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薬剤師監修 よくふくらはぎがつる人が注意すべき病気はコレ!
ふくらはぎが頻繁につるのだけど何かの病気なんじゃないか?と不安に思う方もいらっしゃいます。
今回は、ふくらはぎがつりやすい人に考えられる病気をご紹介します。
このブログでは以下を知ることができます!
・ふくらはぎがつる2つの原因
・ふくらはぎがつりやすいとき
Contents
頻繁にふくらはぎがつる時に疑われる病気
ふくらはぎがつっても、通常なら数分で元の状態に戻るものです。ですが、頻繁に怒ったり、長時間続いたりする場合は、単にふくらはぎがけいれんしているだけではなく、なんらかの病気のサインであることも考えらえます。
電解質異常
マグネシウムやカルシウムなどの電解質に異常が生じた状態で、人体に様々な影響を及ぼします。
◇熱中症
◇腎疾患(人工透析の場合)
◇脱水
◇下痢
◇嘔吐など
血管系疾患
生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満)、家族歴、喫煙者に多い病気で、これといった症状もなく病状が進行するので「サイレントキラー」とも呼ばれます。
◇下肢静脈瘤
◇血管炎
◇閉塞(へいそく)性動脈硬化症など
内分泌系疾患
ホルモンの異常によっておこる病気で、それらをまとめて内分泌系疾患といいます。ホルモンの量や働きに異常が現れます。
◇甲状腺機能低下症
◇副甲状腺機能低下症
◇アジソン病など
神経筋疾患
脳・脊髄および末梢神経や筋肉自体の病変によって運動に障害をきたす疾患の総称です。
◇脳梗塞
◇椎間板ヘルニア
◇脊柱管狭窄(きょうさく)症
◇筋萎縮性側索硬化症
◇筋ジストロフィーなど
代謝異常
臓器はそれぞれ代謝を行っており、異常の現れ方もそれぞれです。中でも脂質代謝異常症の場合、ほとんど症状はありません。
◇糖尿病
◇肝硬変
◇低栄養状態など
骨関節疾患
骨や関節が壊れたり変形したりして、骨格に病変を有する疾患です。重症になると骨同士がくっついてしまうこともあります。
◇関節炎など
薬による副作用の場合
以下の薬の副作用でふくらはぎがつる場合があります。
◇高血圧症
◇脂質異常症
◇ぜんそく
◇抗ガン剤
◇ホルモン剤
セルフケア薬局では、LINEから薬剤師にお薬のことを相談することができますので、よろしければご活用ください!
なぜふくらはぎがつるのか?
「最近、よくふくらはぎがつる…」とお悩みではありませんか?実はそれ、危険な病気のサインかもしれません。運動不足や加齢が原因かな?と軽く受け流すのではなく、その原因について考えてみましょう。
ふくらはぎがつる理由は、大きくわけて2つの原因があります。
脱水
運動をして大量の汗をかくと、体は脱水状態になります。脱水状態の体では血中のカルシウム・マグネシウムなどのミネラル(電解質)のバランスが崩れがちです。すると、筋肉や神経を安定させることが難しくなり、充分な代謝が行われず、ふくらはぎがつりやすくなります。
血行不良
血液は、常に循環しているわけではありません。時には、逆流やうっ滞(血液が停滞すること)を起こすこともあります。すると、血中のミネラル(電解質)に異常が起こり、ふくらはぎの筋肉が異常な収縮を起こしてしまい、ふくらはぎがつりやすくなります。
このことからもわかるように、ふくらはぎがつるのは「ミネラルなどのバランスが崩れるため」と考えられます。
血流が滞ると、筋肉にまで影響し、ふくらはぎがつってしまうので、体が脱水状態にならないようこまめに水分を摂りましょう。また、血流が滞らないように、適度な運動も摂り入れるようにしましょう。
ふくらはぎがつりやすいのはこんな時
突然の痛み…ふくらはぎがつると、あまりの痛さにただ我慢をしながら、痛みが去るのを待つ人も多いでしょう。いつ起こるか分からないので、その痛みに恐怖すら感じます。
ですが、実際には、つりやすいパターンがあることをご存知でしょうか?
ここでは、ふくらはぎのつりに気をつけるべき時をご紹介します。
■寝ている時
寝ている時にふくらはぎがつったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
就寝中は、足の甲とすねが一直線になる時間が長く、感覚器官が鈍ってしまうためと言われています。
■冬場や体が冷えた時
寒い日もふくらはぎはつりやすいです。体が冷えやすく、特に第二の心臓と呼ばれるふくらはぎが冷えることでポンプの役割が鈍り、血流が悪くなることでつりやすくなります。また、冷えて筋肉がカチカチに硬直することでも、ふくらはぎはつりやすくなります。
■激しい運動をした日
たくさん汗をかくて運動をした日は、筋肉の動きを調整するミネラルが排出され、筋肉も疲れてしまいます。疲労した筋肉には老廃物が溜まりやすく、血流が悪くなるため、ふくらはぎがつりやすくなります。
■食生活の乱れ
ビタミンやミネラルを含む食事を摂取しないでいると、電解質のバランスが崩れ、ふくらはぎがつりやすくなります。また、糖分の過剰摂取も、代謝にビタミンが消費されるため、ふくらはぎがつりやすくなります。
ふくらはぎのつりが気になる人は、ビタミンやミネラルを意識的に摂取し、バランスのよい食事を心掛けましょう。
激しい運動でふくらはぎがつりやすいからといって、運動がダメだというわけではありません。むしろ運動不足は筋力が衰え、体内の血の巡りが悪くなることで、ふくらはぎがつるだけではなく、いろいろな不調を起こします。
食習慣を整え、血行を改善することが、ふくらはぎのつりを避ける最大のポイントです。
まとめ
ふくらははぎがつることは、よくあることです。通常は、安静にしていると改善される場合がほとんどです。また、ふくらはぎがつりやすい原因を知ることで、冷えを防ぐ、血行をよくする、栄養を補給するなどの対策も可能です。
ただし、あまりにも頻発したり、長時間に及んだりする場合は、病気のサインであることも考えられるので、医療機関へ相談に行くことをおすすめします。