ネバネバして黄色の目やにが出るのはなぜ?片目だけの目やにの原因は?

目やにの正式な名称は「眼脂(がんし)」と言い、本来であれば目に入ったゴミを外に出す役割を持っています。また、代謝によって結膜・角膜から排出された古い細胞も目やにに含まれているのです。


しかし、ネバネバしていたり黄色の目やにだったりして、通常とは違った状態の目やにが出ることもあります。今回は、目やにをテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

<h2>目やにとは?</h2>

目は他の皮膚と同じように代謝によって古くなった細胞を入れ替えており、古くなった細胞は目やにとして体外に排出されていきます。そのため、朝起きた時などにある少量の目やには正常な目の働きによってできていると考えてください。

<h3>いつもと違った目やに</h3>

いつもよりも目やにの量が多い・ネバネバしている・黄色など目やにに異常がある場合は、目にトラブルが起きている可能性が考えられます。目やには目の健康バロメーターであると考えて良いでしょう。

<h2>異常な目やにの原因</h2>

ネバネバ・黄色などの異常な目やにが起こる原因には、次のようなものがあります。

<h3>ウイルス性結膜炎</h3>

ウイルスが結膜に侵入した時には、粘り気のある目やにが多くでます。同時に目の痛み・充血も発生するでしょう。重症になると、耳の前のリンパが腫れて熱が出ます。

<h3>細菌性結膜炎</h3>

目が細菌に感染して炎症を起こしている状態です。子供や高齢者に発生しやすく、充血や出血を伴う場合もあります。膿のようなドロッとした黄色の目やにが出て、痒みや腫れを感じるでしょう。

<h3>アレルギー性結膜炎</h3>

アレルギーを持っている方がアレルゲンと接触することで発生します。花粉など特定の季節のみのアレルギーによる結膜炎は季節性アレルギー性結膜炎・それ以外のものは通年性アレルギー性結膜炎と呼ばれます。目の痒み・充血・ネバネバした目やにが出るのが特徴です。

<h3>涙嚢炎</h3>

涙の通り道である涙道が詰まって涙嚢ができてしまう病気です。発症後の進行が早く、目やに・目の痛み・赤み・腫れなどの症状が現れます。悪化すると、顔全体が腫れてしまう場合もあります。

<h2>片方の目だけに目やにが出る場合</h2>

健康的な目やには両目に発生しますが、目の疾患などによって発症する目やには片目だけに出る場合もあります。特にウイルス感染・細菌感染が原因の場合は、感染している目だけから異常な目やにが出るでしょう。問題のある目に触れた手で逆の目を触れてしまうと、問題のなかった方の目も感染してしまいます。

<h2>いつもと違う目やにが出た時の対処法</h2>

ネバネバしていて色がついているような通常とは違った目やにが大量に出ている時は、まず目やにを綺麗に拭き取ります。ウイルスや細菌に感染している恐れがあるため、その手はすぐに石鹸で洗ってください。手洗いは他の人への感染を防ぐために欠かせない行為です。


可能であれば眼科に行き、抗菌作用のある目薬や軟膏などを処方してもらいます。

<h2>まとめ:ネバネバして黄色の目やにが出るのはなぜ?片目だけの目やにの原因は?</h2>

いかがでしたか?今回の内容としては、

・少量の目やには目が正常に代謝をしている証

・ネバネバ・黄色の目やにが大量に出る時にはウイルス・細菌感染の他、目にトラブルが発生している可能性が高い

・異常な目やにが出ている時は感染拡大を防ぐために、目や目やにに触れた手を石鹸で洗う

以上の点が重要なポイントでした。ネバネバ・黄色のような目やにが大量に出る時には、目に何らかの問題が生じている可能性があります。症状にお悩みの方は、早めに眼科を受診しましょう。