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メジコンは市販では買えない?デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を含む市販薬について
メジコン(メジコン錠15mgやメジコン散10%)を以前に処方されて服用し、その効果によって症状が緩和されたという経験を持つ方も多いのではないでしょうか?現在風邪症状があり、あらためてメジコンの効果や副作用について知りたい、そして服用したいと思っている方もいることでしょう。
そこで今回は、「メジコンの効果や副作用」と「メジコンの主成分であるデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を含む市販薬」をテーマにお届けしていきます。
Contents
メジコンの効能・効果について
メジコンの効能・効果としては、下記疾患に伴う咳になります。
気管支拡張症・感冒・肺炎・急性気管支炎・慢性気管支炎・結核・上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)また、気管支造影術及び気管支鏡検査時の咳も対象です。
症状について
メジコンは疾患に伴う咳に効果がありますが、上記に記載されたそれぞれの病気について軽く説明いたします。
感冒とは…咳やのどの痛み、鼻水・頭痛などが起こる病気であり、風邪のことをいいます。
・気管支拡張症とは…肺の中に空気を運ぶ通路の役割を持つ気管支が広がってしまった状態のことをいいます。
・肺炎とは…主にウイルスや細菌に感染することで、気管支の奥にある肺胞に炎症をおこす病気のことをいいます。
・急性気管支炎とは…ウイルス感染によって気管支に炎症をおこす病気のことであり、せきや痰が起こります。
・慢性気管支炎とは…文字通り気管支が慢性的に炎症を起こして、咳や痰が継続して起こる病気のことをいいます。
・肺結核とは…結核菌が肺や気管支に感染して起こる病気であり、咳やたん、寝汗や発熱などが挙げられ、重症化して呼吸困難になることもあります。
・咽喉頭炎(いんこうとうえん)とは…のどに細菌やウイルスが感染し、炎症をおこして喉が痛くなる病気です。
・鼻カタルとは…鼻粘膜の炎症によって鼻水が多くである病気であり、鼻炎のことをいいます。
副作用
副作用としては、
発疹・吐き気・嘔吐・食欲不振・腹痛・呼吸が浅く速くなり・呼吸が苦しい[呼吸抑制]呼吸困難・蕁麻疹・血管浮腫[ショック、アナフィラキシー]
などが報告されています。また、服用中に眠気を起こすことがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないでください。
上記記載の症状に気づいたら、直ちに担当の医師または薬剤師に相談する必要があります。
デキストロメトルファンはどんな成分なのか?
咳は気道に入った細菌やウイルスを追い出そうとする防御反応であり、咳をコントロールする中枢神経に刺激が伝わることで起こっています。咳はもちろん細菌やウイルスだけではなくほこりなどの異物でも起こりますが、咳が起こる仕組みは同様で、中枢神経に刺激が伝わっています。
メジコンの主成分となっているデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、咳が起こる仕組みとなるせき中枢を抑えることによって、せきを鎮める効果があらわれます。
メジコンは市販されているのか?
薬は大きく医療用医薬品とOTC医薬品に分類され、医療用医薬品は作用や使用方法などの点で医師や薬剤師などの専門家による管理が必要な薬です。そして、基本的に受診のうえ処方箋を発行してもらい薬を受け取る必要があるため、市販はされていません。
メジコン(メジコン錠15mgやメジコン散10%)は医療用医薬品に分類されており、ドラッグストアなどで市販されていませんが、主成分を含む市販薬は存在します。
メジコンの主成分であるデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、市販薬には鎮咳去痰薬や総合かぜ薬に含まれており、市販薬を検討するのも一つの手です。ただし、市販薬は成分量の違いなどにより効果が全く同じということはない点に注意してください。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を含む市販薬(一般用医薬品)
市販薬(一般用医薬品)では、以下のお薬にデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物が含まれています。
・新コンタックせき止めダブル持続性 24カプセル
・エスタック総合感冒
・エスエスブロン液L
今回は上記3つの薬について見ていきましょう。
新コンタックせき止めダブル持続性 24カプセル
新コンタックせき止めダブル持続性(製造販売元:グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社)は、せき中枢を抑えて咳を鎮めるデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物と、気管支を拡張し、痰を出しやすくするジプロフィリンが含まれた鎮咳去痰薬になります。(効能・効果は咳や痰)
新コンタックせき止めダブル持続性は、痰を伴う咳に対しても効くようになっており、早く溶けて長く効くカプセル剤という特徴があります。
起こり得る副作用としては、
・発疹/発赤/かゆみ(皮膚)
・吐き気/嘔吐/食欲不振(消化器)
・めまい(精神神経系)
・動悸(循環器)
・息苦しさ/息切れ(呼吸器)
また、稀に服用後じんましんや息苦しさ、のどのかゆみや意識の混濁などがあらわれるアナフィラキシーが起こることがあります。その際は、ただちに服用を中止して病院に行きましょう。
エスタック総合感冒
エスタック総合感冒(製造販売元:エスエス製薬株式会社)は、かぜの諸症状である(のどの痛み・鼻水・鼻詰まり・発熱・悪寒・頭痛・くしゃみ・咳・痰・関節痛の痛み・筋肉の痛み)を緩和する総合かぜ薬であり、5歳から使用することができるファミリーユースの市販薬となっています。また、飲みやすいフィルムコーティング錠となっています。
副作用としては、
・発疹/発赤/かゆみ(皮膚)
・吐き気/嘔吐/食欲不振(消化器)
・めまい(精神神経系)
・息切れ/息苦しさ(呼吸器)
・過度の体温低下(循環器)
以上が挙げられます。
また、稀に服用後アナフィラキシーや、高熱や目の充血、皮膚の広範囲の発疹といった皮膚粘膜眼症候群症候群、全身のだるさや食欲不振などがあらわれる肝機能障害の症状があらわれることがありますので、その際はただちに病院に行きましょう。
エスエスブロン液L
エスエスブロン液L(製造販売元:エスエス製薬)は、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物に加えて、痰を薄めて排出をうながすグアイフェネシンや、アレルギー性の咳を鎮めるクロルフェニラミンマレイン酸塩、そして他の成分の働きを助ける無水カフェインが含まれた鎮咳去痰薬になります。(効能・効果は咳や痰)
副作用としては、
・発疹/発赤/かゆみ(皮膚)
・吐き気/嘔吐/食欲不振(消化器)
・めまい(精神神経系)
・息切れ/息苦しさ(呼吸器)
・排尿困難(泌尿器)
以上が挙げられます。
また、稀に服用後アナフィラキシーや、青あざや鼻血などが起こる再生不良性貧血、突然の高熱や寒気などがあらわれる無顆粒球症が起こる場合があります。
咳で気をつけるべきこと
基本的に咳が2週間以上続く場合は医師の診察を受けてください。風邪による咳だと思って放置または市販薬で対処し続けていたら、実は気管支炎や結核など重大な疾患だった…ということも考えられます。気になれば専門家に相談しすぐ受診するのが1番です。
まとめ:メジコンの効果や副作用は?デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を含む市販薬について
いかがでしたか?メジコンの効果や副作用をあらためて知り服用したいと思ったが、それが難しい場合には主成分である、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を含む市販薬を検討するのも一つの手でしょう。今回の内容を、咳症状のセルフケアの参考にしていただければと思います。成分に目を向けることでセルフケアの幅も広がりますが、不安な点などがあれば、市販薬を購入する前に薬剤師などに相談するようにしましょう。