夜更かしをしたり食べ過ぎてしまったりすると、次の日になって大きなニキビができてしまうことがありますよね。
また、花粉や空気の乾燥によって赤みやかゆみが出たりと、肌のトラブルは一年中悩まされるもの。
肌荒れを防ぐには日頃のスキンケアが重要ですが、素早く治すために『塗り薬』をケアにプラスするのも一つの方法です。
今回は肌荒れのときにおすすめの塗り薬を、処方箋が必要なお薬と処方箋なしでも購入できるお薬の2つにわけてご紹介します。
赤みやかゆみ、ニキビ、ふきでものなどの肌荒れは、生活習慣やストレス、花粉や空気の乾燥などあらゆることが原因で起こります。
肌荒れをそのままにしておくと、
・肌のバリア機能が低下して肌荒れを起こしやすくなる
・ニキビ、吹き出物に膿が溜まって痕が残りやすくなる
・シミやシワ、たるみなどの原因になる
など、美肌をキープするのを阻害する結果となってしまうのです。
肌荒れを防ぐには化粧水や乳液などを使ったスキンケアが効果的ですが、肌荒れが起きてしまったときはそれだけでは不十分。
スキンケアにプラスして、肌荒れを緩和させる効果が期待できる『塗り薬』をプラスするとひどくなる前に症状を抑えられるでしょう。
次の章から肌荒れの緩和におすすめの塗り薬をご紹介するので、どの塗り薬を使えばよいかわからない方や、自分に合う塗り薬が見つからない方はぜひ参考にしてください。
ではまず、処方箋が必要な肌荒れのときによく使われる塗り薬を3つご紹介します。
気になる塗り薬が見つかった方は、まず皮膚科などを受診して医師に相談してみましょう。
ペピオゲル2.5%は白色のゲルで、過酸化ベンゾイルを主成分とする塗り薬です。
ニキビが増えるのを防ぎ、毛穴の開きを抑えるため、白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビなどの治療の緩和に効果的なのが特徴となります。
効果はやや強めなので、1日1回ニキビができている部分に塗るだけで済みます。
副作用としては、
・ピリピリとした刺激を感じる
・皮膚がフケのように剥がれる
・肌が乾燥する
・赤い斑点ができる
などが報告されています。
もしこれらの症状があらわれたら、すぐに使用を中止して医師または薬剤師に相談しましょう。
ディフェリンゲル0.1%は白色のゲルで、アダパレンを主成分としています。
毛穴の開きを抑える効果があるため、毛穴の炎症や白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビの数を減らせるのが特徴です。
やや効果が強めの塗り薬で、1日1回ニキビができている部位に塗るだけで済みます。
副作用としては、
・皮膚に不快感が出る
・乾燥する
・かゆみが出る
・赤い斑点ができる
などが報告されているので、これらの症状が出たときはすぐに使用を中止して、医師または薬剤師に相談しましょう。
ダラシンTゲル1%は透明で半固形状のゲルタイプの塗り薬で、クリンダマイシンリン酸エステルを主成分としています。
殺菌作用があり、化膿や炎症を伴うニキビを治療するときに使われるのが特徴です。
効果はやや強めで、1日2回ニキビができている部分に塗ります。
副作用としては、
・ヒリヒリする
・蕁麻疹が出る
・かゆみが出る
・つっぱる感じがする
・ピリピリとした刺激を感じる
などが報告されているため、これらの症状が出たときは使用を中止して医師または薬剤師に相談しましょう。
では次に、処方箋なしで買える肌荒れの緩和に効果的な塗り薬を3つご紹介します。
病院を受診するとどうしても1時間前後かかってしまうので、忙しくて時間に余裕がない方は処方箋が不要の塗り薬を利用しましょう。
クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏0.05%は白色または薄い黄色の軟膏で、クロベタゾールプロピオン酸エステルを主成分とした塗り薬です。
皮膚の炎症や腫れ、かゆみ、赤みを抑えるステロイド剤で、皮膚炎や湿疹などの治療に使われます。
効果はやや強く、1日1〜数回湿疹などの部位に塗りますが、症状によって量や回数が変わるため、心配な方は薬剤師に相談しましょう。
副作用としては、
・毛穴が炎症を起こす毛嚢炎(もうのうえん)
・毛細血管が拡張する
・皮膚が萎縮する
などが報告されているので、これらの症状が出たら使用を中止して医師または薬剤師に相談しましょう。
万が一、
・目が激しく痛む
・ものが見えにくくなる
・まぶしく感じる
などの症状が出た場合、ほかの疾患の初期症状の可能性があるので、すぐに医師の診察を受けてください。
アンテベートローション0.05%は白色のローションで、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルを主成分とする塗り薬です。
ステロイド系の塗り薬で、皮膚の炎症を抑えることで赤みや腫れ、かゆみなどの症状を緩和します。
効果はやや強めで、1日1〜数回、適量を湿疹などの部位に塗りますが、粘膜や目に入らないよう注意してください。
副作用としては、
・刺激を感じる
・毛嚢炎ができる
・乾燥する
・かゆみが出る
などが報告されているので、これらの症状が出たら使用を中止して医師または薬剤師に相談しましょう。
万が一、広範囲にわたってアンテベートローション0.05%を使用したときに、
・目がかすむ
・頭痛が起こる
・まぶしく感じる
などの症状が出たときはすぐに使用を中止して医師の診察を受けてください。
アンテベート軟膏0.05%は白色の軟膏で、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルを主成分としています。
肌の炎症を抑えることで、赤みや腫れ、かゆみなどの症状を緩和するのが特徴です。
効果としてはやや強く、1日1〜数回、適量を肌荒れを起こしている部位に塗ります。
副作用としては、
・刺激を感じる
・毛嚢炎ができる
・乾燥する
・かゆみが出る
などが報告されているので、これらの症状が出たときは使用を中止して医師または薬剤師に相談しましょう。
また、長い期間や広範囲に渡って使用したときに、
・目がかすむ
・頭痛が起こる
・まぶしく感じる
などの症状が出たときは、すぐに使用を注意して医師の診察を受けてください。
肌荒れは1日で治るものではないので、塗り薬で治療している途中でも「メイクをしないといけない」という方もいますよね。
塗り薬を使用しているときでも、メイクをして問題ないのでしょうか?
病院を受診して塗り薬を処方してもらった方は、まず担当医に相談をして指示に従いましょう。
処方箋無しでも購入できる医薬品で治療をしている方は、できればメイクをしないほうが治りが早くなります。
メイクをするとパウダーやクリームが塗り薬と混ざってしまい、本来の効果が半減してしまう場合があるのです。
また、塗り薬を塗っている部分は化粧崩れを起こしやすいため、見た目もあまりきれいとは言えない状態になってしまいます。
すっぴんで外を歩くのが恥ずかしいかもしれませんが、肌荒れが治るまではマスクを着用するなど工夫をしてメイクを控えましょう。
湿疹やニキビなどの肌荒れを起こしたときは、スキンケアを念入りにおこなうとともに塗り薬を使うと治りが早くなることが多いものです。
荒れた状態をそのままにしておくと症状が悪化する可能性がありますから、肌に異常を感じたら、できるだけ早めに塗り薬などで対処をしておきましょう。