モンテルカストは市販されている?アレルギー症状の緩和に効果的

「咳が止まらなくて苦しい」「くしゃみと鼻水が止まらない」とお悩みの人はいませんか?

アレルギーによる咳やくしゃみ、鼻水の症状は、1日中症状が出るだけでなく、数週間から数ヶ月続くこともあります。

重大な疾患が原因でなければ自然に治ることも少なくありませんが、一時的でもよいので症状を抑えたいと考える人は少なくないでしょう。

そこで今回ご紹介するのが『モンテルカスト』という薬です。

モンテルカストは気管支の収縮を抑えて咳を出にくくするだけでなく、アレルギー性鼻炎の症状の緩和も期待できます。

今回はモンテルカストの特徴やおすすめのシーンについてご紹介するので、止まらない咳や鼻の症状に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

今回の記事では以下を知ることができます。

・モンテルカストの特徴

・モンテルカストは市販されているのか

・モンテルカストがおすすめのシーン


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Contents

モンテルカストってどんな薬?

病院で処方された薬について詳しく調べたことがない人は、『モンテルカスト』と言われても、どのような効果が期待できるのかわからないでしょう。

まずはモンテルカストの特徴や服用するときの注意点、副作用について説明するので、服用する前に正しく理解をしておきましょう。

モンテルカストの特徴

モンテルカストは『モンテルカストナトリウム』を主成分とする、薄いオレンジ色をした錠剤です。

気管支を収縮させる作用がある『ロイコトリエン』の作用を抑えることで、気管支喘息による咳の症状を出にくくするのが特徴。

そのほかに鼻腔通気抵抗を抑制する効果もあるため、アレルギー性鼻炎の症状の緩和にも効果的な薬です。

具体的には、

・鼻水

・くしゃみ

・鼻づまり

などの症状を緩和するので、気管支喘息とアレルギー性鼻炎の症状に悩む人におすすめと言えます。

モンテルカストを服用するときの注意点

モンテルカストは気管支喘息とアレルギー性鼻炎が原因の症状に効果が期待できます。

また、

・妊娠中

・授乳中の人

・ほかの薬を服用中の人

・これまでにほかの薬でアレルギー症状が出た経験がある人

などは、モンテルカストを服用すると体によくない影響を与える可能性があります。

そのため、服用する前に必ず医師または薬剤師に相談してください。

モンテルカストの副作用

モンテルカストの主な副作用としては、

・頭痛

・口の中が乾く

・下痢になる

・胃不快感

・腹痛が起こる

・皮膚にかゆみが出る

・吐き気

・発疹

・胸焼け

・体がだるくなる

などが報告されています。

これらの症状が出たときはモンテルカストの服用を中止し、念のため医師または薬剤師に相談しましょう。

万が一、

・呼吸がしにくくなる

・息苦しくなる

・食欲が極端になくなる

・発熱が起こる

・鼻血が出る

などの症状が出たときは、重大な副作用の可能性があるため、すみやかに医師の診察を受けてください。

上記に記載がない症状でも、気になる不調があれば自己判断で飲み続けず、一度医師の診察を受けることをおすすめします。

モンテルカストは市販されている?

気管支喘息やアレルギー性鼻炎の症状が出やすい人はモンテルカストを服用したいと感じますよね。

しかしモンテルカストは、ドラッグストアやネット通販では販売されていません。

ではモンテルカストを服用したければ、医師の診察を受けて処方箋をもらわないといけないのでしょうか?

実はモンテルカストは処方箋がなくても購入できる薬で、非処方箋医薬品を取り扱っているセルフケア薬局などで購入できます。

セルフケア薬局は診察が必要ないので、病院を受診するよりは短い時間で薬を受け取れるのが特徴です。

ただし咳や鼻の症状以外に気になる点があれば、一度医師の診察を受けたほうがよいので、自分の体調に合わせて病院かセルフケア薬局かを選ぶようにしましょう。

モンテルカストはこんなときにおすすめ

モンテルカストは病院を受診しなくても購入できますが、症状によって病院へ行くべきかどうか迷うときもあるでしょう。

セルフケア薬局で購入してもよいのか迷った人のために、市販(セルフケア薬局)のモンテルカストがおすすめのシーンをご紹介します。

気管支喘息による咳が止まらないとき

これまでに気管支喘息と病院で診断された経験がある人は、止まらない咳が風邪なのか喘息なのかおおむね判断できるのではないでしょうか。

そこで風邪ではないと判断したら、市販のモンテルカストで様子を見てもよいでしょう。

ただししばらく服用しても症状が改善されないときや、発熱など別の症状が出ているときは、気管支喘息による咳ではない可能性があるので病院を受診することをおすすめします。

ほかの症状はなく、咳だけが止まらないとき

熱や喉の痛み、たんが絡むなどほかの症状はなく、咳だけが止まらない場合は市販のモンテルカストで様子を見てもよいです。

ただし1週間ほど服用しても症状が改善されなければ、一度一般内科や呼吸器内科などを受診し、咳の原因を調べてもらいましょう。

アレルギーによる鼻の症状を緩和させたいとき

花粉が悲惨する時期は特に、アレルギーによる鼻水やくしゃみ、鼻詰まりなどの症状が出やすいものです。

抗アレルギー薬にはいろいろな種類があり、どれが自分に合うのか試してみないとわかりません。

これまでほかの抗アレルギー薬を服用してもなかなか症状が緩和されなかったという人は、一度市販のモンテルカストを服用してみてはいかがでしょうか。

忙しくて病院へ行けないとき

病院を受診してモンテルカストを処方してもらうと、だいたい1時間前後の時間がかかってしまいます。

仕事や家事、育児で忙しいと、病院の受付時間内に1時間を確保するのが難しい場合も。

そのようなときは処方箋がなくても病院の薬が買える零売薬局(れいばいやっきょく)なら10分程度の時間で薬を購入できるのでぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

ただし気管支喘息とアレルギー性鼻炎以外の症状が出ているときは、忙しくてもなんとか時間を作り、医師の診察を受けることをおすすめします。

咳・鼻水などつらい症状を緩和させるなら市販のモンテルカストを(まとめ)

気管支喘息による咳やアレルギー性鼻炎による鼻の症状は、12日など短期間で治るものではないので、日常生活に支障が出ることも少なくありません。

つらい症状を我慢して生活するとパフォーマンスが低下するだけでなく、注意力に欠けて、車の運転や仕事で危険な状況に陥る可能性があるので注意が必要です。

咳や鼻の症状がつらいときは無理せずモンテルカストを服用し、心身ともに健康な状態を目指しましょう。

何度も言いますが、気管支喘息やアレルギーが原因ではないと少しでも感じたら、モンテルカストを服用する前に一度医療機関を受診してくださいね。

参考文献

http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=42474

http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka_plain.cgi?n=43099

https://www.qlife.jp/meds/rx42474.html

薬剤師 服部雄太
監修:
薬剤師 服部雄太
■薬学部卒業後、医療機器MR・調剤薬局での薬剤師経験を経て、現在調剤薬局を複数店舗展開中。
■処方箋なしで病院の薬が買える薬局を通して、受診ができない方々の健康支援を目指しています。