風邪の治りかけ症状について|咳・鼻水・痰

「風邪の治りかけで咳や鼻水、痰といった症状がおさまってきたが、どれぐらいで風邪は治るものなのか?」
「風邪の治りかけの症状について知りたい…」
風邪は咳や鼻水、痰といった症状があらわれますが、「自身の風邪が果たして治ってきているのか知りたい」と思われている方もいるでしょう。ただし、風邪が治りかけて咳や鼻水、痰といった症状がおさまってきていたとしても、免疫力は低下していますので無理は禁物です。

今回は、咳や鼻水、痰といった風邪の治りかけの症状をテーマにお届けしていきますので、現在風邪をひいている方や風邪の知識をつけたい方はぜひご覧ください。

Contents

風邪はどれぐらいで治る?

風邪は感染してから1日~4日程の潜伏期間を経て発症し、発症後1日~2日は感染力が最も強く、基本的に1週間から10日程で治ります。

治りかけの風邪症状

風邪の治りかけの症状について見ていきましょう。

咳は細菌やウイルスといった異物を体外に排出しようとする生体防御反応であり、気道に炎症があると些細な刺激でも咳が出やすくなります。風邪が治るにつれて炎症もおさまっていきますので、咳の出る回数が減っていきます。

咳の回数が減ってくれば、炎症もおさまってきていると言えるでしょう。もし、風邪をひいて咳だけが長く続くという場合であれば、咳喘息という別の病気になってしまっている場合がありますので注意が必要です。

痰も異物を体外に排出しようとする生体防御反応であり、痰は気道の粘膜でつくられる分泌物です。つまり、咳と同様に炎症がおさまってくれば痰も少なくなってくるわけです。痰はうがいや咳払い、咳と一緒に出ることがありますが、痰を強く出そうとすると喉の痛めてしまう原因になりますので、注意しましょう。

喉をうるおすことで痰は出やすくなります。痰の色が黄色や黄緑色の場合には徐々に風邪が治りかけているサインです。その理由は、鼻水と同様ですので、次項で説明します。

鼻水

痰や鼻水の色が黄色や黄緑色というのは、風邪が徐々に治っている、細菌やウイルスと戦っている証拠になります。通常の鼻水の色は透明ですが、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかり、ウイルスや細菌が入ってくると、それらを排除するために白血球が戦います。そして、白血球の死骸が混じり黄色や黄緑色になるのです。

風邪にかかる前は透明の鼻水であり、風邪にかかって治りかけになると黄色や黄緑色の鼻水になり、完全に治ればまた透明の鼻水に戻っていきます。鼻水には細菌やウイルスが含まれていますので、すすることなくティッシュにくるみましょう。また、鼻水を強くかむと耳詰まりの原因になったりしますので、優しくかむことが大切です。

下痢

お腹の風邪と呼ばれるものでは、腹痛に加えて下痢や嘔吐を起こしてしまいます。お腹の風邪では水様便として、何度も下痢を繰り返してしまうことは少なくありません。水分をとっても下痢として流れてしまうので脱水症状に気を付ける必要があるのですが、治りかけでは下痢の回数が減っていくため、徐々に食事を口にできるようになります。

下痢の回数が減ってきて、徐々に食事がとれるようになってきて、便の硬さも徐々に戻ってくれば回復に近づいていると言えるでしょう。

疲れやすい

風邪の症状である咳によって夜熟睡できなかったり、食欲が湧かなかったりして、風邪の治りかけでは疲れやすいなと感じることがあります。解熱後は体力を消耗していますので、ほかの症状がおさまってきても疲れを感じる場合は、しっかり休養をとりましょう。

風邪の治りかけも安静に

風邪の治りかけであっても免疫力が低下していますし、解熱後であっても体力は消耗していますので、安静にすることが大切です。

「風邪が治りかけてきたから、少しずつ行動しよう…」と思うことなく、しっかり休養できるのであれば、完全に風邪が治ってから行動するのが良いでしょう。自分では風邪が治りかけてきているなと思っても、風邪の菌が残っており人にうつしてしまう可能性も0ではないということを覚えておきましょう。

風邪の治りかけで気を付けるべきこと

風邪の治りかけで気を付けるべきこととしては、
・しっかり睡眠時間を確保すること
・食事を口にできるようになってくれば栄養を意識して摂る
・治りかけであってもマスクをして家族などにうつさないようにすること
・喉を乾燥させないように加湿をしたりのど飴などを舐める
以上の点が挙げられます。風邪の治りかけだからといって油断せずにこれらを意識しましょう。

まとめ:風邪の治りかけの症状について|咳・鼻水・痰

いかがでしたか?今回の内容としては、
・風邪の治りかけでは炎症がおさまっていくことで咳の回数も減っていく
・痰や鼻水の色が黄色や黄緑色であれば細菌やウイルスと白血球が戦って治りかけている証拠である
・お腹の風邪における下痢は治りかけてくると下痢の回数が減って食事がとれるようになり、便も硬くなってくる
・風邪の治りかけでも油断せずに対策を怠らないこと
以上の点が重要なポイントでした。今回の内容を参考にしていただくと、自身の風邪が治りかけているかどうかの判断ができるようになるでしょう。

ただし、風邪の治りかけの判断ができるようになっても油断せず、完全に治るまでは安静にして過ごしましょう。

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