服薬指導とは?重要性・目的・内容・流れなどについて解説!

処方箋薬を受け取る時には、薬剤師から薬の細かな説明を受けるでしょう。この行為を服薬指導と呼びます。今回の記事では、服薬指導の内容とともに重要性・目的・流れについて解説していきます。

Contents

服薬指導の内容とは?

服薬指導には、次のような内容が含まれます。
・薬の保管方法
・薬の効能・効果
・薬の用法・用量
・副作用について
・相互作用について
・飲み忘れた時の対応 など
このように、服薬指導は服薬に必要な情報を正確に伝え、服薬量を間違えたりしないようにしたり、相互作用について説明したりします。

服薬指導の流れ

具体的な服薬指導の流れについて説明します。

1.患者を投薬台に誘導する

服薬指導は患者さんの名前を呼んで、投薬台に誘導します。足の不自由な方や具合の悪い方には、薬剤師が待合席で服薬指導を行う場合もあります。

2.症状や体調のヒアリング

適切な服薬指導を行うために、薬剤師が患者の症状を確認します。継続して薬が処方されている方には、前回からの経過や副作用の有無のヒアリングも行われるでしょう。

3.医薬品についての説明

薬の効能・効果・用法・用量・飲み合わせ・副作用・保管方法などを細かく説明します。

4.患者の感じている疑問点の確認と返答

一通りの説明が終わると、薬剤師は患者に疑問点の確認をします。薬に対する不安なども伝えられると良いでしょう。

5.クロージング

最後にお見送りの挨拶があります。服薬指導は一方的に薬剤師が話を進めるのではなく、患者の話をしっかりと聞きながら患者が感じている疑問点を解決することが重要視されています。そのため、処方された薬にわからない点があるのなら、積極的に質問をすると良いでしょう。

服薬指導の目的と重要性

薬は定められた用法・用量を守らずに服用すると、重大な副作用を招く恐れがあります。服薬指導をすることで、患者は薬の効果や効能とともに、守るべき服用方法を十分に理解できるようになるのです。

また、処方された薬に関する疑問点も解決できます。服薬指導は患者に正しく薬を服用してもらうための重要な役割があると言えるでしょう。

服薬指導はOTC医薬品でも実施される

服薬指導と言うと、処方箋薬を受け取る時に実施されるイメージが強いですが、薬局やドラッグストアでも薬剤師による服薬指導が可能です。薬剤師に自分の症状に適した薬について質問をすれば、適切なアドバイスとともに正しい服薬方法なども含めた服薬指導を受けられるでしょう。

特に妊婦・薬で副作用を起こした経験のある方・その他の薬を服用している方は、薬剤師の意見を聞いた上で医薬品を選択するべきです。また、薬局やドラッグストアで販売されているOTC医薬品いくつかの種類があり、要指導医薬品に分類される医薬品は、薬剤師による服薬指導が義務付けられています。

オンライン服薬指導について

服薬指導は原則として対面で指導することが原則ですが、一定の要件のもとではスマホやパソコンなどのデジタル機器を使用して、オンライン上で説明する服薬指導もあります。オンライン服薬指導には、患者さんの時間的負担軽減や交通費の削減などのメリットがあります。

まとめ:服薬指導とは?重要性・目的・内容・流れなどについて解説!

いかがでしたか?服薬指導とは患者が医薬品を正しく服用するために必要な情報などを説明し、患者の感じた疑問点を解決する目的で実施されるということでした。服薬指導で行われる説明の内容には、薬の効能・効果、薬の用法・用量といった説明があります。薬剤師の服薬指導をしっかりと受けることで、服用する医薬品への知識が得られるだけでなく、正しい方法で薬を飲めるようになるでしょう。