汗疹(あせも)とは?あせもの原因や症状について

「汗疹が起こる原因について知りたい…」
「汗疹はなぜできてしまうのだろう…」
子どもから大人まで、夏場は特に気になるのが汗疹(あせも)です。汗疹にはいくつか種類があり、種類によってはかゆみを伴うものや、炎症につながるものがあります。では、なぜ汗疹はできてしまうのでしょうか?

今回は、「汗疹」をテーマに原因や症状、対処法について解説していきます。

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汗疹(あせも)とは?

汗疹とは大量に汗をかくことで起こる小さな発疹です。正常であれば、汗は肌から適宜排出されます。しかし、大量に発汗すると汗の通り道の管が詰まり、皮膚の中に汗がたまって汗疹(あせも)を発症します。

汗疹には通常よくみられる「赤い汗疹」と「白い汗疹」。日本ではめずらしい丘陵上の汗疹があります。また、汗疹と似た症状に汗かぶれがあり、こちらは汗の刺激によって搔いてしまったことで起きる症状です。

汗疹(あせも)の原因とは?

汗疹は大量の汗で起こるということでしたが、汗の成分とほこりなどが汗の通り道をふさいで、そこに炎症が起きます。高温多湿の状態や、運動などで汗をかいたとき、包帯やギブスをつけている状態やベルトや下着のしめつけなどが原因で、汗疹はできることがあります。

汗をかきやすい環境下や季節には、通気性の良い素材の服を着るなどがおすすめです。敏感肌の方や肥満傾向の方、また大人よりも多く汗をかく赤ちゃんや小さなお子さんは、汗疹ができやすいので特に注意しましょう。

汗疹(あせも)の対処法について

汗疹はまず、できないように予防することが大切です。エアコンで気温を調整する、汗をかいたら着替えるなどで対処しましょう。腕の内側や首、背中などは特に汗をかきやすいのでこまめなふきとりが必要です。

汗疹ができてしまったら、肌を清潔に保つことです。タオルなどで都度、ふき取りシャワーで汗を流してください。小さなお子さんは気を付けて着替えさせるなどの対処もよいでしょう。かゆみを伴う汗疹の場合、掻かないよう注意が必要です。皮膚を掻き破ると炎症や感染の原因になり症状が悪化することがあります。

汗疹(あせも)の症状とは?

汗疹はできる場所や形状によっていくつかの種類に分類されます。汗疹の種類についてみていきます。

水晶様(すいしょうよう)汗疹

真ん中が透き通ってみえる汗疹で、かゆみや痛みなどの自覚症状はほとんどありません。皮膚の最も外側、浅い部分に発症し小さな水ぶくれのようにみえます。小さなお子さんに発症しやすく、それ以外でも高熱が出た際などにみられます。一過性のものですのでそのまま放置していても、自然に消える汗疹です。

紅色汗疹

一般的に「汗疹」と呼ばれるのはこのタイプで世代を問わず発症します。表皮の汗の通り道が滞った状態で、2mm前後の小さなブツブツが現れて、熱感・かゆみを伴います。

掻くと急激に悪化して炎症が強くなることがあり、そこに細菌感染が伴うと「とびひ」や、痛みを伴う「多発性汗腺膿瘍」などに進行するケースがあります。赤ちゃんや小さなお子さん、アトピー性皮膚炎の方は特に注意が必要です。紅色汗疹に気づいたら、皮膚を清潔に保ち炎症を抑制する薬を使うなどで掻かないようにすることが大切です。

深在性汗疹

深在性汗疹は高温地域で生活する人に見られる汗疹で日本ではあまりみられません。真皮内の汗腺が詰まった状態で、ぼこぼことした丘疹が皮膚に現れます。

かゆみや赤みはほとんどみられませんが、進行して広い範囲にできると皮膚が乾燥し熱中症を呈することがあります。深在性汗疹の症状がある場合は、できるだけ汗をかかない環境下で安静に過ごすようにしましょう。

汗疹は一週間程度で治る

汗疹ができたら、どれぐらいで治るのか不安に思う方もいるかと思いますが、紅色汗疹や水晶用汗疹といった一般的な汗疹であれば、通常は一週間程度で症状は治ります。もし、長期的に汗疹のような症状が出ていれば、それは別の病気である可能性もあります。

汗疹(あせも)とかぶれの違いについて

汗疹とよく似た症状に「汗かぶれ」があります。汗かぶれは、汗をかいた皮膚が下着など衣類と接触することで起きるかぶれの症状です。また、汗に含まれるアンモニア等の成分で自分の肌を刺激してできる皮膚あれも汗かぶれです。

通常の汗疹は、皮膚に小さな赤いブツブツが現れますが、汗かぶれの場合はその箇所全体にかゆみを伴う赤みがみられます。強い赤み、かゆみがあるときは炎症を速やかにとめる薬を使用するのが有効です。症状が良くならない、悪化した場合は医療機関で適切な治療を受けましょう。

汗かぶれは皮膚のバリア機能が低下した方に起こりやすいとされますので、普段から皮膚表面を清潔に保ち、汗はすぐに拭きとるなどで対策することが大切です。

まとめ:汗疹(あせも)とは?汗疹の原因や症状について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・汗疹とは大量に汗をかくことで起こる小さな発疹である
・高温多湿の状態や運動などで汗をかいたとき、包帯やギブスをつけている状態などで汗疹はできる
・汗疹には、紅色汗疹、水晶様汗疹、深在性汗疹という種類がある
・通常、汗疹は一週間程度で症状は治まる
・汗疹ができてしまったら、その箇所の皮膚を清潔に保って掻かないようにすること
以上の点が重要なポイントでした。汗疹は基本的に自然治癒するものですが、なかなか治らなかったり悪化したりするようであれば医療機関を受診しましょう。

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