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鼻水を止める薬の成分は?どのような市販薬がある?
鼻水が止まらない状態では、仕事や勉強に集中することができません。そのため、多くの人は市販薬を使って症状を緩和させたいと考えるでしょう。今回の記事では、鼻水を止める薬とその成分について説明します。
鼻水が止まらない状態に困っているのなら、ぜひ参考にしてください。
Contents
鼻水が止まらなくなる原因とは?
鼻水が止まらなくなる原因には、次のような疾患が考えられます。自分の不調がどの疾患に当てはまるのかを考えてみてください。
アレルギー性鼻炎
花粉症などのアレルギー性鼻炎になると、粘り気の少ないサラサラとした水のような鼻水が出ます。症状がひどい時には、鼻水が止まらなくなる場合もあるでしょう。鼻水以外にも、目のかゆみ・鼻づまり・くしゃみなどのアレルギー症状も現れます。
風邪
風邪はその経過によって鼻水の形状が変わりますが、初期には水のような鼻水が止まらなくなりやすいです。喉の痛み・発熱・頭痛・倦怠感などの風邪症状も現れるでしょう。風邪が治癒していく過程で、鼻水に粘り気が出たり色がついたりします。初期の風邪はアレルギーと見分けがつきにくい場合もあります。
寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)
寒暖差アレルギーはその名前通り、寒い屋外から暖かい部屋に入った時・体が冷えている状態で暖かい食べ物を食べた時などに、サラサラとした鼻水が出る状態です。鼻の中にある血管が温度差に対応できず、急激に収縮・拡張することによって発生します。
鼻水を止める市販薬の代表例とその成分
鼻水を抑える効果のある市販薬には、次のようなものがあります。市販薬を購入する際の参考にしてください。
抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、体内でアレルギー反応を引き起こす「ヒスタミン」という化学物質の作用を抑え、鼻水症状を緩和させる効果があります。
具体的には、ヒスタミンがヒスタミン受容体に結合することで発生するアレルギー症状を防ぐために、先に受容体と結合してヒスタミンをブロックするのです。鼻水以外にも蕁麻疹や気管支喘息などの治療にも効果的で、風邪薬としても活用されています。
抗ヒスタミン薬には第1世代・第2世代があり、第1世代の方が効果を感じるまでの時間が短いです。ただし、第2世代の方が眠気などの副作用が出にくいという特徴があります。自分の生活や体質に合わせて薬を使い分けても良いでしょう。
抗ヒスタミン薬の代表的な市販薬は次の通りです。
・ストナリニS
・ベンザ鼻炎薬α
・新コンタック600プラス
総合感冒薬
鼻水以外に頭痛・発熱・喉の痛み・咳・倦怠感などの風邪症状もある場合には、総合感冒薬を服用します。先ほど紹介した抗ヒスタミン薬の総合感冒薬を使えば、鼻水を止めながらその他の不快な風邪症状も緩和できるでしょう。
総合感冒薬に含まれている鼻水を止める成分には、クロルフェニラミンマレイン酸塩やクレマスチンフマル酸塩などがあります。
・ルルアタックNX
・パブロンゴールドA
・新コンタックかぜ総合
血管収縮剤の入った点鼻薬
血管収縮剤とは、名前の通り血管を収縮させる作用のある薬です。鼻粘膜の腫れを改善し、鼻の通りを良くします。ナファゾリン・オキシメタゾリン・テトラヒドロゾリンなどの成分が含まれており、即効性が期待できます。
ただし用法・用量を守らない・長期的に使用を続けると、その副作用によって鼻の血管が広がり、鼻粘膜が腫れてしまいます。
・ナザールスプレー
・ベンザ鼻炎スプレー
・パブロン点鼻JL
薬以外で鼻水を止める方法
薬に頼らずに鼻水を止めるには、次のような方法が有効です。
・蒸しタオルで鼻を温める
・お風呂に入って体を温める
・加湿器で部屋を加湿する
・マスクで鼻を加湿する
・鼻をかむ
・鼻吸器で鼻水を取り除く
鼻水を止める成分の含まれた市販薬と併用すれば、より高い効果が得られるでしょう。また、鼻水が止まらないからと言って鼻をすすっていると、体から排出するべきウイルスや細菌の残骸が体の中に戻ってしまいます。
可能な限り鼻水はすすらずに、排出できるようにしてください。
病院に行くべき鼻水の症状とは?
鼻水だけの症状ではなかなか病院に行く気にならないという方も多いと思いますが、何をしても鼻水が止まらない・鼻水が止まらない状態が長期間続く・鼻水が強い粘り気や色のあるものに変化した場合には、なるべく早く医療機関を受診してください。アレルギーや風邪以外の疾患に罹っている可能性も考えられます。
まとめ:鼻水を止める薬の成分は?どのような市販薬がある?
いかがでしたか?鼻水を止めるために有効な市販薬には、抗ヒスタミン薬、総合感冒薬、血管収縮剤の入った点鼻薬などがあるということでした。また、成分としてはクロルフェニラミンマレイン酸塩やクレマスチンフマル酸塩などがあります。辛い鼻水を市販薬で改善して、アレルギーや風邪の症状を緩和させましょう。