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若年性高血圧とは?20代でも高血圧になり得る!
「若くても高血圧になることはあるのだろうか…?」
「若年性高血圧について知りたい…」
高血圧と聞くと中年以降の病気だという印象が強いと思いますが、20代などの年齢の若い方も高血圧になり得ることを知っていますか?若年層の高血圧を若年性高血圧と呼び、疾患によるもの、生活習慣によるもの、原因不明のものなど、さまざまな理由で血圧が高くなります。
今回は、若年性高血圧の原因・症状・対策について解説していきます。
Contents
血圧とは?
心臓から送り出された血液が、動脈の内壁を押す力のことを血圧と呼びます。血圧は腎臓・内分泌系・神経系といった物質など、さまざまな因子によって調整されており、一日を通して常に変動しているものです。
血圧には最高血圧・最低血圧があり、最高血圧は収縮期血圧とも呼ばれ心臓が収縮したときの血圧です。最低血圧は、拡張期血圧とも呼ばれ心臓が拡張しているときの血圧になります。
血圧を測るときに2つの数字が表示されるのは、この最高血圧と最低血圧が測定されているのです。
高血圧とは?高血圧の判断基準
高血圧(高血圧症)になると、血圧が正常より高い状態が一時的ではなく長期的に維持されてしまいます。具体的には最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上、これが高血圧の判断基準です。どちらも基準値が超えているときだけでなく、どちらか一方が超えていれば高血圧となります。
若年性高血圧とは?
高血圧の方は日本に2〜3千万人もおり、代表的な生活習慣病です。加齢によって血管が柔軟性を失うことが発症原因の一つであるため、歳をとるほど血圧が上がりやすくなります。
中でも、若年層である35歳以下で高血圧の症状があることを「若年性高血圧症」と呼びます。血圧は加齢とともに高くなっていくものなので、若いうちから血圧が上がってしまうと、対処しなければ将来的に高血圧が悪化してしまう恐れがあるでしょう。
若年性高血圧の原因
若年性高血圧は、生活習慣などによるもの、他の疾患が理由となっているものの2つのパターンに分けられます。ここでは、それぞれの原因について説明しましょう。
生活習慣の問題が原因の若年性高血圧
生活習慣の乱れによって引き起こされる若年性高血圧の原因は、若年性でない高血圧症の原因と同じです。
・肥満(メタボリックシンドローム)
・アルコールの過剰摂取
・運動不足
・塩分の過剰摂取
・喫煙
・ストレス
・遺伝
生活習慣の問題による高血圧は、これらの原因が重なり合っている場合が多く、原因を一つに絞ることは困難でしょう。
他の疾患が理由で起こる若年性高血圧
何らかの疾患が原因で血圧が高くなることを「二次性高血圧」と呼び、二次性高血圧になると、複数の薬剤を用いても血圧が下がりにくいです。二次性高血圧は若年層に発症しやすく、血圧変動が激しいという特徴があります。
二次性高血圧に該当する疾患の例としては、慢性腎臓病や原発性アルドステロン症、睡眠無呼吸症候群などがあります。
高血圧を放置することのリスク
高血圧を放置すると徐々に動脈硬化が進行して多くの血管や腎臓・目の網膜などが傷害を受け、動脈瘤・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・脳出血・腎不全・視力障害などの重大な病気につながります。高血圧は自覚症状なく進行していき、合併症を引き起こすためサイレントキラーと呼ばれています。そのため、若年性高血圧と診断されれば、医師の指示通り治療に励むことが大切です。
若年性高血圧は放置するべきではない
若年性高血圧は何らかの疾患によって引き起こされる可能性があります。健康診断などで高血圧が指摘されたときには、原因となる疾患がないかを確認するための検査を受けるようにしましょう。検査の結果で、疾患が見つからなかった時には、生活習慣を見直して血圧を下げる努力をするべきです。
若年性高血圧を改善するための対策
生活習慣が理由で血圧が高くなっているという方は、次のような対策を取り入れて普段の生活の中で血圧を低く出来るようにしてください。
・減塩を心がける
・野菜・果物・魚を積極的に食べる
・コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える
・適正体重を維持する
・お酒の飲み過ぎに注意する
・毎日運動をする習慣をつける
・寝不足を解消する
・ストレスを溜めない
・禁煙する
長期的に取り組むことで、歳を取っても血圧を安定させられる可能性が高くなるでしょう。
まとめ:若年性高血圧とは?20代でも高血圧になり得る!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・35歳以下で高血圧の基準を超えていることを若年性高血圧と呼ぶ
・若年性高血圧を放置すると、動脈硬化につながって動脈瘤や狭心症などの病気につながる
・高血圧は自覚症状なく進行していくためサイレントキラーと呼ばれている
・若年性高血圧は生活習慣の乱れや他の病気によって起こる
以上の点が重要なポイントでした。年齢が若くても血圧が高ければ放置せず、生活習慣を改善させたり、検査を受けたりして健康に気を付けましょう。