更年期障害では微熱が続くことがある!更年期の症状について

「更年期障害と微熱の関係について知りたい…」
「微熱の原因はやはり更年期なのかな…」
女性は一定の年齢になると「更年期」が始まり、微熱や倦怠感などさまざまな不調に悩まされる方が多くいらっしゃいます。とは言うものの、必ずしもその年齢に起こる症状は、更年期障害によるものとは言い切れません。

今回は「更年期障害の症状や微熱との関係」などをテーマにお届けしていきますので、更年期障害の理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。

Contents

更年期とは?

女性は生理周期によって月経を繰り返しますが、一定の年齢で卵巣機能が衰え、月経周期が不規則になります。そして、50歳頃には月経が完全に止まる「閉経」を迎えるのです。そして、一般的に閉経年齢を挟んだ前後5年間のことを更年期と呼びます。ただし、閉経の時期は個人差が大きいため、この年齢はあくまで目安だと考えてください。

更年期障害と微熱の関係について

更年期を迎えた女性は、さまざまな不調に襲われ、微熱は代表的な更年期障害の症状です。女性はホルモンのバランスによって体調や体温が変化し、更年期に微熱が続いてしまうのは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れてしまうことが原因です。

ホットフラッシュの対処法

更年期障害では微熱と併せてほてりやのぼせを感じやすくなり、この症状を「ホットフラッシュ」と呼びます。ホットフラッシュは、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が、エストロゲンの減少によって乱れてしまうことで起こります。

ただ暑さを感じるだけでなく、汗が止まらなくなってしまったり、動悸が起こったりする場合もあります。ホットフラッシュの対処法としては、通気性の良い衣類を着る、辛いものやストレスを避けるなどの方法があります。また、実際に体のほてりやのぼせを感じている時は、首筋を冷やしてリラックスすると良いでしょう。

微熱が続いたときに確認する症状

微熱を全て「更年期障害によるもの…」と考えてしまうのは危険です。なぜなら、微熱には他の疾患に罹っている可能性もあるためです。

例えば中耳炎や副鼻腔炎、歯周病による慢性炎症、感染症や悪性腫瘍など、熱を誘発する疾患は、数えきれないほど存在します。ですので、微熱が続いたときには以下の症状を確認しましょう。
・倦怠感
・関節痛
・食欲不振
・だるさ
・倦怠感
・頭痛
微熱以外の症状を注意深く観察し、必要であれば病院を受診するべきでしょう。

微熱以外の更年期障害の症状とは?

更年期障害になると、微熱以外にもいくつもの不快な症状が現れます。続いて代表的な更年期障害の症状について見ていきましょう。

だるい

更年期障害になると、自律神経が不安定になることでだるさや疲れやすさを感じるものです。

頭痛

更年期で起こる頭痛の多くは片頭痛と緊張型頭痛(頭を締め付けられるような痛み)であり、肩こりや目の疲れを伴う場合があります。

イライラ

女性ホルモンのバランスが乱れることによって、感情の起伏が激しくなったり、イライラするなどの症状も現れます。人によっては、気持ちが塞ぎ込んでしまう方もいます。

不眠

自律神経が乱れることで、寝つきが悪くなる、夜中に何度も目覚めてしまうなどの不調を招きます。運動で体を疲れさせたり、湯船に浸かって体をリラックスさせるなどの方法が有効でしょう。

動悸・息切れ

エストロゲンの減少によって自律神経が乱れ、急に心臓がドキドキしたり、運動をしていないのに息切れがしたりします。

更年期障害の発症に気づかないことも

だるさや寝付けないといった更年期障害の初期症状は曖昧なものであるため、発症に気づかない人もいます。そして、思うように行動できない自分にストレスを感じ、精神的な症状を悪化させてしまう場合もあります。ですので、年齢を重ねれば更年期の症状について理解しておくべきであると言えるでしょう。

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)「更年期障害」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-081.html

まとめ:更年期障害では微熱が続くことがある!更年期の症状について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・更年期障害になると微熱が続くことがある
・更年期に微熱が続くのはエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れてしまうことが原因
・更年期のほてりやのぼせをホットフラッシュと呼ぶ
・微熱以外の更年期障害の症状にはほてりやのぼせ、だるさや頭痛などがある
以上の点が重要なポイントでした。更年期になってから微熱が続くな…と思われていた方の中には、その原因を知って納得された方もいるでしょう。ただし、更年期だから仕方ないか…と症状を放置していたら別の病気だった…ということも起こり得ますので、自身の体調の変化には敏感でいるようにしましょう。