水虫の症状・原因・対処法|水虫はどのようにうつる?

「水虫がなかなか治らないで困っている…」
「水虫がかゆくてたまらない…」
このような方はいらっしゃいませんか?水虫になると、足のかゆみなどのさまざまな不快感が現れます。足の裏や指は簡単に掻ける部分ではないため、そのかゆみに強いストレスを感じる場合もあるでしょう。

今回の記事では、水虫の症状・原因・対処法について紹介していきます。今ある水虫や繰り返す水虫に悩んでいるのなら、ぜひ参考にしてください。

Contents

水虫とは?

水虫は、カビの一種である白癬菌が皮膚の角質層に寄生することで発生します。ほとんどの場合は足に感染しますが、手など足以外の場所で水虫症状が出る場合もあります。足が水虫になりやすい理由は、靴下や靴によって足の湿度が高くなり、菌が過ごしやすい環境になっているためです。水虫は治し切らなければ何度も再発する可能性があります。

水虫の種類と症状

水虫にはいくつかの種類があり、その種類ごとに症状が変わります。

足白癬

足の水虫のことを足白癬と呼び、その発生箇所や症状によって3つの型に分類されます。

趾間型

足の指の間にできる水虫で、赤くジュクジュクする・白くふやける・皮が剥けるなどの症状があります。

小水疱型

足の裏の土踏まずあたりにでき、小さい水膨れが多発して、かゆみが強いという特徴があります。水膨れが破れると皮が剥けていくでしょう。

角質増殖型

足の裏やかかとがカサカサして角質が厚く硬くなり、ひび割れを起こします。

爪白癬・手白癬

爪にできる水虫を爪白癬と呼び、爪全体が白くなって縦じわができます。手にできる水虫は手白癬という名称で、強いかゆみを伴います。

体部白癬(ぜにたむし)

全身のあらゆる部位に感染する水虫で、炎症やかゆみが発生します。体部白癬は猫や犬から感染する可能性があります。

頑癬(いんきんたむし)

太ももの内側にできやすい水虫で、10代〜20代の若い男性に多いです。かゆみが強く、赤色の斑点が下腹部に広がる場合もあります。

頭部白癬(しらくも)

子供に多く見られる水虫で、頭部に円形や楕円形の脱毛巣ができます。

水虫の原因とは?

先ほどもお伝えしたように、水虫は白癬菌によって引き起こされます。水虫の人の足から剥がれ落ちた皮膚に存在していた白癬菌が、他の人の足に付着することで感染が広がるのです。具体的には、スリッパや足拭きマットの共有・不特定多数の人が素足で歩く場所を素足で歩くなどの行動が水虫の感染原因になります。

ただし、白癬菌が足の裏に付着しても、清潔を保って乾燥を続ければ、多くの場合は感染を防げます。白癬菌が付着した状態で湿度が高く不衛生な状態で過ごすことによって水虫が発症・悪化するのです。

水虫が発症しやすい環境は下記の通りです。
・湿った靴下を履き続ける
・通気性の悪い靴を履く
・1日中靴を履いている

水虫の対処法について

水虫になってしまったら、次のような対処法で症状を緩和・改善させましょう。水虫の対処法の多くは、水虫を予防する対策としても有効です。

足を常に清潔に保つ

足を洗う時には石鹸をよく泡立てて、指の間までしっかり洗うようにしてください。この際、強く擦らないことがポイントです。洗った足は、タオルでしっかりと水分を取り除きます。

足の蒸れを防ぐ

菌が好む環境である多湿を防ぐためには、通気性の良い靴下・靴を使うと良いです。オフィス勤務であれば、外履きと室内履きを使い分けるのも良いでしょう。

家庭内に水虫の家族がいる場合は共有物に注意する

水虫の家族と同居している時には、足拭きマットやタオルを共有しないようにします。また、こまめな清掃を心がけて、家庭内感染を防いでください。足拭きマットに関して言うと、銭湯やサウナなど大勢の人が利用する施設にある足拭きマットには、確実に白癬菌がいますので、十分に足を乾かしてから靴下をはくようにしましょう。

医療機関を受診する

水虫のような症状だからといって、他の病気の可能性は否定できません。足に不快な症状がある場合には、まず医療機関を受診して水虫なのかを確認しましょう。水虫だという診断が出れば、抗真菌薬が処方され、治療が進められます。

再発を防ぐために治し切る

水虫は足が蒸れやすい時期でもある春〜夏に発症しやすく、秋頃に軽快する方が多いです。しかし、症状が落ち着いたとしても、白癬菌が残っていれば再発の恐れがあるため、医師の指示に従ってしっかりと治し切ることが大切です。

水虫と似た症状のある疾患

水虫と勘違いされやすい疾患には、次のようなものがあります。これらの疾患は水虫と治療法が変わるため、医療機関で水虫かどうかを確認してから治療を進めることが大切なのです。

接触性皮膚炎(かぶれ)

靴下の染料・床の染料・絨毯の素材などに足の裏が触れることで、赤くなる・かゆみが出る・水膨れができるなどの症状が起こります。

皮膚カンジダ症

白癬菌ではなくカンジダ菌というカビに感染して発症します。指の間が白くふやけた状態になるという特徴を持っています。

汗疱性湿疹

皮膚の表面に小さな水疱ができ、かゆみを伴う疾患です。汗が原因であるため、汗をかきやすい方が発症しやすいです。

まとめ:水虫の症状・原因・対処法|水虫はどのようにうつる?

いかがでしたか?水虫は白癬菌に感染することで発生するもので、かゆみなどの不快感を伴います。ただし、白癬菌が足の裏に付着したからといって必ず症状があらわれるとは限りません。湿った靴下を履き続ける・通気性の悪い靴を履く・1日中靴を履いているなどの行動が発症を招くのです。

水虫の対処方法には、足を清潔に保つ・足の蒸れを防ぐ・水虫の家族との共有物に注意する・医療機関を受診するなどがあります。これらの対策は水虫を予防するためにも有効です。正しい対処法を知り、水虫の悪化を防ぎましょう。