気管支炎は自然治癒するもの?対症療法が中心の気管支炎について

「気管支炎は自然治癒するのだろうか…」
気管支炎になると、咳・喉の痛み・痰などの症状が出て、水を飲むのも辛いような状態になってしまう方もいます。そんな気管支炎ですが、自然治癒することはあるのでしょうか?

今回の記事は気管支炎をテーマに、「気管支炎は自然治癒するのか?」「気管支炎の対症療法」などを解説していきます。

Contents

気管支炎とは?

気管支炎とは、空気の通り道である気管支の粘膜が炎症して咳・喉の痛み・痰・発熱・悪寒などの症状が出る疾患のことです。風邪の症状に似ていますが、風邪の炎症は上気道で発生するのに対して、気管支炎の炎症はより奥の気管支で発生します。特に高齢者や子供は症状が悪化しやすいことから、経過に十分注意する必要があるでしょう。

また、気管支炎は数日〜数週間で症状が落ち着く急性気管支炎と、何ヶ月もの間症状が治らない慢性気管支炎の2種類があります。

急性気管支炎

急性気管支炎はウイルスや細菌の感染によって引き起こされ、上気道に炎症ができてから3〜5日後に気管支炎を発症します。乾いた咳から始まり、経過とともに痰が絡んだような咳が出始めるでしょう。風邪症状の後に咳が続く場合は、急性気管支炎が疑われます。特に子供が罹りやすい疾患です。

慢性気管支炎

慢性気管支炎になると、咳が何ヶ月も続きます。さまざまな検査を行なっても原因が分からない場合もありますが、アレルギー・有害物質・受動喫煙・喫煙などが代表的な要因だと言われています。症状は急性気管支炎に似ていますが、痰の絡む咳・色のついた痰が出る方が多いです。慢性気管支炎は喫煙の影響を受けていることがあるため、成人に多い疾患です。

気管支炎は自然治癒するもの?

気管支炎は自然治癒するものなのでしょうか?結論として、急性気管支炎は基本的に自然治癒するものなので、安静にして体の抵抗力を高めることです。咳や喉の痛みなどの症状が辛い時には、対症療法を行って改善を促します。慢性気管支炎の場合は、喫煙が原因になることがあったりするため、その原因が改善されなければ症状の改善は難しくなります。

慢性気管支炎は自然治癒する?

慢性気管支炎は医療機関を受診し、継続的な投薬で改善していきます。ただし、喫煙などその原因を取り除くことが可能であれば、自然治癒する可能性もあります。

その他にも、炎症の悪化を抑えるために香辛料や辛い食事を避ける、熱過ぎる食べ物を控えてバランスの良い食事を食べると良いでしょう。適度な運動も効果的です。

気管支炎の治療について

続いて、急性気管支炎と慢性気管支炎の治療について見ていきましょう。

急性気管支炎の治療

急性気管支炎の治療は対症療法が中心に進められます。十分な栄養を摂取しながら安静にして体を休め、体の抵抗力を高めていくのです。対症療法については、後ほど詳しく説明します。

慢性気管支炎の治療

慢性気管支炎は適切なアレルギーの薬や抗生物質を用いて治療を進めます。煙草は気管支の炎症を誘発するため、喫煙者はまず禁煙することが大切でしょう。

対症療法とは?

対症療法とは、患者の症状に対応する処置をおこなうもので、根本的な解決ではなく症状を緩和させる処置になります。

基本的に気管支炎は対症療法が中心である

急性気管支炎の治療は主に対症療法が行われます。急性気管支炎の際に行われる具体的な対症療法は、解熱剤や鎮咳剤で症状を緩和する、痰が絡む場合は去痰薬を使用するといったものです。

大量の痰が出ている状態で咳を止めてしまうと、本来体から排出するべき痰が留まるなど、症状を悪くしてしまう恐れがあります。そのため、病院では患者の症状に合わせて適切な薬を処方しています。

まとめ:気管支炎は自然治癒するもの?対症療法が中心の気管支炎について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・気管支炎は、空気の通り道である気管支の粘膜が炎症して咳・喉の痛みなどの症状が出る
・急性気管支炎は基本的に自然治癒が可能だが慢性気管支炎は原因を取り除かない限り、基本的に医療機関での治療が必要である
・急性気管支炎で行われる対症療法は解熱剤や鎮咳剤での症状緩和、痰が絡む場合は去痰薬の使用などである
以上の点が重要なポイントでした。一般の方にとっては、上気道炎なのか、気管支炎なのかという判断が難しいと思われますが、どのような病気でも共通するのが体調の悪い時は無理せず安静にして過ごすことです。無理に動いてしまうと症状が長引いたり悪化の原因になりますので、注意しましょう。

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