便秘薬の種類とその特徴について

「つらい便秘を便秘薬でなんとか解消したい…」
「便秘薬にはどのような種類があるのだろうか…」
便秘になると、便が腸に溜まって苦しいだけでなく、老廃物が体内に留まることで肌荒れを招いたり、血流が悪くなったりなど多くの不調につながります。また、重度の便秘では、吐き気や目眩があらわれることもあります。

そんな便秘のつらい症状を緩和させるために有効なのが、便秘薬です。今回の記事では、「便秘薬の種類や特徴」をテーマにお届けしていきます。

Contents

便のタイプとその特徴

人間の便は体調や食べ物、生活によって左右されます。便を確認することで自分の健康状態が分かると言って良いでしょう。まずは、便のタイプとその特徴について見ていきましょう。

コロコロ便

コロコロとした便は水分が不足している状態の便で、必ずしも問題があるとは言えませんが、理想的な状態ではないでしょう。便秘になりやすい方の便は、このタイプが多いです。

正常な便

適度な柔らかさでバナナのような形状の便が正常な便であり、腸内環境が健康であることを示しています。

下痢の便

泥・水のような形状の便は、腸内環境に問題があるだけでなく、食あたりやアレルギーの可能性も考えられます。中には便秘と下痢を繰り返す方もいます。

便秘薬の種類について

便秘を改善させるために有効な便秘薬には、いくつかの種類があります。続いて、便秘薬の種類について見ていきましょう。

刺激性下剤

刺激性下剤には、小腸刺激性下剤と大腸刺激性下剤があり、腸管のぜん動運動を促進させたり、腸管内の水分量と電解質を増やす働きを持っています。また、刺激性下剤は比較的効き目が早いという特徴があります。

<小腸刺激性下剤>
・ヒマシ油

<大腸刺激性下剤>
・アントラキノン系(センナ・センノシド・ダイオウ未)
・フェノールフタレイン系(フェノバリン)
・ジフェニルメタン化合物(ビサコジル・ピコスルファートナトリウム)

非刺激性下剤

非刺激性下剤は刺激性下剤に比べてマイルドな効き目で副作用が少ないために、医療機関で処方されることが多い下剤です。腸管内の水分を増やして便を柔らかくするなどの作用によって排便を促します。

<非刺激性下剤>
・塩類下剤(水酸化マグネシウム・酸化マグネシウム・硫酸マグネシウム)
・浸潤性下剤(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)
・膨張性下剤(プランタゴ・オバタ種子)

便秘は何科に行けばいい?

便秘で病院に行くことを躊躇する方は多いですが、つらい便秘は多くの体調不良を招きます。そのため、長引く便秘に悩んでいるのなら、病院を受診するべきです。便秘で病院に行く際には、消化器内科・便秘外来を選択すれば良いでしょう。

便秘の治療薬・成分について

続いて、便秘の治療薬・成分について見ていきましょう。

酸化マグネシウム

酸化マグネシウムは、便を柔らかくして排便を促す作用の緩やかな下剤です。定期的な利用が可能ですが、腎機能障害がある方や腎機能が低下している方が酸化マグネシウムを多用すると、血液中のマグネシウム濃度が上がって、筋力が低下してしまう恐れがあります。

センナ

センナは大腸を刺激してぜん動運動を促進します。強制的に便を排出する成分なので、多用するべきではありません。日常的にセンナを活用してしまうと、薬に耐性ができてしまうのです。

便秘薬はどう選ぶ?

便秘薬には刺激性と非刺激性の2種類が存在することをお伝えしましたが、どちらの薬が自分の便秘に適しているのかが分からないという方は多いです。コロコロとした固い便が出る方や、緩やかな効果を期待している方には非刺激性下剤が適しているでしょう。

刺激性下剤は腹痛や下痢が起こる可能性も考えられるため、どうしても頑固な便秘を解消したいという時に活用すると良いですが、連日・長期間飲み続けてはいけません。

まとめ:便秘薬の種類とその特徴について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・人間の便は体調や食べ物、生活によって左右される
・便秘薬は、刺激性下剤と非刺激性下剤の大きく2種類に分けられる
・刺激性下剤は比較的効き目が早く、非刺激性下剤は緩やかな効果で便を排出する
・便秘は消化器内科や便秘外来が適している
以上の点が重要なポイントでした。便秘薬は刺激性下剤と非刺激性下剤の大きく2種類がありますが、服用時の注意点があるため、自分の体調や予定に合わせて下剤を使い分けましょう。

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