咳が出てつらいときは、我慢せずに咳止めを服用するのが一つの選択肢です。
咳を頻繁にすると体に負担がかかるだけでなく、ぐっすり眠れずに疲れが取れにくくなったりもします。
しかし咳止めにはいろいろな種類があるので、どれを選べば効果を実感できるのかわからない方もいるでしょう。
そこで今回は咳が辛いときによく使われる咳止めを、ご紹介しますので、薬を服用したいときの参考にしてください。
『咳』は風邪を引いたときなどに出やすい症状の一つで、長引くと2週間ほど続きますから、できれば1日でも早く治したいと思いますよね。
咳が続くと体に負担がかかるだけでなく、ひどい咳だと肋骨にヒビが入ったり骨折することもあります。
また、咳をするとウイルスが飛び散るので、マスクを着用して二次感染を防ぐとともに、咳止めで咳を出にくくしておくのがおすすめです。
とは言え、咳止めにはいろいろな種類があるので、どの薬を服用すればよいのかわからない人や、自分に合う薬が見つからない人もいるでしょう。
次の章からおすすめの咳止めをいくつかご紹介するので、薬選びのときの参考にしてください。
零売薬局で買える咳止めを3種類ご紹介します。
デキストロメトルファン錠15mgはデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を主成分とした咳止めです。
延髄の咳中枢に直接作用することで、咳反射を抑制して咳止めとしての作用を示す鎮咳作用を示す
デキストロメトルファン錠15mgは 主に感冒、気管支炎、肺炎などに伴う咳に使用されます。
用法用量は通常1回1~2錠を1日1~4回まで服用できます。
副作用としては、
などが報告されているので、これらの症状がひどいときは医師または薬剤師に相談しましょう。特に眠気が出ることがあり、服用したときは自動車の運転や機械の操作などは従事しないようにしましょう。
万が一、
などの症状が出たときは、アナフィラキシーショック(過敏症)の可能性があるので、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。
レスプレン錠20mgは白色の錠剤で、エプラジノン塩酸塩を主成分とする咳止めです。
痰を出しやすくするだけでなく、中枢神経に作用することで咳を出にくくしてくれます。
効果としてはそこまで強くなく、1日60〜90mgを3回にわけての服用が可能です。
副作用としては、
などが報告されているので、これらの症状が出たときは医師または薬剤師に相談しましょう。
フスコデ配合錠は白色で割線が入っている錠剤です。
主成分はジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩の3つ。
気管支を拡張することで咳を出にくくするので、気管支炎や肺炎、肺結核などの治療に使われるのが特徴です。
1錠の効果としてはやや弱めで、1回3錠を1日3回まで服用できます。
副作用としては、
などが報告されているため、これらの症状が出たときはすぐに服用を中止して、医師または薬剤師に相談しましょう。
万が一、
などの症状が出たときは、ほかの疾患の初期症状の可能性があるため、すぐに服用を中止して医師の診察を受けてください。
咳をできるだけ早く止めるには、咳止めと合わせて自宅ケアをおこなうのがポイントです。
おすすめのケア方法をいくつかご紹介するので、つらい咳に悩まされている方はぜひ今日から試してみましょう。
部屋が乾燥していると咳が止まらなくなったり、痰が固まって排出しにくくなったりします。
そのため、
などの方法で部屋の湿度を上げておきましょう。
湿度の目安は50〜60%なので、湿度計を設置してマメに湿度を調節してみてください。
部屋の加湿だけでなくマスクをして過ごすと、乾燥からさらに喉を守ってくれます。
近ごろは濡れたタイプのマスクもあるので、普通のマスクではあまり喉が潤わないと感じる方はそちらを利用してみてもよいでしょう。
また、寝ているときに口が開きやすい方は、日中だけでなく寝るときもマスクを着用するのがおすすめです。
のど飴やガムを食べると唾液の分泌が活発になり、喉の乾燥を防げるので、こちらもぜひ試してほしい方法です。
ただし咳き込んだ拍子にアメ・ガムを喉に詰まらせてしまわないよう注意しましょう。
のど飴は薬ではないので咳止めと併用しても問題ありませんが、カロリーが気になる方は1日2〜3個にしておく、ノンシュガーののど飴にするなどで工夫してみてください。
水分を摂取すると痰が出やすくなるため、咳止めの役割を果たしてくれます。
また、喉を水で潤すだけでも効果的ですから、飲むだけでなく定期的にうがいをするのもよいでしょう。
咳が出ている間はまだ風邪などが完全に治っていない状態なので、いつもより体力が落ちています。
そのままにしておくと咳がひどくなったり、別の感染症などにかかったりするため、バランスのとれた食事をきちんと摂取することも忘れてはいけません。
そのほか、きちんと睡眠をとる、体を冷やさないようにするなど、生活習慣にも十分注意しましょう。
咳が止まらないと体が疲れるだけでなく、物事に集中できなかったりしっかり眠れなかったりするのでつらいですよね。
そのようなときは、咳止めを服用しながら自宅でケアをすると早く治りやすいので試してみてください。
ただし薬を服用しても2週間以上咳が続く場合は、風邪ではない可能性があるので念のため医師の診察を受けましょう。