アトピーでかゆい!こんなときはどう対処すべき?

アトピーの人は肌が乾燥したり汗をかいたりすると、我慢できないほどのかゆみを感じますよね。一体アトピーによるかゆみが出たときは、どうすれば症状が治まるのでしょうか?

今回はアトピーでかゆみが起こったときの対処法と、NG行動、そしてかゆみを防ぐ方法について詳しく説明します。

この記事では以下を解決することができます!

・アトピーでかゆみが起きている時にできる対処方法
・アトピーでかゆいときにやってはいけないこと
・アトピーのかゆみを防ぐ方法

LINEで薬剤師と相談ができます。

LINEに登録いただくと、セルフケア薬局の薬剤師と相談ができます

在庫や購入できるお薬の確認もできますので、気軽にご連絡ください!!



LINEでお友達登録する

Contents

アトピーでかゆみが起こったときの対処法

アトピーのかゆみは虫刺されのように数日で治るものではなく、ひどい人だと一年中悩まされています。また、起きている間はかゆみを我慢しているけれど、寝ている間にいつの間にかかきむしっている人も少なくありません。

かきむしってしまうとかゆみが強くなるだけでなく、傷ができたり痛みが出たりもします。

これからご紹介する4つの方法を試して、アトピーのかゆみが出てもかかないよう注意しましょう。

冷たいタオルなどで冷やす

かゆみは体温が上がっていると強くなり、反対に体温が下がると治るまという特徴があります。そのため、アトピーによるかゆみが出たとき、冷たいタオルなどで冷やすとかゆみが落ち着くので試してみてください。

肌を冷やすときは濡らして冷蔵庫で冷やしたタオルや、乾いたタオルに保冷剤を巻いたものを使います。冷やしすぎると凍傷になる危険性があるので「肌が冷たくなったかな」と感じたら冷やすのをやめましょう。

刺激物を食べない

アトピーのかゆみと食事は、特に関係ないと思っている人がいるかもしれません。
しかし、刺激物を食べるとかゆみが悪化することが多いので、かゆみが出てきたらかかないことだけでなく、食事にも気を遣いましょう。

刺激となりやすい食べ物は香辛料が使われている食事です。その他、アルコールやカフェイン、タバコも刺激物なのでかゆみが出ているときは控えてくださいね。

かかないようにする

アトピーのかゆみは虫刺されより強いことが多く、一度かいてしまうと止まらなくなりやすいのです。

「かゆい!」と感じるとかゆみが落ち着くまでかきむしりたくなりますが、症状を悪化させないためにかゆみを我慢しましょう。

リラックスして心を落ち着かせる

「ストレスや疲れがたまるとかゆみを感じる」と、このように訴えるアトピー患者は少なくありません。

精神的ストレスと体力の低下はアトピーのかゆみと関係が深いので、かゆみを感じたら心を落ち着かせてリラックスすることを心がけましょう。

また「かゆい、かきたい!」と思うと、さらにかゆみを我慢できなくなります。
そのためリラックスをする他に、別の作業に集中するとかゆみを忘れられる場合もあるので試してみてください。

アトピーでかゆい!そんなときのNG行動は?

アトピーによるかゆみを感じたとき、NGな行動とは知らずに無意識に行っている行動はないでしょうか。

これからご紹介する4つの行動はアトピーが悪化する危険性があるため、かゆみを感じたときに行わないよう注意しましょう。

かきむしる

かゆみが我慢できなかったときや寝ている間に、アトピーが出ている部位をかきむしってしまうというのは比較的多い行動です。

しかし、かきむしって傷ができると、そこから雑菌が入り込んでアトピーの症状が悪化する危険性があります。ときには炎症を起こしてしまうことも。

そうでなくても汗が染みて痛みを感じたり、かゆみがさらに強くなったりもします。アトピーの痒みは強いですが、できるだけかかないように注意しましょう。

熱いお湯での入浴

温度が高いお湯に入ると、体温が上がってアトピーのかゆみが増します。
アトピーの症状が出ているときはぬるめのお湯に入浴するか、シャワーで済ませる方がかゆみが悪化しにくいので参考にしてください。

また、体温が上がる効果や発汗作用がある入浴剤の使用も控えましょう。

刺激や痛みを与えてごまかす

虫に刺されたときに「刺激や痛みを与えるとかゆみが落ち着く」という話を聞いたことがないでしょうか?この対処法はかゆみの軽減に効果的に思えますが、実はやってはいけない行動です。

確かに刺激や痛みを与えると、かゆみを脳に伝える神経の活動は抑えられます。その結果かゆみが落ち着いたように感じますが、あくまでもごまかしているだけ。根本的な改善にはなりません。

また、アトピー肌の人は肌のバリア機能が低下しているため、刺激や痛みを与えることで皮膚に傷がつきやすいのです。傷口から雑菌が入ると炎症を起こす危険性があり、アトピーの悪化につながるので刺激や痛みでごまかさないようにしましょう。

入浴時に体を強くこする

かゆみの症状が出ていると、つい入浴時に体を強くこすって洗いたくなりますよね。

しかし、これも肌を傷つけたりかゆみを悪化させる危険性があるので注意が必要。
アトピーが出ている部位は、柔らかいタオルで優しくなでるように洗いましょう。

アトピーによるかゆみを防ぐにはどうしたらいい?

アトピーによるかゆみを防ぐには以下を心がけましょう。

・ぬるめのお湯で入浴する
・皮膚を清潔に守る
・保湿する
・室内を清潔に保つ
・爪を短く切ってかかないようにする
・こまめに室内を掃除する

アトピーの部分に雑菌が入るとかゆみが悪化する原因になるので、肌を清潔に保ち、室内の清掃をこまめに行いましょう。

また、皮膚のバリア機能を高めるために肌の保湿をすることも、アトピーによるかゆみを防ぐのに効果的です。
低刺激の保湿剤を使い、朝晩の2回アトピーが出ている部分に塗ってケアをしてくださいね。

まとめ

アトピーによるかゆみは強く、我慢できずにかきむしる人は少なくありません。しかし、かきむしることで皮膚に傷ができると、炎症やアトピー症状の悪化につながるので注意しましょう。

日頃からかゆみを出さないようケアを行い、かゆみが起きたときは適切に対処をしておくことでアトピーの悪化は防げるはずです。

看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。