洞性徐脈と洞性頻脈とは?ストレスとの関係や治療についても解説!

「洞性徐脈や洞性頻脈について知りたい…」
「洞性徐脈や洞性頻脈になったら必ず治療が必要なのだろうか…」
洞性徐脈は脈が遅い状態であり、めまいや失神などの症状が現れる場合があります。また、洞性頻脈は、脈が速くなってドキドキと鼓動を強く感じたりします。

この記事では、洞性不整脈についての説明とともに、洞性徐脈とは何かを詳しく解説していきます。

Contents

洞性徐脈とは?どのような症状?

心筋を動かすために刺激を生み出しているのが、洞結節と呼ばれる部分です。この洞結節は自律神経である交感神経と副交感神経によって調整されていますが、それが乱れると、正しいリズムで洞結節が働かなくなり、脈が遅くなったり早くなったりします。そして、冒頭でもお伝えしたとおり、脈が遅い状態を洞性徐脈と呼び、副交感神経が優位になることで、起こります。

洞性徐脈は、めまい・失神などの症状が出る場合もありますが、必ずしも何らかの症状が出るとは限りません。

洞性徐脈の原因

洞性徐脈の原因には次のようなものがあります。
・洞不全症候群
・房室ブロック
・薬の副作用
・甲状腺の病気
・加齢
・動脈硬化 など
遺伝性のものや薬剤を原因とする洞性徐脈も存在しますが、睡眠中やリラックスしているときなど副交感神経が優位になるときは、脈拍はゆっくりになりますので、それに関しては問題ありません。

脈が病的に遅い洞不全症候群とは?

洞結節の機能障害により、病的に脈が遅い病態を洞不全症候群といいます。通常人間の心拍数は1分間に60回〜100回程度ですが、洞不全症候群になると、運動をしたり発熱があったりしても心拍数が十分に上昇しません。高齢者の発症が多く、特に他の心疾患をお持ちの方や糖尿病患者さんでよくみられます。

洞性頻脈とは?どのような症状?

洞性頻脈とは、洞性徐脈とは逆に心臓の脈が早い状態を指しています。洞性徐脈と同じく交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、洞結節のリズムが乱れることで起こります。洞性頻脈になると、心臓がドキドキまたはバクバク感じる、脈が早いなどの自覚症状が現れ、徐々に心拍数が上がっていきます。一分間の心臓の拍動が100回以上の場合には、頻脈と診断されます。

洞性頻脈の原因

洞性頻脈の原因は複数あり、心臓に異常がある重篤な疾患から、機能的なもので治療する必要のないものまであります。

洞性頻脈を引き起こす疾患の例は次のようなものです。
・不整脈:発作性心房細動・洞不全症候群・房室ブロックなど
・不整脈以外の循環器疾患:心筋症・心不全・狭心症など
・内分泌疾患:甲状腺機能異常・副腎機能異常など
・呼吸器疾患:慢性閉塞性肺疾患・気管支喘息など

問題のない洞性頻脈の原因は下記の通りです。
・カフェイン
・アルコール
・精神的緊張 など
その他にも、更年期障害や低血圧症によって洞性頻脈になる場合もあります。洞性頻脈の原因疾患が認められた時には、原因疾患の治療が優先されます。

不整脈とストレスの関係について

原因不明の不整脈はストレスが原因である場合が多いです。自律神経の交感神経・副交感神経はストレスの影響を受けやすく、ストレスによってそのバランスが崩れてしまうのです。

ストレス性の不整脈は、心臓疾患と違ってすぐに命に関わるようなものではありませんが、交感神経が優位な状態が続くと、免疫力が低下してしまう恐れがあります。また、睡眠不足・過労・食生活の乱れなども、不整脈を誘発します。

洞性不整脈の治療について

一過性の洞性不整脈には特別な治療は必要ありません。何らかの疾患が原因で引き起こされているのなら、その原因である疾患を治療します。洞性不整脈の自覚症状があって症状が長引いている時には、重篤な疾患に罹っている可能性も考え、医療機関を受診してください。

まとめ:洞性徐脈と洞性頻脈とは?ストレスとの関係や治療についても解説!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・洞性徐脈は脈が遅い状態であり、洞性頻脈は脈が速い状態である
・自律神経と不整脈は深く関係している
・脈が乱れる状態を洞性不整脈と呼び、ストレスや何らかの疾患などが影響している
・一過性の洞性不整脈は治療の必要はないが、長期的に不調を感じる場合は、医療機関を受診すること
以上の点が重要なポイントでした。洞性頻脈や洞性徐脈であるからといって必ずしも、問題であるとは言えませんが、病気が隠れている可能性があることも考え、強い動悸や長期的に不調があれば受診しましょう。

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