つらいのど(喉)の痛みは早めの『セルフケア』で対策しよう

つらいのど(喉)の痛みは早めの『セルフケア』で対策しよう「喉が痛い」「イガイガする」など、喉に違和感を感じたときには早めのセルフケアが大切です。

この記事では、正しいケア方法とのどの痛みの原因についてご紹介します。

今回の記事では以下を知ることができます!

・喉の痛みのセルフケア方法
・病院を受診した方がいいとき
・喉の痛みの原因
・こんな症状のときは逆流性胃腸炎の場合も

 

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Contents

喉の痛みをセルフケアで対処しよう

医療機関を受診しなくても良い場合であっても、症状が軽いうちに喉の痛みはケアしておきましょう。日常でできる簡単な対処法を5つご紹介します。

乾燥対策にマスクを活用

「喉が痛くなってきた」と感じたら、マスクで喉を守るのが先ずは基本。マスクには『喉をウィルスや細菌から守る』だけでなく『乾燥対策』も。マスクの中でも特におすすめしたいのは『濡れマスク』です。乾燥を防ぐ効果が高く、風邪対策にもなります。

喉の痛みには金柑や蜂蜜

喉を常に潤わせておくことは、喉の痛みを和らげるだけでなく、予防にも繋がります。こまめに水分補給するのも良いですが、手軽な方法として、のど飴がおすすめです。特に、金柑や蜂蜜などは、殺菌、保湿効果が高いので、喉の痛みに優れています。

帰宅したらすぐにうがいを

外には風邪菌などのウィルスや花粉がいっぱい。それらを吸い込まないようマスクで対策することと併せて、帰宅後はすぐにうがいをし、喉に付着した菌を外へ排出しましょう。手洗いも忘れずに。

刺激や喉の使い過ぎは控えて

喉の痛みを感じる場合、アルコールやたばこ、辛い食べ物は炎症を悪化させます。刺激物はなるべく避けるなどして、症状が治るのを待ちましょう。大きな声を出さないなど、喉を休めることも改善への早道です。

OTC医薬品を取り入れよう

「喉の痛みがあまりに辛い」「早く治したい」そんな方は、市販薬を取り入れることもひとつの方法です。この時、熱・喉・鼻の全ての症状を緩和する『総合感冒薬』ではなく、喉の症状に特化したお薬を選ぶことがポイント。お薬選びで悩む時は、薬剤師に相談しましょう。的確なアドバイスのもと、自分に合うお薬を選んでもらえます。

こんな症状なら医療機関を受診しよう

喉の痛み以外の症状がある時や、長期間症状が続くなどあれば、なるべく早い受診をおすすめします。例えば、以下のような症状がある場合は注意が必要です。

・強い痛みや違和感を感じる

・痰に血が混じっている

・声が枯れる

・息苦しさがある

・熱があり、体の節々が痛い

・膿が出ている

・飲み込み辛い

・市販薬を飲んでも改善しない

強い痛みや高熱の場合、急性咽頭炎の可能性があります。体の痛みを感じる時にはインフルエンザが疑われるため、早期治療のためにも一度診察を受けましょう。

喉の痛みはなぜ起こる?5つの原因

『喉の痛み』と一口に言っても、その原因は様々です。考えられる原因をつご紹介します。

原因風邪ウィルスに感染

風邪と聞くと一見冬場にかかりやすいと思われがちですが、夏に流行する風邪ウィルスもあるため、年中通して注意が必要です。またウィルスや細菌による喉の痛みは、放っておくと症状が進行し、やがて咽頭炎などの病気へと発展する可能性も。早期治療で悪化を防ぐことが何より重要となります。

原因乾燥

空気が乾燥していると、喉が痛くなる方もいるのではないでしょうか。

喉表面には、外から入るウィルスやホコリなどを外に排出してくれる『繊毛』があります。繊毛はとても重要な器官なのですが、乾燥にとても弱く、水分不足になることで、働きが鈍くなってしまうのです。それにより、外から入るウィルスなどをうまく排出することができなくなり、風邪を引きやすくなってしまったり、喉粘膜が炎症を起こして喉の痛みを引き起こすこともあります。

原因花粉などのアレルギー

花粉と聞くと、鼻水やくしゃみ、目の痒みが代表的な症状ですが、実は喉の痛みや痒みを伴うことも。これは、鼻から入ったアレルギー物質が鼻水などと一緒に喉へと流れ込むことが理由です。風邪に似た症状のため勘違いされることもありますが、さらっと透明な鼻水であれば、アレルギーの可能性が高く、粘性の黄色い鼻水であれば風邪だと思って良いでしょう。

原因喉の使いすぎ

カラオケや応援など、大きな声を出し続けた後に声が出なくなるケース。これは喉を酷使し過ぎることが原因で喉が炎症を起こし、それゆえ喉がカスカス、ガラガラになってしまいます。

原因刺激のある飲食物

飲み会の場などでお酒をたくさん飲んだり、辛いものを食べるなどして喉表面が刺激されることでも、喉の痛みは起こります。同様、刺激による炎症が起きている証拠。お酒だけでなく、たばこが原因となることもあります。自分が吸っていなくても、喫煙者が吐き出した煙を吸ってしまったりなどして、喉を痛める方も。喫煙者はきちんとマナーを守り、周りへの注意、配慮を忘れないよう心がけましょう。

そのイガイガ、原因は胃かも?!逆流性食道炎による喉の違和感

「咳が止まらず受診したら、逆流性食道炎と診断されました」。こういったケース、実は少なくありません。

【こんな症状が当てはまる場合、逆流性食道炎かもしれません】

◻︎胸焼けする

◻︎胃腸が張る

◻︎食欲がない

◻︎食後に気分が悪くなる

◻︎喉がつかえる

◻︎ゲップがよく出る

◻︎喉がイガイガする

◻︎よく咳が出る

逆流性食道炎とは、胃液が食道を逆流する病気のこと。食後30分あたりから症状が現れやすいとも言われます。胃液は強い酸性のため、食道の粘膜が刺激され、放っておくと潰瘍や癌のリスクも高まります。胃液が喉元まで上がってくる方の場合、喉の粘膜が刺激され、それにより痛みや咳が出ることも。当てはまる方は、一度医療機関へ受診しましょう。

まとめ

喉の痛みは、乾燥やほこりが原因でも起こるため、病院を受診するほどでもないと思われがちです。しかし、治らないまま放っておくと、慢性化したり、違う病気が隠れていることもあります。症状が軽いうちにセルフケアで対処しておけば、後の悪化を防ぐことができますよ。症状が続く場合は、我慢をせずに早めに受診をしましょう。

看護師 小瀬文彰
監修:
看護師・保健師 小瀬文彰
■慶應義塾大学看護医療学部卒。予防医療や、自宅で療養される方を対象とした訪問看護(在宅医療)に従事。
■2019年に薬剤師と共にセルフケア薬局創業し、COOに就任。新たな医療を創造し、より健康な社会の実現していきます。