急な腹痛の原因と対処法は?

腹痛は、お腹をチクチクと刺すようなちょっとした痛みから、立ち上がれないほどの鈍い痛みまで、腹痛は人によって痛みの程度も原因もさまざまです。
中には病が隠れている場合もあります。

今回はそんな腹痛の原因と対処法を解説します!

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Contents

過敏性腸症候群が原因の腹痛

過敏性腸症候群は現代病のひとつともいわれ、ストレスや忙しさなどが原因で引き起こされる腹痛で、とくに20代の女性に多いといわれています。腹痛などの症状があるものの、検査をしても大腸や小腸にはとくに異常がみられないという特徴があります。

過敏性腸症候群の場合、腹痛だけではなく、以下のようなさまざまなお腹の不調がみられます。

・便秘、もしくは下痢が続く(またはこの2つを繰り返す)

・膨満感がある

・残便感がある

・お腹がなる

・食欲不振

・嘔吐

・げっぷが出る

過敏性腸症候群の原因ははっきりとは解明されていませんが、大きな原因とされているのが「ストレス」です。肉体的・身体的にストレスを感じると自律神経が乱れ、腸が知覚過敏になることからこれらの症状が出るとされています。

過敏性腸症候群の際の対処法

原因がストレスであることから、薬などでの対処が難しいのが過敏性腸症候群の難点です。緊張やストレスを感じやすい環境で発生しやすいとされているため、仕事や面接、テストなどの場面で症状が出ます。

基本的にはストレスのもととなっていることをやめる、軽減することが理想ですが、難しい場合はリラックスする時間をもうけ、睡眠やバランスのとれた食事をとることを心がけましょう。

ただし、仕事に支障をきたすほどの場合は、心療内科などを受診することをオススメします。

食べすぎ・飲みすぎが原因の腹痛

ついつい食べすぎ、飲みすぎてお腹が痛くなった経験は誰しもあるのではないだしょうか。食べすぎない、飲みすぎないことがもちろん重要ですが、後悔先に立たずとはこのことです。

食べすぎ、飲みすぎが原因の腹痛の場合、消化不良のまま腸の中を食べ物が通過し、吸収されなかった水分が残り下痢も引き起こしやすくなります。

また、アルコールを飲むと下痢になるのは、腸の水分吸収力をアルコールが弱めてしまうことが起因しています。

食べすぎ・飲みすぎの場合の対処法

腹痛の原因が食べすぎ、飲みすぎとはっきりしている場合、腸を休めるためにも、消化吸収のよい食事を心がけます。油もの、辛いものなどの刺激物、アルコールは避け、柔らかいうどんやお粥などをとりましょう。

食べすぎ・飲みすぎによる腹痛はお腹からの「休息したい」というシグナルです。日頃の食生活を見直すことも大切です。

生理痛が原因の腹痛

日本人の多くの女性が悩まされているのが生理による腹痛です。

生理中は子宮の収縮やホルモンバランスのくずれ、ストレスなど、さまざまな原因で腹痛が起きやすくなります。

また、生理前に起きる腹痛、イライラの症状を月経前症候群(PMS)と呼び、ホルモンバランスのくずれが原因といわれています。

さらに、生理中は便秘がちになる場合もあり、それによりお腹にガスが溜まり腹痛になるパターンも。逆に下痢になりやすくなるという人もいます。

生理痛の場合の対処法

生理中はとにかく「無理はしない」と決め、ゆっくりと体を休めるほかありません。いつもより早めに就寝したり、思い切って休暇をとるのもよいでしょう。身体的に無理をすれば身体だけでなく精神的にもストレスを感じやすくなりますし、逆もまた然りです。

湯たんぽなどでお腹を温めたり、ハーブティーやアロマの香りなどでリラックスすることをオススメします。痛みがひどい場合は鎮痛剤が効果的です。

多くの女性は生理痛を「仕方のないもの」として受け入れていますが、生活に支障をきたすほどの痛みや経血量が多い場合、早めに産婦人科医に受診することをオススメします。

便秘・ガスだまりが原因の腹痛

生理痛同様、多くの女性が悩まされている便秘。便秘の原因も食習慣や運動などの生活習慣、ストレスなどが大きく起因しています。

1週間程度出ないことが普通という方もいますが、腹痛を伴う場合、たかが便秘と甘く見てはいけません。

大腸ガンなどのシグナルの場合いもあるため、便秘+腹痛がある場合、病院を受診してください。

便秘・ガスだまりの際の対処法

便秘の解消には、基本的に、規則正しい生活習慣、とくに食生活が重要です。昔からいわれていることですが、便秘がちの方は食物繊維を多く含む食事と水分摂取を心がけましょう。

とくに、こんにゃく、ヨーグルト、海藻類、野菜類、果物類などはオススメです。

そのほかにも適度な運動も腸を動かすためには効果的です。

まとめ

たかが腹痛、されど腹痛、ひどい痛みやそのほかの症状をともなう腹痛がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。

看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。