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挫創・挫傷・切創・擦過傷・咬傷・刺創・裂挫創とは?それぞれの意味を紹介!
「挫創ってどのような傷のこと?」
「裂挫創って何…?」
怪我は、その状態によってさまざまな呼び方があります。挫創・挫傷・切創・擦過傷・咬傷・刺創・裂挫創がその例です。今回は、怪我の呼び方と意味について詳しく紹介していきます。外傷についての理解を深めたい方はぜひご覧ください。
<h2>外傷は状態によって呼び方が変わる</h2>
早速、外傷の種類とそれぞれの意味について説明します。
<h3>挫創(ざそう)</h3>
挫創(ざそう)は鈍器で打ったりして強い力で皮膚が圧迫された時にできる傷のことで、挫滅創とも呼ばれます。患部周辺も損傷しやすく、治癒に時間がかかります。また、損傷が皮膚だけでなく皮下組織に拡大している時には、形成外科での治療が必要です。また、処置後に感染症に罹る可能性もあります。
<h3>挫傷(ざしょう)</h3>
皮膚表面には損傷が少なく、皮下組織・臓器が損傷した状態を、挫傷(ざしょう)と呼びます。皮膚に異常がなく見過ごされる恐れがありますが、皮下及び深部に出血している可能性が考えられます。
全身や体の一部が大きな物体に衝突することで起こり、重要臓器に挫傷が生じた場合は命に関わる恐れがあるでしょう。打ち身・捻挫・骨折は挫傷の一種です。
<h3>擦過傷(さっかしょう)</h3>
擦過傷(さっかしょう)とは、擦り傷のことを指しており、皮膚表面が擦れてできます。道路で転んだ時に、アスファルトに膝が擦れて傷ができるなどがその例です。傷自体は浅いため短期間で治りますが、場合によっては感染症を発症する可能性があります。
また、ゴミや土砂などの些細な粒子が傷の中に入り込んでしまうと、完治後も皮膚が元通りの色に戻りません。これを防ぐためには、傷ができた時に十分傷口を洗浄する必要があります。
<h3>咬傷(こうしょう)</h3>
噛みつかれることでできる咬傷(こうしょう)は、ペットや動物に噛まれた時に発生します。歯に付着している雑菌が体内に入ってしまう恐れがあるため、咬傷の治療は感染回避に重点が置かれます。特に動物に噛まれた時には、洗浄・抗生薬の投与などの処置が必要になります。
<h3>刺創(しそう)</h3>
刺創(しそう)は先端が鋭利な刃物や針などによってできる傷のことです。刺創は大きさに比べて深い傷がつきやすく、重要な臓器を損傷してしまう恐れがあります。
傷が深い場合には、刺さった刃物を引き抜かずに救急隊を呼びましょう。刃物を引き抜くことで、出血が増える可能性が考えられます。刃物が抜けてしまった時には、患部にタオルや布を巻き付けて皮膚に固定し、止血します。釘など刺さったものが体内に残ってしまった時には、麻酔をして摘出手術が行われます。
<h3>裂挫創(れつざそう)</h3>
裂挫創は皮膚が裂けた傷のことで、転倒・スポーツ・交通事故などで起こります。強い力が皮膚に加わり、腫れ・皮下出血を伴うという特徴があります。怪我の部位によっては神経や骨が損傷することもあり、感染症にも注意しなくてはいけません。
<h2>まとめ:挫創・挫傷・切創・擦過傷・咬傷・刺創・裂挫創とは?それぞれの意味を紹介!</h2>
いかがでしたか?今回の内容としては、
・挫創:皮膚が強い力で圧迫された時にできる傷
・挫傷:皮膚表面に傷はないものの内部が損傷すること
・擦過傷:擦り傷
・咬傷:人や動物に噛まれた傷
・刺創:刃物など鋭利なもので刺された時の傷
・裂挫創:皮膚が裂けた傷
以上の点が重要なポイントでした。外傷にはさまざまな種類があり、種類ごとに必要な処置が変わります。自分が怪我をした時には、どのような怪我をしているのか?を考えると適切な応急処置ができるようになるでしょう。