微熱と自律神経の関係は?自律神経失調症の症状・原因・対策

「微熱はもしかして自律神経が関係している…?」
「微熱を感じるのは自律神経失調症のせいなのだろうか…?」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?結論からして、自律神経は内臓・代謝・体温などの体を動かすための機能を常にコントロールしているため、自律神経失調症になると、微熱が出たり動悸がするなど多くの体の不調が現れます。

今回の記事では、自律神経失調症と微熱の関係や、自律神経失調症の症状・原因・対策について解説していきます。

Contents

自律神経失調症であらわれる微熱|微熱は何度までのことをいう?

日常的には37.5度以上が発熱と考えられることが多いですが、微熱や発熱に明確な定義はありません。そのため、37.4度以下で平熱よりも熱が高い状態を微熱と呼べば良いでしょう。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは、脳の視床下部にある自律神経が乱れている状態のことを指しています。自律神経には心身の動きを活発にする交感神経と、心身を休める副交感神経が存在し、二つがバランスを保って体と心の健康を維持しています。交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、多くの不調を招くのです。

自律神経失調症には4種類のタイプがある

自律神経失調症には4つの種類があります。
・本能性自律神経失調症:体質に原因があり、元から自律神経が乱れやすい
・神経症型自律神経失調症:心理的な影響が強く出やすく感受性が過敏で自律神経が乱れてしまう
・心身症型自律神経失調症:日常生活のストレスによって自律神経が乱れてしまう
・抑うつ型自律神経失調症:心身症型自律神経失調症が進行した状態

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状には次のような症状があります。
・めまいやふらつき
・倦怠感や疲れやすさ
・微熱
・食欲不振
・火照り
・寝つきが悪い・安眠できない・朝起きるのが辛い
・不安感や恐怖心が強い
・怒りっぽくなる
・イライラする
・集中力や記憶力が低下する
・突然気分が落ち込んだり悲しくなったりする
・物事の決断に時間が掛かる
このように、自律神経失調症は症状の幅が広いことがわかります。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症は次のようなことを原因に引き起こされます。

ストレス

ストレスを発散できないままストレスが蓄積されていくと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。ストレスと言うと、人間関係や仕事から受けるものが思い浮かぶ方が多いですが、人間は気圧の変化や災害・病気などの影響でもストレスを感じることを知っておきましょう。

生活習慣

日中は交感神経を優位にして活動的に動き、夜間は副交感神経を優位にしてリラックスしながら体を休めるというサイクルが人間に適した生活のリズムです。不規則な生活を送っていると、常に交感神経が優位になり、心身を休める機会を設けられなくなります。

ホルモンバランス

女性の体は自律神経にホルモンバランスが影響を与えます。特に更年期に差し掛かった女性はホルモンバランスの変化で自律神経のバランスも乱れやすくなり、自律神経失調症を引き起こす場合があるのです。

自律神経失調症で起こる微熱について

ここからは、自律神経失調症で微熱が出る原因について説明しましょう、

自律神経は体温調節も司っている

自律神経は体温調節も司っているため、自律神経失調症では微熱が続いてしまうことがあります。ストレスが原因によって発熱が起こることを心因性発熱と呼びますが、これも自律神経が関わっています。ちなみに、無意識に起こる体温調節の反応のことを、自律性体温調節反応と呼びます。

更年期も自律神経が乱れて微熱の原因となる

更年期になると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが減少して微熱・のぼせ・顔の火照り・汗かきを起こします。これらの症状は「ホットフラッシュ」と呼ばれ、閉経前後の女性に現れやすい不調です。

自律神経失調症で微熱が出る場合の対策とは?

自律神経失調症で微熱が出ている時には、栄養バランスの取れた食事・良質な睡眠で体を労い、趣味や旅行などでストレスを発散すると良いでしょう。そして、自律神経失調症になった原因が仕事や学業の可能性があるのなら、そのストレスを減らす工夫も必要です。

まとめ:微熱と自律神経の関係は?自律神経失調症の症状・原因・対策

いかがでしたか?今回の内容としては、
・自律神経失調症とは、脳の視床下部にある自律神経が乱れている状態のことを指す
・自律神経失調症の症状には、微熱のほかにめまいやふらつき、倦怠感などがある
・自律神経失調症の原因には、体質や感受性の過敏、ストレスなどがある
・自律神経失調症で微熱が起こるのは、自律神経が体温調節も司っているため
以上の点が重要なポイントでした。自律神経失調症の対策として、上手にストレスと付き合う方法を見つけたり生活リズムを整えて、微熱などを緩和させましょう。