オルテクサー口腔用軟膏は市販されている?成分のトリアムシノロンアセトニドについて

口腔内に異常を感じて受診をすると、口腔粘膜治療剤としてオルテクサー口腔用軟膏0.1%(製造販売元:株式会社ビーブランド・メディコーデンタル)が処方されることがあります。以前の処方で口腔内の症状が治った方の中には、再度の購入にあたり市販はされているのか?という点が気になる人もいることでしょう。

そこで今回は、オルテクサー口腔用軟膏0.1%はドラッグストアなどで市販されているのか?また、オルテクサー口腔用軟膏の成分であるトリアムシノロンアセトニドについて紹介していきます。

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オルテクサー口腔用軟膏0.1%の特徴について

オルテクサー口腔用軟膏0.1%には、抗炎症作用により口腔内の炎症を抑え、口内炎の痛みなどを改善するトリアムシノロンアセトニドが、有効成分として含有されています。

オルテクサー口腔用軟膏0.1%についてご存知でない方いると思いますので、本題の前にオルテクサー口腔用軟膏の特徴を、効能・効果、副作用に分けて解説していきます。

効能・効果

効能・効果としては、以下が挙げられます。
慢性剥離性歯肉炎*1、びらん*2又は潰瘍を伴う難治性口内炎*3及び舌炎*4。頬の内側にできる口内炎以外にも、舌炎にも使用できます。

*1慢性剥離性歯肉炎…歯肉(はぐき)の上皮(表面の皮)が剥がれてびらんとなり、痛みがある歯肉炎。
*2びらん…上皮が欠損すること(ただれ)。
*3難治性口内炎…原因が分からず数週間してもなかなか治らない口内炎。
*4舌炎…文字通り舌の炎症の総称であり口内炎の一つ。

副作用

主な副作用として、
・過敏症
・味覚異常/減退
・口腔内のしびれ感
・口腔の感染症
などが報告されています。また、長期連用により下垂体・副腎皮質系機能の抑制をきたす恐れがあります。そして、これらの症状に気づいたら、直ちに使用をやめ、医師または薬剤師に相談する必要があります。

オルテクサー口腔用軟膏0.1%は市販されていない

では本題ですが、口腔粘膜治療剤のオルテクサー口腔用軟膏0.1%(製造販売元:ビーブランド・メディコーデンタル)はドラッグストアでも購入することができるのでしょうか?結論から先にお伝えすると、オルテクサー口腔用軟膏0.1%は、市販されていません。それには、薬の分類が関係しています。

医療用医薬品であるオルテクサー口腔用軟膏0.1%

薬は医療用医薬品とOTC医薬品に分類されています。病院で処方箋を発行してもらい受け取れるのが医療用医薬品に分類される薬であり、ドラッグストアや通販購入(第一類医薬品~第三類医薬品)できるのがOTC医薬品に分類される薬になっています。

医療用医薬品は作用や使用方法などの点で医師や薬剤師などの専門家による管理が必要であり、市販はされていません。そして、医師の診断によって自身の病状にあわせて種類や量が決められます。つまりは、オルテクサー口腔用軟膏0.1%が市販されていない理由は、「医療用医薬品に分類されているため」ということが言えます。

一方でOTC医薬品は、薬剤師などのアドバイスのもとに薬局やドラッグストアなどで購入し、自分の判断で使用してもよい薬となっています。

トリアムシノロンアセトニドを含有する市販薬は存在する

オルテクサー口腔用軟膏0.1%は、医療用医薬品であるため市販はされていませんが、オルテクサー口腔用軟膏0.1%の有効成分であるトリアムシノロンアセトニドが含有する市販薬はOTC医薬品にて販売されています。

トリアムシノロンアセトニドが含有する市販薬としては、
・オルテクサー口腔用軟膏(製造販売元:福地製薬株式会社)
・口内炎軟膏大正クイックケア(製造販売元:大正製薬株式会社)
・トラフル軟膏PROクリック(製造販売元:ジャパンメディック株式会社)
などが挙げられます。

一番上の製品が、「株式会社ビーブランド・メディコーデンタル」から出ているオルテクサー口腔用軟膏0.1%と同じ名前ですが、製造販売元は「福地製薬株式会社」であり別製品となっています。

口内炎軟膏大正クイックケアについて

上記から口内炎軟膏大正クイックケアを取り上げると、こちらは口内炎(アフタ性)の治療を目的とした軟膏で、密着性の高さから長時間患部を覆ってくれます。アフタ性の口内炎とは、周りは赤っぽく、そして中心に白く見える小さな潰瘍が起こる炎症のことをいいます。(効能:アフタ性の口内炎)

副作用としては、口腔内の問題として白斑・患部に黄色い膿が起こることがあり、そのほか気管支喘息発作や浮腫などのアレルギー症状が出ることがあります。その際は直ちに使用を中止して医師、歯科医師、薬剤師または登録販売者に相談しましょう。

口内炎軟膏大正クイックケアの主成分はお伝えのとおりトリアムシノロンアセトニドであり、添加物は、カルボキシビニルポリマー・キシリトール・ヒプロメロース・l̶メントール・ゲル化炭化水素・香料となっています。

医療用医薬品のオルテクサー口腔用軟膏0.1%(株式会社ビーブランド・メディコーデンタル)の主成分はもちろんトリアムシノロンアセトニドであり、添加物は、カルメロースナトリウム・ゲル化炭化水素・サッカリンナトリウム水和物・香料となっています。

それぞれ同成分を使用する軟膏ではありますが、添加物に違いがあることが分かります。

口内炎の予防法とは?

トリアムシノロンアセトニドは、口内炎の治療に用いることができる成分であることをお伝えしましたが、口内炎が頻繁に起こる人にとってはその予防法が気になるのではないでしょうか?最後に口内炎の予防方法を紹介します。
・規則正しい生活を送る
・ストレスを溜めないようにする
・バランスの良い食事を心がける
・睡眠時間を確保する

口内炎は、ストレスや疲れ、免疫力の低下などが原因と考えられているため、日々の生活に目を向けることで予防ができます。なかなか忙しい現代社会で睡眠時間が少なくストレスのかかる毎日を送っている人もいるかと思いますが、適宜休憩してリフレッシュすることが大切です。上記で挙げた予防方法は、生活習慣病の予防にもつながるため、覚えておいて損はないでしょう。

まとめ:オルテクサー口腔用軟膏は市販されている?成分のトリアムシノロンアセトニドについて

いかがでしたか?今回の内容としては、
・医療用医薬品のオルテクサー口腔用軟膏0.1%はドラッグストアなどで市販されていない
・オルテクサー口腔用軟膏の成分トリアムシノロンアセトニドは口内炎に効果をあらわす
・トリアムシノロンアセトニドを含む市販薬はいくつか販売されている
・口内炎の予防としては、規則正しい生活を送る/ストレスを溜めないようにする等が挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。口腔内の症状は痛くてしみてしまい、物事に集中できなくなってしまうこともあります。成分などを理解することでセルフケアの幅も広がりますので、今回の内容を参考に口内炎等の症状を改善していただければと思います。