は何らかのアレルギー症状を感じてアレルギー検査を希望するため、基本的には保険適用でアレルギー検査が受けられると考えておけば良いでしょう。

アレルギー検査に必要な費用

アレルギー検査に必要な費用は、3割負担の場合でView39・MAST48のどちらも5,000円程度になります。それ以外に診察費用や、必要な場合は薬の費用がかかるため、詳しい費用が知りたいという方は、検査前に問い合わせ
ておきましょう。

アレルギー検査の流れ

アレルギー検査を受けることになった時には、次のような流れで検査を受けて結果を確認します。

1.アレルギーの症状や発症時期などを問診票に記載する。
2.医師の診察を受け、実施されるアレルギー検査の種類を確認する。
3.アレルギー検査のために血液を注射で採取する。
4.1週間程度で検査結果が出るため、病院で説明を受ける。

アレルギー検査を受けるべき基準とは?

アレルギー症状があるけれど、どのような基準でアレルギー検査を受けるべきかが分からないという方もいるでしょう。一度アレルギーになってしまうと、その反応は自分で改善することができません。特に何がアレルゲンかが特定されないままでは、適切な対策も取れないでしょう。

代表的なアレルギー症状は下記の通りです。
・くしゃみ
・鼻水
・咳
・息苦しさ
・目の充血
・胸の痛み
・皮膚の湿疹
・下痢
アレルギーは突然発症し、放置することで悪化する可能性もあります。アレルギー症状を感じたら、なるべく早くアレルギー検査を受けるべきでしょう。

アレルギー検査は何科で受ける?

アレルギー検査を実施している皮膚科・アレルギー科・内科を受診すると良いでしょう。その際に希望する検査があるのなら、該当の検査が可能かどうかを事前に確認してください。病院によってはView39・MAST48のどちらかのみしか検査ができないことがあります。

まとめ:アレルギー検査の費用はいくら?保険は適用される?(View39やMAST48等)

いかがでしたか?アレルギー検査は、症状があり医師の判断で行われる場合、保険が適用され、5,000円程度で検査を受けることができるということでした。また、アレルギー検査で自分のアレルゲンが特定されれば、アレルゲンとの接点を最小限に抑えた生活ができるようになるでしょう。

アレルギー症状を悪化させないためにも、アレルギー反応を自覚しているのなら、なるべく早くアレルギー検査を受けましょう。

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