口内炎は人にうつる?うつる場合がある口内炎について

「口内炎がうつる…」という話を聞いたことはありますか?口内炎は栄養バランスの乱れやストレスでできるもので、人にうつるはずがないと考えている方もいますが、実際は人に口内炎をうつしてしまう可能性はあります。

今回は、「口内炎の種類」と「人にうつる口内炎とは何か?」という点をテーマにお届けしていきます。

Contents

口内炎ができる原因とは?

口内炎ができる代表的な原因は下記の通りです。
・食生活や生活習慣の乱れ
・ストレスによるもの
・熱いものを食べたり噛んでしまったりなどの刺激によるもの
・ウイルスや細菌の繁殖によるもの
一言で「口内炎」と言っても、それぞれ違う原因があるということです。

口内炎はうつるのか?

全ての口内炎が人にうつるわけではありませんが、ウイルス感染が原因で起こるウイルス性口内炎は人にうつる可能性があります。例として、感染力の強いウイルスの場合はタオルを共有するなどしてうつる場合があります。

人にうつる口内炎を引き起こす病気

続いて、ウイルス性口内炎を引き起こす病気の種類を見ていきましょう。

ヘルペス性歯肉口内炎

ヘルペス性歯肉口内炎は、単純ヘルペスウイルス1型に感染して発症します。3歳までの子供の感染が多く、感染すると高熱が出て口内炎ができるのですが、痛みが強いことから食事や飲み物を受け付けなくなる子供もいます。家族間での感染が多く、一度症状が治ってもストレスや疲れなどの影響で免疫力が下がると、再発を繰り返すという特徴もあります。

手足口病

コクサッキーウイルスA6・A10・A16やエンテロウイルス71が原因となる病気で、口の中だけでなく手のひらや足の裏・甲にも水疱ができます。また、熱が出る場合もあり、発症から約3日〜7日で水疱が消えていきます。患者の糞便や水疱内容物によって感染し、特に5歳以下の子供が発症しやすいという特徴があります。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは乳幼児に多く見られる夏風邪の一種で、主にコクサッキーウイルスA群が原因で起こります。さまざまなウイルスが存在するため、複数回感染を繰り返す可能性もあるでしょう。39度以上の高熱や喉の腫れ、口の中に水疱がたくさんできて喉の痛みも伴います。

水疱は2〜3日で消えますが、食事や飲み物を受け付けなくなると、脱水症状に気をつけなくてはいけません。

淋菌感染症

淋菌という細菌を原因とした性感染症で、性行為や性行類似行為で感染します。感染力が弱いため、別の理由で感染する可能性は稀です。感染した部位に炎症が生じるもので、口内炎・咽頭炎・尿道炎・子宮頸管炎といった症状があらわれます。

梅毒

梅毒トレポネーマという細菌が原因の性感染症で、初期症状として口内炎ができる場合があります。進行性の病気なので、治療せずにいると全身にさまざまな症状が現れ、妊娠中の場合は胎盤を通して胎児に影響を与える場合もあります。

うつらない口内炎について

食生活や生活習慣の乱れ・ストレス・熱いものを食べた・噛んでしまったなどの刺激が原因の口内炎は人にうつることはありません。つまり、日常生活と関係する口内炎はうつらないと言えるでしょう。

口内炎を人にうつさないためには?

口内炎にはうつるものとうつらないものがありますが、口内炎の原因を自分で判断することは難しいでしょう。ですので、口内炎となれば、人にうつさないように気を配ることが大切であると言えます。続いて、ウイルス性口内炎をうつさない方法を見ていきましょう。

タオルや食器の共用を避ける

タオルや食器などを共有すると、口内炎が人にうつってしまう恐れがあります。タオルは利用の都度洗濯し、日光に当てて乾かしましょう。

患部を触らない

口内炎を触った手で他のものを触ると、ウイルスや細菌を広めてしまいます。口内炎は触らないことが一番ですが、触れてしまった場合は石鹸でよく手を洗ってください。

まとめ:口内炎は人にうつる?うつる場合がある口内炎について

いかがでしたか?口内炎には種類があり、人にうつる口内炎を引き起こす病気には、
・ヘルペス性歯肉口内炎
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・淋菌性感染症
・梅毒
などがあるということでした。また、今回ご紹介したように、ウイルス性口内炎を人にうつさないためには、患部をむやみに触らないこと、そしてタオルや食器を共有しないなどの行動を心掛けましょう。

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