かぶれによるかゆみを抑える方法!原因別に解説します

肌がかぶれてかゆみが出ているときにかきむしると、症状がひどくなる可能性があるので注意が必要です。

今回は、かぶれてかゆみが起こる原因別の処置方法や予防方法を説明します。

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Contents

かぶれによるかゆみが出たときの正しい処置方法は?

かぶれによるかゆみは痛みを伴ったり、我慢できないほど強かったりもします。

しかしそこでかきむしってしまうと、出血したりかゆみがひどくなったりする可能性があるので、できるだけかかないようにして正しい処置を行いましょう。

かぶれの種類別に、正しい処置方法を説明します。

アレルギー性接触皮膚炎の場合

アレルギー性接触皮膚炎の場合、アレルギー物質に触れると症状は悪化します。そのため、まずはアレルギー物質と考えられるものを、かぶれてかゆみが出ている部分に触れさせないようにしましょう。

アレルギー物質がわからない場合は、医療機関を受診して特定させておくと再びかぶれるのを防げます。

また、かゆみを抑えるには、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤の使用がおすすめです。ただし、使用後に症状が悪化したり、1週間ほど使用しても変化がなかったりするときは、医療機関を受診して医師の指示に従ってください。

刺激性接触皮膚炎の場合

刺激性接触皮膚炎の場合も、肌へ刺激となるものを使い続けているとかゆみは治りません。

1〜2ヶ月の間で初めて使ったもので、頻繁にかぶれが出ている部位に付着しているものがあれば、それが原因でかぶれが起きている可能性があります。

そのため、原因と考えられるものに触れないようにして、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤を使って様子をみましょう。

光接触皮膚炎の場合

光接触皮膚炎の場合は、かぶれが出ている部分に紫外線が当たらないようにすることが処置方法です。

日焼け止めを塗ったり、帽子やアームカバー、日焼けなどのUV対策グッズを上手に利用して、かぶれている部位に紫外線が当たらないようにしましょう。

症状が落ち着かないときは

どの接触皮膚炎でも、1週間以上経ってもまだかぶれによるかゆみが続く場合、他の疾患が原因か自己ケアでは対処しきれないほど症状が悪化している可能性があります。

その場合はすみやかに医療機関を受診し、医師の診察を受けましょう。

また、処置をしても2〜3日は強いかゆみが出るときがあります。冷やしたタオルや保冷剤を包んだタオルでかぶれた部位を冷やすと、かゆみが落ち着きやすいので試してみてください。

かぶれによるかゆみを予防する方法は?

かぶれによるかゆみは、肌が弱っているときに出やすいものです。

そのため、

・皮膚のバリア機能を高めておく

・清潔な状態をキープする

この2つに注意をして生活し、かぶれを予防しましょう。

皮膚のバリア機能を高めるには、

・保湿剤でしっかり保湿する

・睡眠と栄養をたっぷりとる

これらの行動を心がけることが大切です。

1〜2日で肌のバリア機能は高まらないため、毎日マメにケアすることを心がけましょう。

かぶれてかゆみが起こる原因は?

かぶれてかゆみが起こる原因は3つあり、それぞれ処置方法が違ってきます。

かゆみを悪化させず適切な処置をするために、まずはかゆみが起こる原因を知っておきましょう。

かぶれとは『接触性皮膚炎』のこと

かぶれの正式名称は『接触性皮膚炎』で、原因となる物質に触れることでかゆみが起きます。

かゆみ以外に小さなみずぶくれができることもあり、かきむしって水ぶくれが潰れると、症状が悪化する場合があるので注意が必要です。

また、かぶれによるかゆみは、皮膚のバリア機能が低下していると起こりやすいものです。

そのため、原因となる物質に触れても、そのときの皮膚の状態によってかぶれるときとかぶれないときにわかれる場合もあります。

アレルギー物質が原因の『アレルギー性接触皮膚炎』

アレルギー物質に触れることでかぶれが起こる場合、『アレルギー性接触皮膚炎』に分類されます。

アレルギー物質は湿布や外用薬などの医薬品、植物、合成洗剤、化粧品などさまざまな種類があるのです。

どれも身の回りのもので、いつ触れたかはっきりしない場合が多いもの。

そのため、皮膚科で血液検査をしてアレルギー物質を特定させる必要があります。

化学物質に繰り返し触れることが原因の『刺激性接触皮膚炎』

かぶれによるかゆみの原因は、アレルギー物質だけではありません。

化学物質などに繰り返し触れることで、徐々にかぶれの症状が出てくる『刺激性接触皮膚炎』もあります。

例えば、数回使っただけではかぶれが起きないシャンプーでも、1ヶ月、2ヶ月と長い期間使うことで肌に刺激となり、かゆみなどの症状が起きる場合があるということです。

日光が関係して起こる『光接触皮膚炎』

かぶれの種類にはもう一つ、日光が関係して起こる『光接触皮膚炎』があります。

これは紫外線と他の物質が絡み合うことで、かぶれによるかゆみなどの症状を起こすことです。

「長時間外にいるとかぶれやすい」「海に行ったらかぶれの症状が出た」という人は、光接触皮膚炎の可能性が高いでしょう。

まとめ

かぶれによるかゆみは強く、かきむしるとそこから雑菌が入り込んで症状が悪化する可能性があります。

かぶれの原因は3種類あり、それぞれ処置方法違うので自分に合った方法で対処してください。症状がひどくなる前にかぶれによるかゆみを抑えるとともに、日頃から予防をしてかぶれに悩まされないようにしましょう。

看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。