漢方薬ってどんな薬?サプリメントとの違いは?

こんにちは!処方箋なしで病院の薬が買えるセルフケア薬局です。

健康に対して薬を試してみようと思ったときに、
「漢方薬かサプリメント、どちらを選んだら良いのだろう?」
と悩んだことのある方もいるのではないでしょうか。

今回は漢方薬とサプリメントの違いや、飲む際の注意点などをご紹介します。

目次

・サプリメントと漢方について
・漢方薬の副作用について
・自分にあった漢方薬の選び方について

 

 

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Contents

漢方薬は「医薬品」

サプリメントとは違い、漢方薬は医療の場でも使われる「医薬品」です。
発祥は中国で、数千年もの歳月の中で培われた医療や治療に関する経験をもとに導き出された薬です。

漢方は主に、2種類以上の「生薬」を組み合わせて作られます。
生薬とは、自然や植物、動物、鉱物に含まれる薬効となる部分のことです。
化学物質は使わずに、自然のものから作られていることも、漢方の大きな特徴です。

中国が起源ですが、現在では日本人の体格や体質に合わせて、日本独自の調合をされた148種類もの漢方薬が厚生労働省に承認されています。
日本の医療技術を駆使し、生薬が本来持ち合わせる効果を最大限に発揮させ、服用のしやすさだけではなく、長期保存できることも考えて加工されています。
また「医療用漢方製剤」として保険適用もされるため、多くの病院で処方されてもいます。

 

サプリメントとは?

サプリメント(通称「サプリ」)は、別名「栄養補助食品」とも呼ばれる、健康補助食品です。
体が必要とするビタミンやミネラルなどの栄養素を補ってくれます。

主に使われるケースは、健康を目的とする場合だけでなく、ダイエットや美容を理由に服用されることもあります。
錠剤やカプセルといった服用しやすい形状をしており、持ち運びにも便利です。
値段も漢方薬に比べて低価格なものが多く、日常に取り入れやすい手軽なものと言えます。

しかしながら、サプリはあくまで健康食品(医薬品を含まない健康を促進する食品のこと)のカテゴリーとして扱われます。
薬のように効果を示すものではなく「健康を手助けするサポーターのようなもの」と言えるでしょう。

 

漢方薬でも副作用はある

「漢方薬は自然のものでできているから体に優しい」と思われがちですが、医薬品に分類されることもあり、副作用が出ることもあります。

特に注意したいのは『地黄』『麻黄』『大黄』『附子』『芒硝』『桃仁』といった、比較的作用の強い薬剤を含む漢方です。
効果が強い分、人によっては副作用も出るため、慎重に服用せねばなりません。

『甘草』による偽アルドステロン症は、漢方による副作用症例として有名です。
症状としては、高血圧、高カリウム血症、低カリウム血症などがあります。
そのほか『小柴胡湯』による間質性肺炎や肝機能障害も報告されています。

漢方は、その人の体質や体格にあったものを選ぶことが大切です。
「風邪のひき始めには葛根湯」と言われるほどメジャーな葛根湯であっても、人によっては副作用を起こすこともあります。
そのような失敗を起こさないためにも、漢方独自の考え方『証』を先ずは知り、その上で自分に合う漢方選びをしましょう。

 

漢方独自のものさし『証』とは何?

自分に合った漢方選びは、効果を実感する上で欠かせない条件です。
漢方の世界には、独自の基準のようなものがあります。
その基準を『証(しょう)』と呼び、それをもとに、その人の病状や体に合った漢方薬を選びます。

『証』とは、その人の体質や体格、病状などの今の状態をトータルで表したものです。

この『証』は2つに分けられます。
・体力がなく痩せ型、胃腸が弱く下痢をしやすい方は『虚証』
・体力があり体格も良く、胃腸が強い方は『実証』

この基準をもとに漢方を選ぶため、たとえ同じ症状であったとしても『虚証』と『実証』とで選ぶ漢方が異なります。

例えば、先ほど挙げた葛根湯は『実証』の方に使う漢方薬のため『虚証』の方が服用すると、下痢などの副作用を起こすことがあるのです。

 

自分に合った漢方薬を選びましょう

漢方薬は今や、市販でも多く販売され、手軽に購入することができます。

自分に合った漢方を選べば、日頃感じている体の不調を整える効果を期待できます。
漢方は、慢性的な体の不調を改善するのを得意とします。
例えば、女性に多い不定愁訴などです。
明確な原因がわからないまま、なんとなく体のだるさが続いたり、めまいや肩こりに悩まされる症状ですが、こういった場合に漢方薬が適しているとも言われます。

「体質的に胃腸が弱い」「慢性的な体のだるさに悩んでいる」などの体の不調はもちろんですが、「気持ちが落ち込む」「「イライラする」など精神的な面にもアプローチしてくれるのが、漢方の良いところです。

しかし、いくら自然のものでできているとはいえ、自分に合ったものを選ばなければ意味はなく、時に副作用を起こすこともしっかりと覚えておきましょう。
服用後に少しでも異変を感じたら中止するなど、飲んだ後の体調の変化もちんと気にかけてみてください。

「漢方薬を飲んでみたい」と思う方は、かかりつけの医師や漢方薬局へ相談されることをおすすめします。

零売薬局チェーンのセルフケア薬局でも、漢方薬のお取り扱いがございます。
薬剤師に相談しながら漢方を選べるので、ぜひお気軽にご相談ください。
漢方薬の取り扱いもある薬局一覧はこちら

自分に合った漢方を見つけて、今ある不調を改善しましょう。

 

看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。