下痢対策にはヨーグルトが効果的って本当?

頻繁にお腹を下すと悩みますよね。

体調不良による突発的な下痢はもちろん仕方のないことですが、実は日頃から腸内環境を整えることで、下痢対策ができます。

今回は、下痢の原因と、ヨーグルトで簡単にできる下痢対策について解説します!

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Contents

下痢にならないための対策は?

病気以外で下痢にならないためにも、日頃からできる簡単な対策として、ずばり、腸内フローラを整えるためのヨーグルトをオススメします。

お腹を頻繁に下している方は、セルフケア薬局の薬剤師にも気軽にご相談くださいね!

腸内フローラとは?

人間の腸内には数百~数千種類ものたくさんの菌がすんでいますが、それらの細菌の集合体を「腸内フローラ」といいます。有名なものとしてみなさんご存知の善玉菌と悪玉菌があげられます。

善玉菌…消化吸収を助ける、抵抗力をつける

悪玉菌…炎症を起こす物質、発ガン物質などを作る

腸内フローラではこの2つの菌がつねに戦い、善玉菌が優勢だと正常な状態といえますが、悪玉菌のほうが増えてしまうとさまざまな健康リスクがもたらされます。

ヨーグルトのビフィズス菌が腸内フローラを整える!

善玉菌を増やす食べ物としてよくあげられるのがビフィズス菌を含むヨーグルトです。一般的にヨーグルト=ビフィズス菌というイメージがありますが、実はヨーグルトならどれでもビフィズス菌が入っているわけではありません!

ビフィズス菌は酸素や酸に弱いため、ヨーグルトで増殖しづららく、生きたビフィズス菌が含まれていない場合もあります。もちろんヨーグルト自体には腸整作用は期待できますが、より効果を求める場合、生きたビフィズス菌が入ったヨーグルトを選びましょう。

ビフィズス菌はもともと人の腸内に存在する常在菌ですが、年齢とともに減少し、悪玉菌のほうが増えていくといわれています。

日々の食生活にヨーグルトをプラスするだけで腸内フローラの良い状態に保つことができるのであれば、こんなに嬉しいことはないですね。

下痢の症状とは?

下痢の症状はみなさんよくご存知だと思いますが、一般的には水分が多い液状の便や、それに近い状態の便が頻回に出ることを指します。、

便の水分含有量は70~80%が正常な状態とされており、これよりも低くなれば硬便、逆に多くなれば軟便、水様便とされます。

このような軟便、水様便などが頻回に出るだけでなく、

・腹痛

・嘔吐

・発熱

・血便

などをともなう場合がありますが、その場合は感染性の下痢の可能性があるため、医師の判断をあおぎましょう。

下痢の原因は?

下痢の原因にはさまざまなものがありますが、原因により下痢の種類も異なります。

 

①運動亢進性下痢(うんどうこうしんせいげり)の場合

精神的ストレス、冷え、暴飲暴食、消化不良などの原因により、腸の運動が高まり、便から水分を吸収できないために下痢になります。

 

②分泌性下痢の場合

食あたり、食物アレルギーなどの原因により、腸粘膜から腸液などの分泌が過剰におこなわれ、下痢を引き起こします。

腸粘膜障害や細菌性毒素といった腸管内の塩類と水分の分泌が促される場合も同様に下痢になります。

 

③浸透圧性下痢

サプリ、人工甘味料のとりすぎ、暴飲暴食などが原因により、腸管内の浸透圧が上昇。水分や電解質などの吸収が十分できなくなり下痢になります。

下痢になってしまった場合の対処法

下痢は一刻も早く止めたいものですが、おさまるまでにできることや注意すべきことをチェックしておきましょう。

水分・電解質をとる

下痢中は脱水症状だけでなく、電解質異常になってしまう場合もあるため、電解質の含まれた飲料をとり、体液を正常なバランスに戻してください。

また、お子さんの場合、保育園などでおやつに牛乳が出ることがありますが、下痢中は腸を刺激してしまうため控えましょう。

自己判断で下痢止めを飲まない

あまりに下痢が続く場合、薬に頼りたくなりますが、食中毒など感染性下痢の場合は下痢止めを服用してはいけません。

下痢は身体にとって有害な菌などを体外に排出してくれているので、薬を飲むことでかえって悪化してしまう可能性があります。

いずれにしても自己判断は難しいと思いますが、明らかに様子がおかしい激しい腹痛や、血便などがある場合はすぐに病院を受診しましょう。

消化の良い食事をとる

下痢がおさまるまでの間は消化の良い食事をとるように心がけます。

・脂が多いもの

・アルコール

・刺激物

など、腸を刺激するものは控え、

・うどん

・ヨーグルト

・バナナ

など、なるべく消化しやすいものを食べましょう。

下痢が長く続く慢性下痢の場合、その他の病気の疑いもあるため、医療機関を受診してください。

まとめ

「お腹がくだりやすい」という人は腸内フローラのバランスが崩れている可能性もあります。善玉菌を増やし、下痢を予防するためにも、生きたビフィズス菌を含むヨーグルトを日々の食事に取り入れてみてくださいね。

看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。