コラム
処方箋なしで病院の薬が買える
零売サービスや健康の情報をお届けします。
ハウスダストによってどのような症状が出る?放置しておくと疾患の原因に
「風邪ではないのに、くしゃみや鼻水が止まらない」とこのような症状にお悩みの方は、もしかすると『ハウスダスト』が原因かもしれません。
ハウスダストは日常生活の中や生活環境と関係しているため、いつの間にか発症しているという人は少なくないのです。
今回はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こすハウスダストについて詳しく説明していきます。
・ハウスダストの症状と対処方法
・ハウスダストを放っておくと併発する病気
・ハウスダストを事前に防ぐ方法
Contents
ハウスダストとは?どのようなことが原因で起こるの?
ハウスダストを直訳すると『家のゴミ』となりますが、名前のように1㎜以下のとても小さいホコリのことです。
つまりハウスダストというのは病気の名前ではなく、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こす原因となる物質の名前。
ハウスダストは1㎜以下ですから目には見えず、防ぐ前に症状が出てしまうことが多いのです。
ハウスダストに分類される物質には、
・ペットの毛
・フケ
・虫の死骸
・ダニ
・カビや細菌
・花粉
などがあります。
このようにハウスダストは私たちの生活に身近なものです。
そのため、風邪ではないのにくしゃみなどが出る場合、ハウスダストが関係していたということは珍しいことではありません。
ハウスダストはどのような症状が出る?対処法は?
ハウスダストによってアレルギー症状が出ると、
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目のかゆみや痛み
・皮膚の炎症、かゆみ
・肌の乾燥
・喉鳴
・呼吸困難
・咳
などの症状が出ます。
ただし「鼻水だけ」「肌の乾燥だけがひどい」など、出る症状には個人差があるものです。
また、軽い鼻水の人もいれば、薬を使わないと生活が困難になるほどひどい人も。
軽い症状なら大事には至りませんが、呼吸困難になると命に関わってきます。
そのため「ハウスダストが原因かも」と感じるときは、ハウスダストの中でもどれが関係しているのか、そしてどのように対処をすればよいのかをきちんと調べておきましょう。
ハウスダストを放置するとさまざまな疾患の原因になる
ハウスダストによるアレルギー症状が軽いうちは、つい対処をせずにそのまま放置してしまいがちです。
しかし、ハウスダストによって症状が出ているのにそのまま放置をしていると、
・アレルギー性鼻炎…アレルギー物質によるアレルギー反応が起こり、鼻の粘膜に炎症を起こし、くしゃみや鼻水などの症状が出る。
・アレルギー性結膜炎…アレルギー物質が結膜に入ることで、目のかゆみや充血などの症状が出る。
・アトピー性皮膚炎…アレルギー物質が原因で皮膚のかゆみや乾燥などの症状が出る。
・気管支喘息(子供、大人)…アレルギー物質によって気管支の炎症が慢性的に起こる。子供の場合は大人になるまでに治ることが多い。
などの疾患を引き起こす可能性があるので注意が必要。
いずれの疾患も、ハウスダストの中でどれが原因になっているかを調べる必要があります。
そのうえで原因となるハウスダストに触れないように心がけたり、病院を受診したりして薬を使った適切な治療をおこなうのが対処法です。
アトピー性皮膚炎の場合は、セルフケアで肌の保湿をおこなうことも有効な対処法なので参考にしてください。
ハウスダストを予防するための方法は?症状の出る前が鍵
ハウスダストによるアレルギー症状は急に出ることも少なくありません。
そのため、今は特に気になる症状がない人や、一時的に症状が治まっている人でも、症状が出る前に予防しておくことが、ハウスすダストによる症状を悪化させないために重要なことです。
では具体的にどのようにして、ハウスダストによるアレルギー症状を予防すればよいのでしょうか。
4つにわけて説明していきます。
室温と湿度を適切に保つ
ハウスダストの一つであるカビは、ジメジメしたところを好んで生息します。
そのため、室温と湿度を適切に保つのはハウスダストによるアレルギーを防ぐ重要なポイントです。
夏は冷房、冬は暖房を上手に使うとともに、加湿器もプラスして室温と湿度を調節しましょう。
掃除をこまめにおこなってダニの発生を防ぐ
ダニの発生を防ぐには、こまめに掃除をおこなうのが効果的です。
室内の掃除だけでなく、布団や枕など寝るときに使うものもこまめに洗濯をしてください。
ダニを防ぐ防虫剤を使うのもよいでしょう。
ペットの飼育環境を適切なものにする
ペットの毛によってアレルギー症状が出る人は、一度ペットの飼育環境を見直してみましょう。
掃除の回数は適切か、抜け毛や汚れがきちんと掃除できているかなどを確認してみてください。
ペットのシャンプー方法や回数もチェックしてくださいね。
花粉を室内に入れないようにする
花粉によるアレルギーがひどい人は、外に出るときにマスクをするだけでなく、花粉を室内に入れないようにすることも大切なポイントです。
衣類についた花粉を手で払い落とし、顔についたものは洗顔などで落としましょう。
マスクだけでは花粉を防ぎきれない場合もあるので、念のためうがいをして、喉についた花粉を落としておくのも効果的です。
また、花粉の飛散量が多い時期は、洗濯物についた花粉でアレルギー症状が悪化することもあります。
室内干しにするか洗濯物についた花粉を払い落としてから取り込むなどをして、室内に花粉をできるだけ入れない工夫をしましょう。
ハウスダストによるアレルギー症状を防いで快適に過ごそう
ハウスダストによるアレルギー症状を抑えるには、アレルギー物質となるものに触れないようにすることがポイントです。
ハウスダストは身近にあるものなので、全てを防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、少しでも対策をしておくことで症状は緩和されていくはずです。
「ハウスダストが原因かも?」と感じたときは、原因を突き止めて適切な対処をしておきましょう。
看護師・保健師 小瀬文彰
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。