気管支炎と喘息の違いとは

「気管支炎と喘息の違いについて知りたい…」
「気管支炎はどのような症状があらわれるのだろう…」
気管支炎と喘息は共に咳が止まらなくなったり、呼吸がしにくくなったりすることから、その違いが分かりにくいと感じる方が多いようです。しかし、気管支炎と喘息は原因が違うため、最適な治療方法も変わります。今回は、「気管支炎と喘息の違い」や「それぞれの症状・原因・治療法」について解説していきます。

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気管支炎とは?

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気管支炎は、空気の通り道となる気管支に炎症が起きて敏感になっている状態のことを指しています。

気管支炎の症状

気管支炎になると、咳や痰の症状の他に、発熱・喉の痛み・頭痛・鼻水なども同時に起こります。また、咳と一緒に白い粘液が出ることが多くあります。

気管支炎の原因

気管支炎はインフルエンザウイルスやRSウイルスといったウイルス感染や、百日咳菌や肺炎球菌といった細菌が原因となって起こります。特に緑や黄色の痰が出る場合は、細菌感染を疑います。気管支炎の原因を特定するためには、医師に咳や痰の状況をしっかり伝えることが大切です。

気管支炎の治療

気管支炎の治療はその原因によって変わります。ウイルス感染が原因の時には、辛い症状を和らげる対症療法が行われ、細菌感染が理由の場合には、抗生物質が処方されることがあります。

気管支喘息とは?

気管支喘息とは気管支の炎症が起き、炎症によって気管支が狭まってしまう病気です。

気管支喘息の症状

気管支喘息の症状は、発作性の激しい咳・胸の痛み・呼吸困難・空咳などが挙げられます。早朝や夜間に咳が出やすく症状が重くなると会話が困難になったり、大発作が起こったりすることがあるため、それによって日常生活が制限されることもあります。また、呼吸をする度に「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という音(喘鳴)も症状の特徴になります。

気管支喘息の原因

気管支喘息の原因は、アレルギーが関係していることが多く、ハウスダストや花粉などのアレルゲンによって気道に炎症・発作が起こります。気管支喘息の発作は、喫煙・ストレス・飲酒・気温の変化などが原因になる場合もあります。

気管支喘息の治療

気管支喘息の治療では、ステロイド薬・長時間作用性β2刺激薬・テオフィリン除放製剤などを使います。また、発作が起きてしまった時には、短時間作用性β2刺激薬を吸入し、短時間で気管を広げて対応します。発作後に処方薬を使用しても効果が感じられない時には、重篤化を防ぐために救急搬送を依頼するべきでしょう。

気管支炎と喘息の違いについて

気管支炎はウイルスや細菌が原因である一方で、喘息はアレルゲンなどのさまざまな原因を探る必要があります。そして、アレルゲンを特定するために、アレルギー検査が行われる場合もあります。

気管支炎と喘息を見分けるには、問診・聴診・血液検査・レントゲンなどの他、気管支の炎症度合いを把握するために、スパイロメトリー(肺機能検査)やピークフロー検査(吐く息の最大の流量を測定)が実施されます。

まとめ:気管支炎と喘息の違いとは|原因・症状

いかがでしたか?今回の内容としては、
・気管支炎は、空気の通り道となる気管支に炎症が起きて敏感になっている状態のことである
・気管支喘息は、気管支の炎症が起き、炎症によって気管支が狭まってしまう病気である
・気管支炎と気管支喘息の違いは、気管支炎の主な原因はウイルスや細菌であるのに対して、喘息はアレルギーが原因になることが多いという点が挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。咳や痰、ゼーゼーヒューヒューといった喘鳴が起こる場合には、今回紹介した病気の可能性もあります。普段と違う違和感があれば、なるべく早く受診しましょう。

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