これって水虫の症状?水虫セルフチェック!

水疱やかゆみといった症状が足に現れたとき「もしかしてこれって水虫かも?」と不安になる方も多いもの。

そこで本記事では、水虫かどうかが分かる症状別セルフチェックと、水虫になってしまった場合の治療薬と対策について解説していきます。

 

この記事では以下を知ることができます!

・症状別に水虫のセルフチェック
・症状別の薬
・水虫の原因
・水虫と似た症状の病気

 

 

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Contents

水虫のセルフチェック

ひと言で水虫いっても、実は原因も症状も種類もさまざまです。かゆみ、水疱などの異変を感じた場合はまずはセルフチェックしてみましょう。

あなたの症状は水虫?水虫の種類を知ってセルフチェック!

下記の①~⑤の中であなたの症状にもっとも近いものを選んでください。

①~⑤は部位を示し、それぞれの治療法や薬については下で解説しています。


①足の裏の全体、またはかかと

 

・乾燥して歩くと痛い

・小さな水疱ができかゆみがある

・皮膚が厚く固くなってひび割れている

・皮膚がポロポロとむける

・シワが深く刻まれ粉を吹いている


→1つでも当てはまる人は「角質増殖型」の可能性!

 


②土ふまず、足の側面といった柔らかい部分

・かきむしりたくなるほどかゆい

・湿疹のように小さな水疱が大量にある

・大小さまざまの水疱がある

・水疱が破裂しジュクジュクしている

・ひとつ治ってもまた新たな水疱がすぐにできる


→1つでも当てはまる人は「小水疱型」の可能性!

 


③足の指の間

・カサカサとジュクジュクが混じっている

・何本かの指の間に水疱がある

・ほぼすべての指の間の皮膚がむけている

・薬指と小指の間だけ白くふやけている

・皮膚がむけたところが分厚くなっている


→1つでも当てはまる人は「趾間型」の可能性!

 


④手のひら

・手のひらよりも指先がひどい

・右手(左手)にだけある

・シワになり皮がむける

・湿疹がありかゆみがある

・足にも水虫がある

 

→1つでも当てはまる人は「手白癬」の可能性!

 

⑤足や手の爪

・爪の先や端が白かったり黄色い

・爪が分厚く、変形しボロボロ

・変形した爪が食い込み痛みがある

・ずっと水虫である

・白い点や筋がある

→1つでも当てはまる人は「爪白癬」の可能性!

 

症状別水虫の対策法を紹介!

水虫は原因別に症状はさまざまであることは解説しましたが、薬のタイプはおもに以下があります。

・クリーム剤

・液剤

・スプレー剤

・軟膏剤

これらは水虫の症状に合わせて使い分けることで、最大の効果を発揮することができます。

趾間型にはクリーム剤

カサカサとジュクジュクが混じっていたり、水疱があったり、足裏が角質している場合はクリーム剤がおすすめです。適量を患部や周辺にもしっかりと塗ることができるます。

小水疱型にはパウダー配合のスプレー剤

水疱が多くでき、じゅくじゅくし、かゆみがひどい場合は、スプレータイプのエアゾール剤にパウダーを配合した剤型がオススメです。パウダーがサラサラを持続させてくれます。

角質増殖型にはスプレー剤

足裏などの皮膚が乾燥して痛みがある場合もスプレータイプがオススメです。簡単に広範囲に塗布することができます。

容器に充てんした液化ガス、または、圧縮ガスと共に有効成分を噴霧するスプレー剤です。

手白癖にはクリーム剤、内服薬

手白癬の場合はクリーム剤での治療が一般的ですが、手はなにかと洗う機会も多く、せっかく薬を塗ってもすぐに手を洗ってしまっては薬が浸透しませんし、何度も塗り直しするのは面倒です。医師に相談することで内服薬での治療も可能になります。

爪白癖の場合は医師に相談を

放置しておくと爪がボロボロになってしまう爪白癬。とくに数年以上経過していたり、ほとんどの爪が爪白癬になっている場合は、長期の治療が必要です。

この場合、塗り薬だけでは完治しないことが多く、医師の指導の下内服薬での治療をおこないましょう。

 

水虫になりやすい環境とは

そもそも水虫になってしまう原因のひとつとして、水虫になりやすい環境を自ら作ってしまっている可能性があります。

みなさん、よく思い出してみてください。水虫になりやすいのはどんな時や季節だと思いますか?

長時間靴を履き続けなければいけないとき、ブーツなど蒸れやすい靴を履いているとき、靴の中は高温多湿になります。この高温多湿こそが、水虫の活動を活発にする環境なのです!

そして高温多湿といえばまさに梅雨。つまりこれからの季節は水虫にとって繁殖しやすい季節といえるのでしょう。

しかし、そんな水虫にも当然弱点はあります。それは高温多湿の真逆である乾燥と寒さで、実際に冬には症状がおさまるという人も多いのではないでしょうか。

患部の清潔を保つことはもちろんですが、足(またを手)をつねに乾燥させることを意識し、

・室内は湿度低めに保つ

・オフィスなどで靴が脱げる場合はサンダルなどに履き替える

といった水虫になりにくい環境づくりを心がけましょう。

 

水虫と間違えやすい症状に注意!

「水虫だと思ってたらまったく違う原因だった」ということもあります。たとえば以下のような皮膚疾患の場合、素人が水虫かどうかを自己判断するのは難しいものです。

①接触皮膚炎

主婦湿疹ともいわれ、洗剤をはじめ、塗料、染料、接着剤、または果物などの刺激物に触れることで起こる皮膚炎です。症状は、かゆみから、患部が赤くなり細かな水疱ができ、この水疱がはじけると、ひどい場合はただれなどをおこします。

②汗疱性湿疹

汗が原因で、皮膚の表面に小さな水疱ができ、皮がむけ、かゆみを伴います。

③細菌感染

もともと皮膚の表面にいる常在菌などが、湿度などが原因で増殖、ただれや悪臭を発する場合もあります。

④皮膚カンジダ症

カンジダというカビ菌が感染して起きる皮膚疾患。指の間が白くふやけた状態になります。

これらの皮膚疾患は水虫とは治療法や薬が異なるため、安易に水虫の薬を使用すると、最悪悪化してしまう可能性もあります。不安な場合、まずは医師の診断を受けることをオススメします。

 

まとめ

たかが水虫と放置してしまうと、ほかの指にも移ったり、悪化したりと、あとあと治療が大変になってしまいます。早めの段階で症状を見極め、適切な薬で治療をおこないましょう。

看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。