便秘だけではない?便が細い場合に考えられる病気や原因について

「最近便が細いのはなぜ…?」
「便が細いことが続いていて心配…」
便が細い時には、多くの方は便秘を疑うと思いますが、便秘以外の原因が潜んでいる可能性も考えられます。では、便が細くなる病気にはどのようなものがあるのでしょうか?

この記事では、便が細い病気やその原因をテーマにお届けしていきます。細い便が続いているという方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

便の太さや形について

便の形状や太さは直腸と肛門の働きによって決まります。人間の大腸は直径3〜4cmであるため、健康な人は、その直径と同じくらいの太さの便が排便されるでしょう。しかし、腸に問題があったり便秘になると、便が細くなったり下痢になったりします。

その原因にはさまざまなものがありますが、何らかの疾患に罹っている可能性も含めて、腸内に問題があると考えて良いでしょう。

便秘で便が細くなるのはなぜ?

通常便秘というと、硬くて太い便が腸内に詰まっている状況を想像する方が多いと思いますが、便秘で便が細くなる方もいます。便秘で便が細くなる原因には、まず過度なダイエットや食欲不振による食事量の減少が考えられます。

食事量が減ったことにより、少量の消化物が腸をゆっくり通過すると、細く硬い便になります。また、運動不足の筋肉減少が原因の便秘では、細くて柔らかい便が何度も出るのです。

便が細い時に考えられる疾患

便が細い原因には、何らかの病気に罹っている可能性も考えられます。続いて、便を細くする代表的な疾患を見ていきましょう。

大腸ポリープ

大腸ポリープができると腸の一部分が狭くなることから、その部分を通る便の形が細く変化します。便がポリープ部分を通る時に出血を伴う場合もあるでしょう。大腸ポリープを放置すると、がんに変わる可能性があるため、早期の治療が大切です。

大腸がん

大腸粘膜にできるがんを大腸がんと言います。大腸ポリープが便を細くするのと同じ理由で、大腸がんを発症している場合にも便の通り道が狭まり、便を細くするのです。また、血便となることもあります。早期の段階では自覚症状はほとんどないため、定期的な検査が必要であると言えます。

過敏性腸症候群

過敏性症候群とは、炎症や腫瘍などの疾患がないのに関わらず、大腸の運動機能や分泌機能に異常が現れる状態を指しています。過敏性症候群では下痢・便秘を繰り返し、細い便が出ることもあります。ストレスなどを原因とした自律神経の乱れで起こりやすい疾患です。

痔になり、皮膚が回復する過程で若干肛門が狭まる(肛門狭窄)ことがあります。数回の痔では症状は進行しないものの、頻繁に痔になる方は肛門自体が狭まり、細い便しか出せなくなっている恐れがあるのです。

腸内環境の乱れ

疾患ではありませんが、腸内環境が乱れると便の形状に異常が現れます。本来腸にはさまざまな菌が共存し、そのバランスを保っています。生活習慣や食生活の乱れによって、そのバランスが崩れると腸内環境が乱れ、便がゆるく細くなってしまうことがあるのです。腸内環境の乱れにはストレスも影響します。

まとめ:便秘だけではない?便が細い場合に考えられる病気や原因について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・便が細くなる理由は便秘だけではない
・便秘以外に便が細くなる原因には、大腸ポリープや過敏性腸症候群などがある
・腸内環境の乱れによっても便がゆるくなったり細くなることがある
以上の点が重要なポイントでした。細い便が続く時は「便秘だろう」と思って放置せず、他の疾患に罹っている可能性も考える必要があるでしょう。特に細い便が出る原因が大腸がんだった場合は、早期発見が治療の鍵になります。